ラグビーワールドカップのチケットと5G問題

世界のスポーツイベントとして国内外で注目されているラグビーワールドカップですが、基本的にNHKと日本テレビが放送権を持っているということで、日本テレビはラグビー中心の編成となっています。昨日などは日本チームとは関わりのないアイルランド対スコットランド戦を中継する中で日本テレビの看板番組である「笑点」を休止にしたり、さらに日本テレビとしてはどうしても押さえておきたいと思われる読売ジャイアンツの5年振りのセ・リーグ優勝も日本テレビ系列は地上波・BSで放送できませんでした。

衛星放送が見られる視聴者はかろうじてBS-TBSがカバーしていたものの、恐らく一般視聴者の興味はジャイアンツのセ・リーグ優勝決定よりもニュージーランド対南アフリカのラグビーの一戦の方に向いていたはずで、改めて日本のプロ野球のソフトとしての弱さが出てしまったという感じになっています。今後に向けても、クライマックスシリーズから日本シリーズが終了する期間でもラグビーワールドカップは続いているので、もしジャイアンツが日本シリーズに出場した場合、日本テレビはどうするのか? ということも個人的には興味の的になってきました。

開催までは、実際本当にお客さんが入るのかと思う人もいたラグビーワールドカップは、やはり世界一流のプレーの凄さを見せつけられることで、それまでラグビーの事を全く知らなかった「にわか」ファンを生んでいて、今後に向けても大いなる展望があります。私自身は以前にワールドカップのチケット購入用のサイトに登録しているのですが、一昨日、その事務局からメールが来ました。題名は「まだ間に合う!静岡で“一生に一度”を体験しよう!!」です(^^)。

さすがに、日本代表の出場する「日本対アイルランド」のチケットこそほとんど残っていないようですが、それ以外の3試合については、これからテレビ観戦を飛び越えて実際にスタジアムに見に行きたいと思った場合、安いカテゴリーのチケットも若干残っているようなので、チケットを購入して見に行くことはまだ何とかできるようです。他の会場についてはわかりませんが、できれば当該の試合の時にテレビ中継される際に空席が目立つというような事がないように願いたいですが、公式サイトの情報によると、今回のワールドカップのチケットは空きがあれば当日のキックオフ後50分まではネットで販売されているとのことです。

そして紹介したメールからリンクされている公式ページの中には、今後東京オリンピックを迎えるにあたり携帯電話の「5G」を使っての中継システムについての報道があったばかりなのですが、そんなニュースからは想像できないような内容が書かれていました。

(ここから引用)

電子チケットはスマートフォンの画面表示でもご入場いただけますが、 試合当日は会場周辺の通信環境が混み合いますので、紙に印刷(ホームプリント)しての入場をおすすめします。

(引用ここまで)

先日の台風15号の被害があった後の電話・スマホのつながりにくさが指摘されたように、やはり多くの人が集まる中で一気に通信が行なわれることにより通常ならすぐに表示される電子チケットの画面もなかなか表示されなくなるかも知れないということが危惧されています。実際そんな調子で5Gのサービスが開始されても、スタジアムにつめかけた多くの人がスマホからの情報を得ようとしてアクセスが集中した場合、本当に大丈夫なのかということも来年の東京オリンピックについて考える中の懸念材料にしないといけないような気がします。

大規模なイベントでもしばしばスマホでの通信がつながりにくい場合というのはコミケやロックフェスティバルでも話としては出ていました。これが4Gから5Gになると解消するという話はあるにはあるのですが、とりあえず4Gと5Gが混在する中では5Gが快適に使えることはあると思うので、さしあたって東京オリンピックを見に行く予定のある方は、その前に本格的な5Gのサービスが始まった場合に備えて、今盛り上がっている5G非対応のiPhone11を始めとする現行のスマホはスルーして5G対応機に備えるのがいいだろうと思います。私自身も何とか今の物欲は抑えて、次世代のスマホとサービスが出てくるまで現行のスマホ・タブレットを使い続けるつもりです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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