このブログというのはマスメディアとは違って多くの人の目に触れるものではありませんが、その分自分の目や足で確認したことを中心に(もちろん、伝聞だけで書いていることもあるので完全とは言えませんが)様々な情報を提供しているつもりです。今回はこのようなブログとは桁違いの注目度を持つ、マスメディアであるテレビについて、情報バラエティ番組で話題になった場所はどう変わったかということのレポートをしたいと思います。
ただ、今回紹介したいことと同じような結果を引き起こし、ドライバーの密かな楽しみをテレビが奪ったとしか考えられない事例を、実は今から6年前の2013年9月のブログに載せています。興味がある方は、以下のコンテンツも合わせてお読みいただければ嬉しいです。
上記リンクの事件がきっかけになって、私自身のそれ以前とその後における東名高速の日本平サービスエリア下りの利用率はかなり低下してしまっています。テレビで密かな職業ドライバーへのサービスと思えるものを全国に曝したことで、一瞬にしてサービスは終了に追い込まれた顛末をご確認いただいた上で、同じ静岡県の東名高速道路のパーキングエリアで起こったテレビ取材とその後の状況について、考えていただければ幸いです。
そのテレビ放送があったのは2019年5月10日という、ゴールデンウィーク後の週末に日本テレビ系列で放送があった「沸騰ワード10」の放送がきっかけでした。当時の放送データでは「▼芸能人が通い詰める海老名サービスエリアの隠し○○【企画・演出】水嶋陽 【プロデューサー】新井秀和 【チーフプロデューサー】遠藤正累」とあります。
この情報だけだと東名の海老名サービスエリアしか行ってないように思えますが、その次にこの企画を主導するお笑い芸人の横澤夏子さんが番組レギュラーの滝沢カレンさんを連れて訪れたのが、さらに西に進んだところにある「小笠パーキングエリア」(上り)でした。
番組で紹介されていたのは、そこにある食堂で定食を頼んだり、麺類を購入した際に別にチケットを購入することで注文できる「カレー」および「ライス」の食べ放題や、ざるそば食べ放題についての詳しい内容でした。
このサービスは、決して大きな休憩施設とは言えない(隣がフードコートがリニューアルオープンした牧之原サービスエリア)小笠パーキングエリアが、主に利用するトラックの運転手など職業ドライバーへのサービスということで、とにかくお腹を満たしたいお客のニーズに合ったものとして存在していたように思います(番組で紹介された「上り」だけではなく私が今回訪れた「小笠パーキングエリア・下り」もカレー食べ放題のサービスをやっていました)。上下とも同様のサービスを行なっていることで、恐らく多くのテレビに感化された人が上下の小笠パーキングエリアに訪れたと思われます。私が下りの方の小笠パーキングエリアを訪れたのはテレビ放送から3ヶ月後ですが、お店の中には、ルールについての説明書きが複数掲げられていました。
基本的には注文した本人だけのサービスなので、最初に入っていた器で自分が食べられる分だけお代わりをして満足したらそれで終了のはずが、家族やグループで一品だけ頼んでカレーを食べ回したり、外に出て見えないところでカレーをタッパーに移して持って帰るような人が続出したような感じを張り紙の内容を見て想像しました。さらに、張り紙の最後に書いてあることは、お店の切実な声を表していると思いますので、その内容を以下に紹介させていただこうと思います。
(ここから引用)
※最近、違反者が多いのでカレー販売の継続が困難となってきました。末永く継続するためにも、お客様のご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。違反者を見かけましたらスタッフまでお声掛け願います。
(引用ここまで)
さらに、これを書いている2019年8月4日現在、日本テレビの「沸騰ワード10」のホームページには番組内容紹介の項目に、横澤夏子さんの以下の言葉が紹介されています。この内容も記録としてここで引用させていただきますので、どうぞごらん下さい。
(引用ここから)
横澤は「ここに家族で来るのが夢なのよ。散々 子どもたちにこのカレーを食べさせて、ここのカレーで育ってほしい」と語った。
(引用ここまで)
これでは、放送後に家族でやってきて「食べ回し」することを推奨する書き込み内容だと誤解を受けても仕方ないでしょう。恐らく、テレビを見ていてこの種のサービスが有ることを知ると、遠くからでもそのために出掛けて行く人というのが潜在的に存在するであろうことは、6年前に書かせていただいた内容と合わせても容易に想像できそうに思うのに、番組の責任者はこのような状況に小笠パーキングエリアの食堂がなってしまったことについて何の責任も感じていないと思わざるを得ません。もしこれを読んでいる全国のサービスエリア・道の駅・ドライブインなどで独自のサービスを行なっている方がいましたら、テレビの取材には本当にお気を付け下さいと、重ねて紹介させていただきたいと思います。