先日、電車で出掛けた際に外からの雑音をカットするためにスマホで音楽を聞いていたのですが、私がその際に使うのは各種音楽ストリーミングサービスです。聞ける楽曲は限られるものの、アルバムを通しで聞けるAmazonミュージックと、好きなアルバムを通しでは聞けないものの、ランダムに再生することは可能なSpotifyの無料プランを併用しているのですが、今回LINEの提供するLINE MUSICがアップデートするという発表があり、その内容についてかなり期待できるものになっているので、その内容について紹介しつつ他のサービスとの併用について考えていこうと思います。
今回LINEが発表した無料サービスは(仮称)という形になっていますが、「ONE PLAY」というサービスで、2019年中には開始すると発表されました。現在でもLINE MUSICでは楽曲の最初の30秒間くらいまでを再生可能で、同社の販売するAIスピーカーでも再生することができますが、今後は楽曲をフルに流すことができるようになるそうです。
しかし、無料サービスが有料サービスと同じように行かないというのは当然あることで、この「ONE PLAY」のサービスでは特定の楽曲を再生してから「一定期間」再生できない期間を設けるということなのですが、どのくらいの期間になるのかは発表されませんでした。その期間がどのくらいになるかによって、使い方も変わってくると思いますが、同じ曲を何度も何度も聞きたいという方はお金を出して有料サービスに入ってくれ(^^;)というのがLINEのビジネスモデルであると思われます。
ただ、「今の雰囲気に合った曲を聞きたい」とか、特定のジャンルの曲を流し続けたいというようなニーズなら、常に新しい曲がかかった方が面白いとも言えます。その中で自分の気に入った曲があったらメモしたりブックマークしたりして次に聞けるまで待つか、他の無料サービスで聞けるならそちらの方で聞くかすれば、うまく無料および安い有料サービスを使い回すことで様々な場面におけるBGMを流し続けられるわけで、結構期待ができる気がします。
ある意味、Spotifyの無料サービスとかぶることころがあるかも知れませんが、LINE MUSICの方は特定のアルバムを通しで聞くこともできるようになるわけで(Spotifyの無料プランの場合は特定のアーティストは選べても、曲はランダム再生になります)、こうした特徴を生かすと、単に音楽を聞くという場面だけでない利用スタイルが見えてきます。
例えば友人達と話をしていて「あの時代のあの曲ってどんなものだった?」という話になった場合、YouTubeあたりから探して来られればいいのですが、楽曲の検索という点でも高い音質でフルコーラスを聞くことができるという点でもこのサービスを使って流す方が楽です。さらにLINEスピーカーとの連携が取れれば、調べるためにスマホを立ち上げなくてもスピーカーに向かって直接語り掛ければすぐに再生してくれるかも知れません(LINE MUSICで再生できる楽曲に限られます)。
また、このような「一定期間再生した楽曲が聞けなくなる」というサービスをフルに活用しようとすると、お好みの曲が聞けなくなっても他の今まで聞いたことのないアーティストの曲を試しに聞いてみるということもできます。ライブラリは相当多いですから、自分の好みではないと思っていたジャンルでもハマるきっかけになったり、今までわざわざ買おうと思わなくても気になっていたアーティストのアルバムを通しで聞けるようになり、これから様々な音楽への趣味の幅を広げたいと思っている方にとってはいいサービスなのではないでしょうか。
車の旅でも「ドライブに合いそうな曲」というようなかなり広いフィルターで攻めてもいいですし、一つのジャンルでも最新のヒット曲から前の世代からさらに遡って同ジャンルの歴史を紐解くことも可能です。昔はそういう事をするためにはラジオの番組表をチェックして録音して何回も聞いたり、テープを編集したり、なけなしのお小遣いを出してCDを買ったり借りたりした思い出がありますが、今はどこにも行かなくても手元のスマホを操作するだけで同じ事が無料でもできるようになったのですからいい時代になったものです。
ただ、こうした事が当り前になっていることに気付かなければそれまでです。音楽は強制的に耳に入ってくる場合もありますが、自分から積極的に聞きに行くことで多くの感動を得るものでもあるので、ぜひ多くの方にはこうしたサービスを利用しながら今までなかなか聞くことができなかったジャンルの音楽というものにもチャレンジして欲しいと希望します。そして、自分で大のお気に入りになったアルバムはそのアーティストのために購入することも大事です。