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18きっぷを使って金沢へ その8 今回の旅のまとめ

 ここまで長々と書いて来て、もしかしたらうんざりしていた方もおられるかも知れませんが、この旅は単なる1泊2日の旅でしかありませんでした(^^;)。ただ移動中のことを含め、実に多くの体験ができた旅でありました。個人的にはいつも冬のシーズンに雪を見ないまま過ごしてしまうことが多いので、雪を全く見られなかったことが残念ではありましたが、雪も降り過ぎると電車が止まることも考えられますし、何よりも寒いので、天候に恵まれて良かったと正直思います。

 今回の旅に出るにあたり、かなり事前にリサーチしてはいたものの、どうしてもリサーチしていた所に行かなくてはということはなく、現地で面白いものを見付けたらそちらに流れてもいいかなくらいで考えていました。ただ、日数が絶対的に少ないということもありハプニングはそうありませんでしたが、一つ大きなものはありました。

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 それは、行きに福井駅で途中下車をし、再度乗るために18きっぷを見せて改札を通ろうとしたところ、駅員さんにその日のスタンプをだぶって押されてしまったということです。もちろんすぐに訂正印を押してもらったことで、翌日に最後のスタンプを無事に押してもらえ事無きを得たことは言うまでもありません。それで、全5回使い終わったところで、写真のように6ヶ所のスタンプが押されることになってしまったのです。私も長く18きっぷを使ってきましたが、6つスタンプが押された18きっぷを手にしたのは初めてでした。

 1月の金沢は雪こそなかったものの、天気は不安定で雨が降ったり止んだりを繰り替えるような天気でした。ただ、観光で外に出た時のほとんどで雨は止んでいたので良かったですが、この時期の金沢では雪の用意というよりも雨の用意をきちんとしておいた方が良かったようですね。これから北陸新幹線効果で金沢を訪れる方は更に多くなると思いますが、やはり事前に現地での行動に関わるだいたいのことは把握して出掛けた方がいいですね。そうした準備をきちんとしていれば、時間の限られた旅ではいろんな事ができるようになるでしょう。

 ちなみに、この旅でかかった費用は、交通費とホテル一泊で約一万円、現地の滞在費と食事におみやげを入れても合計一万円くらいで、総額は二万円くらいで行ってこられました。もちろん、LCC航空を使った方が更に交通費を節約した上で遠くまで行けそうですが、何より事前に予約したのがホテルと観光スポットの忍者寺くらいで、後は当日思い立っても出られるという気楽な旅であり、普通列車に乗っている時間は確かに長かったですが、その時間も有意義に使うことができたので、格安の旅を満喫できたとしみじみ思います。今回の旅のレポートが多少なりともここを読まれている方の旅の参考になれば幸いです。


18きっぷを使って金沢へ その7 帰り掛けの「越前おろしそば」

 妙立寺を見てからも金沢の観光名所の見学を行ないつつ、そろそろ出発しないと帰りのタイムテーブルが大変になるということて、お昼前の11時半の普通列車で金沢を出発しました。お土産は金沢駅構内で全てまかなうことができたので、そうした点からも時間節約になりました。

 この日はホテルの朝食の後で近江町市場に行きお寿司を食べてしまったこともあり、お昼だからと言ってお腹が減ることもなく、ある程度昼食が遅れても大丈夫でした。金沢を出発した電車は福井に13時過ぎに着くこともわかっていたので、ここは福井で越前そばを食べようという風に予定を決め、駅前周辺にあるお蕎麦屋さんをネットで調べることにしました。

 改めて今回の旅の食事を考えてみると敦賀のソースカツ丼に始まり、福井の越前かにめしと越前そばと、こと食については金沢より福井の方が主になってしまったような感じです(^^;)。でも、安くておいしいという点では今挙げたものが出てくるのは仕方ないところもありますね。

