先日、所用で東京まで在来線を使って行ってきました。熱海で乗り換えて、東京駅まではだいたい3時間くらいの行程になります。幸い電車はそれほど混んでいなくて、さらに熱海からは始発だったこともあって全ての行程で座席に座って行くことができました。
その日の天気は良く、東京の最高気温は26℃に迫るくらいで、日差しもきつく久し振りの晴れ間にそれなりの暑さを覚悟したのですが、今回は全く反対の心配をしなければなりませんでした。
というのも、私が乗り込んだ電車の中の冷房の効き方が半端ではなく、それをよくご存知の地元の方々は車内で羽織るための上着をしっかり用意した上で電車に乗っていたのですが、私はそんなものを用意しようとも思わずにとにかく目の前の電車の車両に乗ってしまったため、冷気が体に当たって東京駅で電車を降りた時にはもはや外気をしばらくは暖かく感じるくらいになっていました。
この話は2019年6月の話なので、東京を含む日本全体の気温が上がってくる梅雨明け時期の7月後半から9月にかけての期間というのは、こうした電車内・室内と外との気温差がさらに大きくなるなという予感がします。当然、それは来年の東京オリンピックの時期においても同じでしょう。
すでに東京オリンピックのチケットはインターネットで売り出していますが、大会を見にくるであろう人達は東京や関東近郊以外からもやってくると思います。来年の今ごろに使えるJRのおとくな切符が出てくるかはわかりませんが、その時期は普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」のシーズンに当たりますので、交通費を節約するためにあえて新幹線でなく在来線を乗り継いで東京にやってくる人も少なからず出てくると思います。また、新幹線で東京にやってきても競技場や宿舎への移動のためには電車に乗る機会も増えてくるのではないかと思います。
その時、東京オリンピックを見に来る人の頭には「東京の暑さをどうするか」という事がまずあると思うのですが、今回の経験を元に考えると、「移動中の寒さと外に出た時の暑さとの違いからいかに体調を守るか」ということも忘れてはいけないのではないかと思います。
そういう意味において、夏の時期には売っていないとは思いますが、ユニクロなどの丸めると小さくなるダウンジャンパーをこの冬にでも買っておき、電車やバスの冷やし過ぎな状況に遭遇した場合には羽織って寒さから身を守るというのもいいでしょう。ただ、気付いた時にはもう売り切れの時期になってしまうということもあるかも知れません。
そんな時の用心のために、雨具としても使えるレインウェアを持っていくという方法も健闘しましょう。ちょっと変わった備えという点でいうと、冷房の良く効いている場所ではスイッチを切り、外の炎天下の状況では日傘を使って直射日光を遮り、日影を作った中でスイッチを入れてファンを回すことで体の中から風を起こして体感温度を下げる「空調服」を利用するというのも面白いかも知れません。最近ではスマホ用のモバイルバッテリーでも動かすことができる製品もあるようですし、どうしても外で長い時間待つような観戦の仕方も出てくると思うので、新しいテクノロジーで東京の殺人的な暑さと電車内の寒さに対応できるようにしておくのもいいのではないでしょうか。
少なくとも、これからの季節長時間電車に乗ってどこかに行こうと思っている方は、別に空調服である必要はないので(^^;)、小さく折り畳めてバッグにしまっておけ、雨具としても使えそうな上着を旅行用のグッズの中に入れた上で出掛けることをおすすめします。私自身は今回の東京往復で風邪を引かずに済みましたが、長距離を旅するなら逃げ場なく冷房の風が来る電車よりも、自動車と同じでセパレートに風の向きを変えることのできる高速バスの方が、バスの中に毛布が用意されている場合もありますし、おすすめではないかと思います。それにしても、今回はここまで電車内冷房が効きまくっているとは思いませんでしたので、次回は電車の表示に「弱冷房車」があればその車両の方に乗って移動したいと思います。