ネットショッピングの商品説明はじっくり見よう

ステンレスの断熱真空ボトルの今シーズンの動向をその実勢価格と性能のバランスで色々見ているのですが、今回はAmazonのサイトを見ていて、ちょっと違和感があったのでここで紹介するとともに、注意喚起をさせていただきたいと思います。

Amazonで目的の商品を絞り込む場合、検索窓にキーワードを打ち込んで品物を絞り込むことができます。私の場合、特定のメーカーの真空断熱ボトルのリストから選ぼうと思い、たまたま「サーモス 水筒 500」という500mlタイプのボトルを探してみたのですが、普通はそれでサーモスの500mlのボトルの全容がわかると考えてしまいますが、実際のところそうではないことがわかってきました。

並んでいる商品の題名の隣に小さい文字で「スポンサープロダクト」と書かれた商品が一番初めに出てきたり、途中の並びに入ってきたりするのですが、これはAmazon自体が売り出す商品ではなく、Amazonを使って自社の商品を売り出す出品者がお金を払って自分の持っている商品を検索して「アマゾンおすすめ商品」(デフォルトでの検索結果として設定されている場合が多い)の一覧が出てきた場合、「スポンサープロダクト」の商品が出てくることが多いようです。

それでも、一般出品者がサーモスの商品を新品で出してくれるなら、Amazon本家より安く購入できる可能性もあるわけで、全て悪いということはないのですが、今回検索して出てきた商品の中には、明らかにサーモスの製品でないのに商品の題名に「魔法瓶 サーモス 水筒500ml」というようなキーワードを使い、サーモス製品を探しているにも関わらず全く関係ない商品をサーモス製と誤解させるようなものがありました。

こちらは単なる購入する側である立場に過ぎないので、こうした誤解を起こさないようにまずはサーモスのホームページから製品のラインナップを確認した上で、確実にメーカーの品を購入するように気を付けるしかないのですが、こうした出品を広告収入のために許しているとしか思えないアマゾンの姿勢にも疑問を持ってしまいます。

私自身、知り合いから真空断熱ボトルの購入を相談された場合、基本的には日本国内の三大メーカーである「象印マホービン」「タイガー魔法瓶」「サーモス」から選ぶ事をおすすめしますが、そうしたアドバイスをしても、ネットで検索してキーワードにこれら大手メーカーの名前を配置された「非大手メーカー」の製品を誤って購入してしまう可能性は0ではありません。

個人的には安いステンレス真空断熱ボトルにも意味があると思っていて、あえて保温能力が低い製品を手に入れて使うこともあります。それは、特に高価な煎茶を外でいただくような場合、沸騰したお湯を朝に入れて持って行った場合、大手メーカーの保温性が高い製品だとお昼になってもほとんどお湯の温度が冷めないため、60℃~70℃くらいまで冷まして香りを楽しみたいと思っても、いったん別の容器に入れて冷まさなくてはなりません。そうした用途の場合は、あえてカタログの数値を見て確認し、自分がお湯を入れる時間とお茶を飲む時間に合わせて煎茶を飲むのに適した温度にしてくれるボトルがあれば、むしろそちらの方がニッチな用途ではあるものの安物の方が使える場合もあるというわけです。

煎茶専門のお店ではお店で使っている魔法瓶の冷め方を計算し、時間とともにローテーションしながら使っているところもあります。それだけボトルの世界は奥が深いとも言えるわけで、そんな事を考えながら自分に適したボトルを探している時に、全く興味のない製品を検索結果として出されても迷惑なだけです。

実はそういうところがネットでショッピングをする場合の落とし穴になり得ると思うのですが、現在でもそうした事があるということになると、やはりユーザーの方で気を付けるしかありません。基本的にはネットで購入するにしても直接ショッピングサイトだけの商品説明や評価だけを鵜呑みにせず、場合によってはそれと同じ型番の製品はあるかどうか、きちんと確認した上で購入するように手間を掛けることも必要ではないでしょうか。


カテゴリー: ボトルに関する話 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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