 で、福井駅を途中下車して駅前のアーケード内にある一軒のお蕎麦屋さんに入ったのですが、そのお蕎麦屋さんではいわゆる通常のお蕎麦のメニューはありませんでした。このお蕎麦屋さんだけではなく、基本が辛味のある大根おろしか汁に入った冷たいお蕎麦「越前おろしそば」で、ざるでなくお皿で出てきます。

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 入ったお店では十割そばを出してくれましたが、かなり大根が辛かったものの、お蕎麦はおいしくいただけました。いつも食べているお蕎麦は消化が早いのかすぐにまたお腹が空いてしまうことが多いのですが、そのお蕎麦は腹持ちが良く、夕食までそうお腹が減ることもありませんでした。

 今回、福井の味覚の中で焼き鯖だけは食べなかったのですが(^^;)、さすがにこれは次の機会にとっておくことにしたいと思います。福井駅は今後新幹線が通ることを見越してか、まだ工事中でしたが、新幹線が通ることで失うものも少なからずあります。何より今回のように目的地の金沢に着くまでの時間調整をしなくても済むようになるので、思い掛けず福井に立ち寄ってその魅力を見付けるということもなくなってしまうわけです。今後新幹線の開通とともに18きっぷでは本格的に北陸の旅がしにくくなるのだろうなと思うわけですが、行ける方は今のうちに安い旅費で北陸の旅を楽しまれるのがいいと思います。


18きっぷを使って金沢へ その6 忍者寺見学予約が電話のわけ?

 途中いろいろありまして間が空いてしまいましたが、1月の旅の報告が中断していましたので再開します。前回は金沢で朝の外出の所まででした。その後ホテルに戻り、ホテルのチェックアウト後に向かったのは今回ホテルと同時に電話て予約した金沢の有名な観光名所の一つ、妙立寺、通称忍者寺でした。境内の案内は午前9時からですが、電話した時に言われたのが人数が揃った状態で10分前の8時50分までに来てくれというものでした。

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 妙立寺自体にはホームページもありますし、予約するだけならメールやホームページからの入力による予約もできそうなものです。しかしこのインターネット全盛の時代にもかたくなに電話予約の方法を守るのは何故かというのも今回の旅で知ることができればいいと思っていました。

 当日の8時50分には最寄りのバス停「広小路」から歩いて妙立寺には着いていましたが、案内開始の午前9時までもいろいろな準備がありました。まず同じ時刻に予約した人が列に並び、拝観料の1,000円を予約時の名前とともに人数分出すと本堂左のスペースにグループごとに誘導されます。そこで全体に注意やお寺の歴史などがレクチャーされた後でお寺内部の見学になるのですが、さらにそこでグループが10人ずつぐらいに分けられます。

 昔の戦を想定して作られたものなので狭い所も通ることから人数が絞られるだけでなく大きすぎるバックパックや旅行かばんを持ちながら見学することはできません。事前に貴重品を持った状態で大きな荷物は荷物置き場にまとめられ(当然中は土足厳禁です)、ようやく見学がスタートするのです。

 妙立寺の見てくれは普通のお寺という感じながら内部は4階建てになっていて多くの部屋が入り組んだようになっているため、案内人の言う通りに進まないと出口がわからなくなってしまったり、床を踏み抜いてしまって壊したりする危険性があるので勝手な行動は禁じられています。落とし穴や隠し戸、秘密の抜け道というようなからくりをそれそれ説明してくれるのは実に面白く、千円出してもそれなりに楽しめるので許せるという感じでした。

 それと同時に思ったのが、連休中ということもあり、時間に追われながらいかにスムーズに予約した人の見学を行なうか案内の人の苦労が忍ばれた点でした。一回体験してしまうと、いいかげんな感じてやってきて団体行動を乱す人か一人いるだけで、予定の時間から案内時間かずれることになり、きちんと時間を守って予約してきた人から不満か出てくるでしょう。

