「牛丼」より「豚丼」という人もいる

元々は日本の誇るべきファーストフードである「牛丼」がアメリカ産の牛丼に適した肉が狂牛病の広まりの影響で日本に一時期輸入できなくなり、その代替メニューとして作られた「豚丼」ですが、牛丼チェーンの中でも早くからメニューとして提供してきた「すき家」での販売が終了するということがニュースになっています。

牛がだめだから豚にして出そうということ自体が安易なものとは言え、豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているので、運動や勉強で疲れた時にはガツガツと食べることで疲労回復の効果があると言われています。

一般的に「豚丼」と言うと北海道の帯広発祥のものを思い出しますが、その豚丼はロース肉を厚切りにして豪華に丼に載ったものでした。私が最初に北海道を旅行した時に元祖と言われるお店で食べましたが、それからしばらく食べることがなく、それ以来自宅で調理して食べた焼肉丼もどきを別にすれば、地元のお店で初めて食べた「豚丼」が「すき家」の代替メニューとしての豚丼だったのでした。

牛丼チェーンの豚丼は、北海道の豚丼とは違って薄く切った豚バラ肉を煮込んで作る、牛丼と作り方も真似たものですがこれがおいしくて栄養補給にもなるということで、私自身は牛丼チェーン店に行ってもつい「豚丼」を注文するようになってしまいました。車中泊旅行の際にも、車の運転に疲れた体に豚丼が染み込んで行くような感じで、思い出しただけでもまた食べたくなります(^^)。

日本人と「豚」というのは本当に身近で、最近でもとある食材の代用として別の「豚丼」が食べられています。近所にある「鰻屋」さんでは「豚蒲焼丼」として、お店のタレで甘辛く煮た豚バラ肉をうなぎに見立てて提供しているところがあります。最近は養殖用のうなぎの稚魚が漁れなくなり、現在の「うな重」「うな丼」の価格はびっくりするくらいに跳ね上がっています。そんな中、庶民が日常的に食べられる価格で提供することができる「豚蒲焼丼」は個人的にも今年の夏の夏バテ解消食として大いに期待している一品です。

それこそ、「すき屋」ではかつて「豚かばやき丼」をメニューとして載せていたのですが、今では代替品でない「うな丼」および「うな牛」(期間限定メニュー)といううなぎと牛丼の上を一緒に丼に載せたメニューが売りになっているので、あえて豚肉にはこだわっていないのかも知れませんが、今後は安くて栄養のある豚丼にもっと注目が集まっても不思議ではないような気もするのですが。

ただ「すき家」の今回の豚丼提供終了という事の背景には、看板メニューである牛丼が問題なく提供できている中で、牛丼とは違う食材で作る丼を提供するためには簡易的なレトルトパックを開封して作るような形になってしまっていて、牛丼のように鍋から作るという手間は掛けられない分、牛丼の代替として作っていたものと比べると明らかに味が落ちるということがあったようにも思います。

個人的にはこの夏を乗り切るためには、お店で食べられないなら自分で作ってでも各種豚丼を作って食べる気満々なのですが、どこかのチェーン店が本気で作った「豚丼」が出たら食べてみたいですが、今回の「すき家」のニュースの反応を感じたどこか別のチェーンが動くのか動かないのか、そんな事も頭の片隅に置きながら庶民の味方「豚丼」についてアンテナを張っていこうかと思っています。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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