月別アーカイブ: 2014年9月

在京民放5社が構想する過去番組ネット配信サイトの行方

 在京の民放キー局5社が、放送後のテレビ番組をインターネットで無料で流す共同サイトを作る検討を始めることで合意したことがニュースになっています。このブログではこれまで、衛星放送の難視聴地域対策の放送について書いてきましたが、同時放送でなくても合法的に民放制作の番組が無料(コマーシャル込みでコマーシャル飛ばしの視聴はできないような仕組みを考えるとのこと)で見られるようになるというのは実現すればすごいと思います。

 こうした流れの背景には、個人が録画した番組を無許可で動画サイトにアップすることが常態化してしまっていることがあるようです。ただし、再配信の場合は出演者への承諾が必要になりますし、何より問題なのが衛星放送の難視聴地域対策の放送の時にも制限が付く原因になった地方局の意見がどこまで通ってしまうのかということにもかかっているように思います。私がこのプロジェクトの今後に心配する点は以下のところです。

・無料配信を受けられる地域に制限が付くかどうか
・本放送終了後、いつからいつまで見られるのか
・配信される番組は深夜番組を含め、ほぼ全ての放送をカバーするのか
・現在有料で行なわれている特定の番組の再配信との関係はどうなるか

 他にもまだあるかも知れませんが、私など地方在住で、山間部などテレビ放送のワンセグ受信が難しい地域に車での旅行で出掛けることのある人にとっての最悪のパターンは、無料再配信は関東地区のみしかネットで見られなくなることです。すでにradikoの無料版利用者については、自分のいる場所で聞ける放送局以外のネット配信はブロックされていますが、それと同じような方法で現在地判定を行なった上で配信することは地方の放送局の横槍によっては十分考えられることです。これは、在京民放の番組が無料で見られることになると、地方局を選んで見る人がいなくなってしまうのではないかという主張があるからですが、この辺は今後の動向を見ていくしかないでしょう。

 民放については以上のような話になっているのですが、NHKはどうかといいますと、過去の番組ではなく、放送時と同じタイミングでネット配信を行なう予定があるそうですが、その同時放送をネットで見るためには有料になる予定だとのこと。ソースは現NHK会長がした以下の発言です。

「テレビとネットの同時放送を実現し、ネット視聴者からも受信料を徴収する」
(2014年7月25日に新聞各社が籾井会長に行なったインタビューの中での発言)

 これだと、既にNHKと受信契約をしていても関係なくネット同時配信を見るためには別料金がかかることとなり、CMを流して無料にする(同時配信ではありませんが)民放とは料金面での差が出てくることが予想されます。もし民放が先んじて番組配信のサイトをオープンさせれば、インターネット上で完結する新しいテレビ番組の見方というのが定着するのではないかと少し期待しています。くれぐれも全国どこでも使えるような形で提供してもらいたいものです。


IIJmio高速モバイル/Dサービス バンドルクーポンが2倍へ

 私が常用するスマートフォンをauの白ロムに変えた際に解約してしまいましたが、直前まで使っていたIIJmioの高速モバイル/Dサービスは安定して高速・低速とも使えていて気に入っていました。変更したmineoは高速クーポンが1GBのものにしたので、契約当初はほとんどIIJmioと内容は変わらなかったのですが、その内容をひっくり返す驚きのプランが発表されました。

 今までは972円(税込み)で1GBの高速クーポンが付いていたミニマムスタートプランで、2014年10月からは倍の2GBになり、1,642円のライトスタートプランでは4GBに増加します。もし普段の利用の中で高速クーポンを使っていなければ(アプリの操作で高速と低速の切り替えが可能)、月初にミニマムスタートプランの場合、最大4GBの高速クーポンが持てるということになり、いざという時に高速通信を使う場合があるだけなら、972円のプランで十分な方は多いでしょう。これまでも、こうした画期的な新しいプランはIIJmioやOCNあたりが先導するとは思ってたのですが、どこまでこうした数値が伸びるのかはわかりませんが、今後も同じように二社が主導権を持って先陣をきり続けるようなら、次第にこの業界も淘汰されていってしまうのではないかという不安も覚えます。