 もしインターネットで簡単に予約できるようになったら、電話越しではあるものの口頭で注意事項を話すことができないので、見学の流れを止める観光客が増えてしまうことを妙立寺側は恐れているのではないかと見学を終えて思いました。今後、オフシーズンの予約に限ってはインターネットでも受けることはあるかも知れませんが、連休や正月、GWなどは、電話予約のパターンは変わることがない気がします。もし金沢旅行のためホテルや新幹線が取れたら、興味がある方は同時くらいに妙立寺へも電話して見学の予約をしておいた方かいいてしょうね(予約は3ヶ月前から)。もし行けなくなった場合には、当日来た人の席を空ける意味でもキャンセルの連絡をきちんと電話でされることをおすすめします。


エイビット ホムテル3G AK-010 SIMアダプター使用は本当にダメか?

 前回エントリーの最後でも触れましたが、ホムテル3Gの特徴の一つである本体でテザリングができるというのはいざという時のことを考えると大変魅力的な機能です。ただ、ホムテル3Gで使えるSIMカードのサイズは一番大きい標準サイズであり、注意書きとしてSIMアダプターは使用しないでということがうたわれています。

 とは言っても、メインで使っているSIMカードがmicroSIMやnanoSIMである場合、非常時にアダプターを使ってテザリングできるかというのが大きな問題であることは確かです。ただし、買ったばかりのホムテル3Gを破壊するわけにはいかないので(^^;)、危ない兆候を感じたらやめることにします。

 まず、利用するSIMアダプターの選び方ですが、以前良くあった爪で固定するタイプのものはSIMカードと比べてかなり厚くなるのではまっても抜けなくなる可能性があるのでできるだけ使いたくありません。そんなわけで、私が主に使っているSIMアダプタは写真のようなものです。

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 これは、薄めのプラスチックに透明なフィルムが貼られているもので、隙間なくはめ込めば出っぱリもなく使える端末の多いアダプタです。写真のものは、microSIMとnanoSIMを標準SIMに変換するものですが、microSIM用のものは僅かでは有りますが入れたmicroSIMが浮き上がってしまうため、このまま入れるのは危険です。nanoSIM用の方はmicroSIM用に比べてそれほど出っぱりは気にならないので、nanoSIM用のアダプタでチャレンジすることにしました。

 そこで改めてホムテル3GのSIM差し込み口の部分を見てみたのですが、設計上から言っても、アダプタを使っての利用ができにくくしている印象のあるつくりになっていることがわかりました。

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 というのも、写真はすでに標準SIMを入れた状態でのものですが、接点側が下に来るように差し込むようになっています。さらにこの差込口はいったん差した状態から抜くことがなかなか大変なように作られていまして、アダプタに入れて動くnanoSIMを密着させたまま押しこむのはかなり難しいと思います。これが上下反対で、接点の面を上にして押し込ムタイプのものならばこのアダプタでうまく使えたと思うのですが、どちらにしてもこの形でアダプタを使うなら、アダプタとSIMカードが離れないように何らかの方法で固定する必要が出てくるでしょう。

 そうしてみると、ホムテル3Gで使うSIMカードは専用の標準SIMにして、データ通信で使わないなら通話専用として使うのがいいようですね。スマートフォンで使っているSIMカードをいざという時に入れ替えて使うには、それなりの下準備が必要であるということですが、もし中でアダプタとSIMカードが離れてしまうとカードが取れなくなってしまう可能性があるので、これ以上の事をしたい場合には自己責任にてお試し下さいとしか言いようがありません。あえてこのアダプタを使う場合はフィルムのところに薄い両面テープを貼ってどうかという気もしますが、入れることはできても、、カードを取り出す時が大変そうという不安は現状では拭えません。ここを読んでいる皆さんも、今回紹介したようなアダプタに限らず、違う大きさのSIMを使えるようにしたいと試される場合は、細心の注意で行なって下さい。

(2016.1.28追記)

 その後、手持ちのデータSIMでテザリングができるかどうかの検証を行なうため、どうしてもSIMアダプターを使わざるを得ない状況に追い込まれてしまいました(^^;)。ただ、販売開始から時間が経つ中でSIMアダプターを使っている方の口コミもネットにはアップされるようになってきていたので、できるだけ失敗しないように細心の注意を払ってアダプターを使ってみました。

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まず、ある程度強力に接着する両面テープを用意して、アダプターのSIMカードが密着する部分に貼ります(写真のnanoSIMが入るところにテープを片面だけ剥がして貼ってあります)。そして片面を剥がしてSIMカードをアダプターに固定します。

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 そのままスロットに挿入すると引っかかりもなく入り、問題なく使うことができました。ただし、利用の際にもう一つ気を付けたいことがあります。というのも、いったんスロットに入れたSIMカードはなかなか引き抜けず、何の道具も使わないで取るにはSIMカードを上に浮かしながら引き抜く必要があるのですが、それがうまくいかないと元のmicroSIMやnanoSIMが本体内に残ってしまう恐れがあるので、メーカーの取扱説明書で推奨されているように、セロテープなどの粘着テープをSIMカードの裏に貼った状態でテープごと引き抜くことでスムーズに取り出せるようになります。

 頻繁に抜き差しする場合はその都度テープを貼り替えてやった方が万が一の失敗を防ぐことができるように思います。どうしても標準SIMを使うことができない場合は、以上の事に注意しながら、自己責任の範囲においてお試し下さい。


夜行バス運行の闇

 長野県軽井沢の碓氷バイパスで起こった夜行のスキーバスによる多くの死傷者を生んだ大事故の原因はまだはっきりとはわからないものの、事故が起こる時というのが、ちょっとしたミスが重なり、普通なら有り得ない大きな結果に結びついていくということは良くあることです。決定的な原因がというよりも、一つ一つの小さなほころびが大きな事故を生み出してしまったのではないかと考えることができます。

 夜行バスを利用する立場としてまず考えなければいけないことがあります。車の事故によって亡くなるケースの多くは、車内から車外へ放り出されることによるケースが少なくありません。だからこそシートベルトの着用が法律で義務化されたわけですが、今回の事故においてもシートベルトを着用せず車外に飛び出してしまった人が少なからずいたようです。当然、バスの乗務員が出発前に全員のシートベルト着用を確認する必要があるとも思いますが、自分自身でバスを運転できない分、トイレなどで席を移動する時以外には常にシートベルトを着用することがまずは大事だと言えるでしょう。

 事故についての原因が探られる中で、当然旅行代理店やバス会社の責任は問われてしかるべきでしょうし、もう少し詳しい原因が出てくるのかも知れません。そうした流れの中で私が気になっているのが、何故夜行バスは届出のあったルートを外れ、本来なら通るはずのない一般道である国道18号碓氷バイパスを通ったのかということです。

 これはたまたまテレビを見ていて出てきた話なので、それ自体が本当なのかわかりませんが、予定の高速道路に乗らずに下道を通らなくてはならなくなったのは、高速道路のサービスエリアではバスを駐車できない見込みが多いという判断があったということです。事故が起こった時間が深夜2時ということになると、休憩を予定していたサービスエリア・パーキングエリアの駐車場においてこの時期どういう状況になっているかということをしっかり把握しないと、今後も同じような悲劇が起こるような気がしてなりません。

 もし、駐車場が埋まっている原因が普通車が大型車のエリアに入って車中泊していることだとしたら、広くそうしたマナー違反の行為について伝えていくことが大事だと思います。純粋にトラックやバスだけで常に満車という状況であるなら、仮眠エリアと休憩エリアを分け、その住み分けを徹底させるような対応が必要になってくると思います。高速道路会社の方の仕事は増えるかも知れませんが、多くの車が快適に休憩できるような取り組みについては、やはりきちんとやってくれないと同じような事故はまた同じように起こる気がしてならないのです。

 とにかく、車を使って旅をする者として、今後の原因究明が待たれます。個人的にも、今後は大型車の駐車スペースでは、他のトラックやバスの邪魔になるようなところに停めることは避けたいと思っています。


エイビット ホムテル3G AK-010 ファーストインプレッション

 購入のための予約をしておいた、モバイルフォンとしてはインパクト抜群のエイビット「ホムテル3G」がようやく届きました。

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 こんな箱に入っていますが、今回は先行予約の特典ということで、専用のリチウムイオン電池も箱の中に入っていました。電源はリチウムイオン電池とACアダプターの他に、単三乾電池4本でも動くようになっています。

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 まず最初に気付いたのがACアダプターの形状と違いです。PHS回線を使っていた同社の「イエデンワ」のACアダプターは、microUSBの汎用タイプでしたが、ホムテル3Gの形状は従来よくある細型のプラグになっています。もっとも、この電話機は単三乾電池での運用が災害時にはデフォルトになりそうなので、プラグ部分の強度が出た分良かったという感じもしますが、汎用タイプの方が何かと便利なので、この点では残念でした。

 発信機能のうち、しっかりしていると思ったのが、プレフィックス機能が搭載されていることです。私の場合は、ドコモ契約の無料通話のついたSIMを入れていますが、ホムテル3Gのテザリング機能を生かして使う場合にはMVNOの音声通話プランを契約することが多くなるでしょう。音声通話プランの場合の通話料は30秒20円(税抜き)と結構な金額になってしまうので、通常の電話番号の前に4ケタの番号を付けることで格安の通話料を実現し、さらに番号通知も可能な「楽天でんわ」「G-Call」の番号を自動で電話番号の前に付けてくれるプレフィックス機能は通話料金を下げるためにも有難い機能であると言えます。

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 他にイエデンワと変わった点といえば、液晶がカラーになったことと、この電話機だけでテザリング(Wi-Fi)ができることでしょう。単三乾電池4本でテザリングができるというのは、その昔PHSのどこでもWi-Fiがありましたが携帯電話の電波を使ったものはなかったので、これも何かの折りには役立つのではないかと思います。

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 最後に、SIMの挿入口についてですが、標準SIMをまっすぐ差すようになっているので、SIMアダプターの使用については、できる限りオリジナルの厚さと同じくらいになり、ぴったりと密着するタイプでないと入れたはいいが取り出す時が大変になるでしょう。それでも、自己責任の範囲で試すことはおすすめしませんが、単三乾電池と太陽電池バネルで何とか継続して電池での利用は可能な用意はしてあるので、本当に困った時にはmicroSIMやnanoSIMを使ってしまう状況も考えておこうかと思います。


18きっぷを使って金沢へ その5 近江町市場へは早朝に多少お腹に入れてから行くのがおすすめ

 ホテルでは割とぐっすりと眠ることができました。翌日の朝食は6時半ということを聞いていたので、少し前の時間にモーニングコールをセットして、一番で朝食を食べました。しかし、多少は食べる量をセーブしています。

 というのも、金沢には市民の胃袋をまかなう台所、近江町市場があります。事前の調査によって、市場内で営業する回転寿司のお店「もりもり寿司」の営業時間が朝7時ということで、ここで金沢らしい朝食をさらにいただいてしまおうというわけです。ホテルからすぐの香林坊バス停から昨日購入した一日乗車券を使って近江町市場で降り、もりもり寿司の前に来たらすでに店内には多くのお客さんがいました。しかし、待たされることなく入店でき、そこでいただいたのが金沢に来たら食べようと思っていたかに料理である「カニの五種盛り」でした。

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 このワンプレートで税抜き850円ですが、軍艦巻きにマヨネーズ、かにみそが載っているものと普通のものに加え、茹でたカニの足に同じく足の部分のカニのお刺身が付いています。これだけなら千円かからずに食べられることに感動し、追加を頼もうと思ったものの、お味噌汁も含めホテルの朝食が意外と腹に溜まったことで、そのままお店を出ました。もう少しホテル朝食をセーブしておけばのどぐろにブリを頂きたかったところですが、満足する程度に食べるとやはり2千円ではきかないでしょう。それでも、夜に食べるのと比べれば破格の安さで食べられるわけですが、今回の私のようにある程度お腹に入れてから入り、決めているものや、食べたいものだけいただくというのも安くおいしいものを食べるには有りかなと思います。

 近江町市場にはその後、午前中の11時前に再訪したのですが、早朝とは違いもりもり寿司には行列が出来ていて、3連休の中日ということもあってか30組が食事のために待っていました(^^;)。やはり来るなら早朝の方がいいなと思ったことは言うまでもありません。

 長く待つのが苦にならず、その間も楽しめるという方なら行列に並んでじっくり待つのもいいでしょうが、今回の旅は何しろ18切符の旅ということで、できるだけ早く動きたいという事がありましたので、あえて早朝から食べるという選択をしました。朝から動いてみて、まさに早起きは三文の得という事を身をもって感じることができました。

 車中泊の旅をしながら北陸を通過するような場合でも、こうしたことを知っておくと役に立つかも知れません。金沢近辺で車中泊し、朝7時前に金沢市内に入って近江町市場付近に車を停め、そこから市場まで歩いて朝食というのもなかなか充実したメニューを楽しめると思います。


18きっぷを使って金沢へ その4 金沢の夜の楽しみは「銭湯」かも

 夜のライトアップされた金沢市街を楽しんだ後は、ホテルでまったりするか飲みに行くかということになると思いますが(^^;)、翌日も早くから予定を組んである関係からとっと風呂に入って寝た方が身のためだと思っていました。しかし、私の泊まったホテルにはユニットバスはあるものの大浴場はなく、ゆったりと足を伸ばしてお風呂に浸かることはできません。そこで考えたのが、これも金沢市街にはたくさんあるある銭湯へ行くことです。

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 私の泊まっていた香林坊の近くには、徒歩3分ぐらいの所に深夜12時まで営業している銭湯「長町 松の湯」があることがわかりました。温泉ではありませんが、大き目の浴槽に入りながらここまでの旅の疲れを取るにはうってつけです。

 銭湯ということで石けんはもとよりシャンプーリンスの類も用意されていないことが予想されたのでそれは事前に100円ショップで旅行用のものを用意して行きましたが、タオルはついホテルの部屋の中にあったものをそのまま持って行きました(^^;)。まあ、その分部屋のユニットバスは使わないわけですし、使用後のタオルもしっかり戻しておくのでその点だけは堪忍してもらうことにしましょう。

 ライトアップバスのツアーから帰ってきて、時間は9時を過ぎていたのですが、中に入ったらちょうど先に入っていた方々が出て来るところでした。銭湯代の440円を払って中に入っても誰もいなくて、私が出るまでも誰も入って来ないという独占状態になったのは実にラッキーでした。

 今回利用させていただいた「長町 松の湯」さんの浴槽は3つあり、ちょっと探い一番奥のところと、お湯が出ている中間のところでは泡のお風呂になっており、体の疲れを十分に取ることができました。唯一泡の出ていない浴槽はお湯の出口で、多少温度も下がっている感じなので3つの浴槽を移動しながら体を十分に伸ばし、下手をしたら寝てしまうところでした。洗い場にはお湯と水の出るカランがあり、そこから出るお湯は熱めですが、頭用のシャワーは最初から温度が調整されていて多少のぬるさを感じるくらいでしたが安心して頭が洗えましたのでこういう昔ながらの洗い場もいいものだと感じました。

 あと、洗面器はもちろん黄色のケロリン桶でかなり文字が消えていることから長く使われていることがわかります。また、脱衣場に目を移すとドライヤーは一回20円を入れるようになっていましたが私は使いませんでした。風呂上がりの飲み物もちゃんと牛乳類は置いてあり、コーヒー牛乳だけでなくフルーツ牛乳もありました(^^;)。コンビニで買うという手段もありますが、体や髪の毛を乾かしながら一気に飲むというのも銭湯ならではの楽しみなので、普段銭湯を使わない人ならなおさら実践して欲しいですね(^^;)。

 今回はそんなわけで旅先のホテルのユニットバスを使わず銭湯の利用にしたわけですが、温泉街でなくても事前のリサーチでホテル近くに銭湯があるような所に泊まる場合には、私と同じように準備をすれば十分その土地の銭湯を楽しめるようになります。特に金沢は銭湯が充実していますので、同じように金沢に泊まられる方はこんな夜の楽しみ方もやってみてもいいのではないでしょうか。


18きっぷを使って金沢へ その3 金沢の夜のガイドを格安で楽しむ

 金沢駅に到着してまずしたことは、当日および翌日の交通手段であるバスのフリーチケットを確保することでした。というのも、ホテルへの送迎はあるものの、金沢では観光目的の移動にはバスの利用が便利なのです。そんなわけでバスの一日券を購入することにしました。

 金沢の観光を十分に楽しめる北陸鉄道のバス一日券(城下まち金沢周遊1日フリー乗車券)は500円で販売されていますが、大まかな観光で行ける場所(一日乗車券のエリア)に乗る場合は一回200円がだいたいかかります。極端に短い距離や、お買い物ばす「まちバス」の場合には一回100円という場合もあります。また、バスの乗り方は後乗り前降りで、料金は後払いになり、一日乗車券で乗っていても、整理券が出る路線バスでは乗る時に必ず整理券を取り、降りる時に整理券のみ運賃箱に入れなければいけませんのでご注意を。

 さらに、当回の日程を組んた時に利用したいと考えたのが、これから紹介する「金沢ライトアップバス」の存在でした。毎週土曜日の夜7時からのみ運行し、金沢城周辺の夜景のきれいな場所を巡回します。さらに途中にあるひがし茶屋街に近い「橋場町」の停留所で決まった時間に降りると、夜間ライトアップされたひがし茶屋街の案内をボランティアガイドの方がしてくれるという特典もあります。

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 料金は一乗車300円と少し高く、主に日中利用のものとして考えられたバス一日券は使えないものの、ライトアップバス用のフリー乗車券が大人500円で売っています。そこで、私は金沢駅東口にあるバス会社の販売所で当日夜用に「ライトアップバス専用フリー券」と、翌日観光用の一日乗車券をそれぞれ購入しました。ライトアップバスの乗車券にはすでに日付が刻印されていましたが、一日乗車券の方は当日使うのでなければ、利用者が使う日付をコインでこすることによって設定することができます。

 先述の通り駅からホテルまでは送迎があったのですが、いったんホテルに荷物を置いてから夜の観光に出るのに、ライトアップバスが出発する金沢駅までだけのために一日乗車券を使うのはもったいないので、土日祝日限定の買い物バスという位置付けで、限られた区間内なら100円で行ける「まちバス」を待って駅に向かいました。細かい話になってしまいましたが(^^;)、フリー券以外にバスにお金を出したのは今回の旅ではこの区間のみでした。

 ライトアップバスの最初の便は19時出発ですが、多少早く行かないと同じ考えを持った人が集まるのでと購入時に言われていたことから30分前くらいに出発場所の7番乗り場へ行ったらまだ人も来ていなかったものの、時間が経つに連れてどんどん人が集まってきたのにはびっくりしました。乗った人の目的はほとんど同じで、香林坊から金沢城、兼六園を越えて、ひがし茶屋街のある橋場町の停留所は多くの観光客の皆さんが降りていました。

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 19時過ぎになるとひがし茶屋街の中で営業していたお土産物屋さんなどは軒並み閉まっていて、実に穏やかで静かな雰囲気になります。そんな中、ガイドさんの説明を聞きながら夜の街を歩くのですが、場所によっては車も通りますし、実際に住んでいる方や営業しているお洒落なワインバーなどでの飲食を楽しまれている方もいます。大声を挙げずに静かながらもきれいにライトアップされた町並みと入り組んだ道を歩くというのもなかなかできない経験で私は十分に楽しめました。

 個人的には昼間のお店が開いている時間にひがし茶屋街は歩いているのでこれでも十分でしたが、初めて来られた方の場合は、改めて昼間も歩きながらお土産を探しながらほうぼう歩いてみるというのもおすすめです。あと、時期によっては兼六園や金沢城がライトアップされていたり、夜桜を見られたりすることもあるので、このバスでいろんな所で途中下車しながら楽しまれるのがいいと思います。

 ただ、運行時間が19時から21時過ぎという時間制限があるので、夕食は後にするか先に済ませるかの判断はしておいた方がいいでしょう。私の場合はお弁当を先に食べ、足りなければコンビニでもいいかと思っていましたが、金沢の名物を食べたいと思っている方は、食事時間と観光の時間をしっかりと確認するのが上手な時間の使い方になると思います。


18きっぷを使って金沢へ その2 電車内で弁当を食べる判断

 福井県自体のB級グルメとして知られているソースカツ丼で有名なお店が敦賀駅からそれほどかからない場所にあるということで、電車の待ち合わせ時間を利用して行ってきました。知っている人はよく知っていると思いますが、「ヨーロッパ軒 駅前店」です。ここのソースカツ丼の特徴は肉を薄く伸ばし、特製のソースをこれでもかとかけたもので、卵とじのカツ丼を食べ慣れた人からすると違和感があるかも知れませんが、ソースの味が絶妙で一度食べたら癖になる味です。

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 店内で食べるとサラダと味噌汁を付けたセットメニューが選べていいのですが、何しろ次の列車までの時間が迫っておりここは泣く泣くソースカツ丼のお弁当にすることにしました。もし車内で食べられれば食べ、食べられなかったらホテルにある電子レンジで温めて食べようと目論んでの購入です。この店のもう一つの特徴は並盛りでもカツが3枚入っているというボリュームで、お弁当でも同じく3枚のカツがのり、ボリューム満点です。

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 で、結局このお弁当はどうしたかというと、敦賀から福井まで進んだ後、さらにおいしそうなお弁当を見付けて買い込んでしまったため(^^;)、先にソースカツ丼を車内で食べることにしました。まだ温かさが残る中、さらに購入してから時間が経っていたことでかかった特製ソースがうまいことごはん全体に染み込んで、カツ以外のごはんがすべてソース味のライスになったかと思うほどでした。食べているうちに飽きてくる味ではあるのですが、お弁当の隅に鎮座していた小さな梅干し2つが箸休めには大変有難かったですが、量的にはかなり多いですね。お店で食べる場合にも普通盛りでなく、カツ2枚の「ミニ」サイズもあるそうですから、食べ切る自信がない方は注文する時に確認した方がいいかも知れません。

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 そして、この日の夕食となり、さらにソースカツ弁当を車内で食べる原因になったのが、福井駅で購入した駅弁「越前かにめし」の黄金バージョン「黄金のかにめし」(1,500円)でした。普通に売られている赤い紙に包まれた赤い容器の「越前かにめし」はかにのほぐし身が全体に敷き詰められているだけですが、黄金バージョンにはその上に色々なトッピングがされています。これは、過去に百貨店の実演販売の企画の中で作られたものらしいのですが、販売元のホームページには載っていないものなので、常に福井駅で買えるのかどうかはわかりません。

写真のように金箔の付いた足の部分が2本入り、ウニやカニ味噌が付いた身もプラスされて食べごたえも満点です。これは冷めたままでなく、電子レンジでいいので温めてから満喫したいと思い、ソースカツ丼の方を先にいただき、金沢のホテルに落ち着いてからゆっくりといただくことになったのです。しかしこれではせっかくの金沢グルメを満喫できないのでないかと言われるかも知れませんが、この日は夜にもあえて予定を作ってあり、その予定が終わるまではゆっくり食事をすることも難しかったのです。その金沢の夜を満喫するための行動については次回に紹介します。