 なお、追加購入の高速クーポンの価格も、それまでの100MBごと324円から216円と微妙に下げています。エリアが違い、3Gエリアが使えないなど根元的な違いはありますが、もしかしたらmineoと迷っているユーザーを狙ったのかという気もしています。というのも、追加クーポンの安さがmineoの売りでもあったわけですし。そして面白いのが、このタイミングで私のところにmineoからサービスに関するアンケートが届きました。。

 アンケートの中味については具体的にバンドルクーポンの量について聞くようなものはありませんでしたが、とにかく高速と低速がスマートフォン上で切り替えられる専用アプリを開発して出してほしいとの要望は出しておきました。ただ既に専用アプリがあり、バンドルクーポンも増量したIIJmioと比べるとサービスの質は落ちると評価せざるを得ません。mineoについては、OSをバージョンアップしたiPhoneで使えなくなるということもあり、iPhoneの白ロムに入れて使う場合、安くてもそれなりに高速通信を利用したい場合は、かなり今回出たIIJmioのプランが有利になるような気がします。また、SIMを最大3枚まで増やせる「ファミリーシェアプラ」ンのバンドルクーポンも7GBに増えたので、今使っているスマートフォンにプラスしてiPhoneの白ロムを増やそうと思っている方には魅力的なプランになるように思います。


ドライブの経費をトータルで考える

 テレビで最近よく見るインターネットで契約する自動車保険のコマーシャルで、スーパーのチラシは比較しても自動車保険は比較しないの? というものがあります。これは、携帯電話やスマートフォンの契約についても言えると思うのですが、安い理由を許容し、差額分のサービスの差も我慢できるなら、徹底的に安さを追求するという選択もありかと思います。

 この例とはちょっと違うかも知れませんが、私自身が今まで軽自動車をメインに使ってきて、今1300ccのホンダ・フィットに乗るようになり、車の維持費は当然高くなったものの、軽自動車と比べてそれほど差があるのだろうかとふと考えることがありました。

 先日、かなりの強行軍でしたが、京都まで東名~名神高速道路を使って行ってきました。実際には大津インターで降りて、すぐそばの駐車場に停めて電車で京都へ向かったのですが、高速料金は休日のETC割引を使って片道4,810円でした。ちなみに、軽自動車を使う場合には同じ区間でも3,810円で済みます。往復でその差額は1,840円とかなりの差になります。

 まあ、この点についてはしょうがないなと思いながら車を乗り替えたので納得済みですが、実際にこの区間を走ってみて、普通車の方が軽自動車よりもコストが安くなるパターンを実感することができました。ちなみに、私が今回利用した高速道路は静岡インターから大津インターの片道約320km、往復で640kmですが、この距離は軽自動車ではまず無給油で走り切ることは不可能でしょう。しかし、私の車では問題なく往復することができました。

 ここで問題になるのは場所によるガソリン価格の違いです。ネット上で調べると、全国のガソリンスタンドでのレギュラーガソリンの価格は、最安値が152円/l(2014.9.16現在)ですが、高速道路上のスタンドではのきなみレギュラーガソリンの価格は170円/lを超えていました。

 それほど遠出をしない方ならたまに高くなるだけですが、月に何回も遠距離を走るドライブや車中泊の旅をする方の場合、1リットルにつき20円という価格差はかなり厳しいと言えるでしょう。できるだけ安い値段でガソリンを入れたいと思うのはどの車種に乗っている方も同じでしょうが、私の車では満タンにして高速走行なら約700kmの間に安いスタンドを見付けて入れればいいと思えますが、燃料タンクの容量をあえて少なくして車体を軽くし、カタログデータ上の燃費の数字を上げているような軽自動車で旅をしている方の場合は、とりあえずガソリンスタンドがあったら満タンにしておくことの方が大切だと思います。その場合はあえて高値で入れざるを得ない状況もたくさん出てくるわけで、日常で様々な手段を使って(特定のカード・特定のスタンドで安く入れる)いる方ほど、一回のドライブにおけるガソリン代の負担割合が多くなる可能性はあるでしょう。

 これは、単なる金銭的な問題ではなく、いつガソリンが底をつくかひやひやしながら走らなくて済むという精神的なメリットもあります。今回の私の場合も、片道走り終えてメーターの残量が半分以上あることを確認したら、このドライブでは給油しなくていいと思ってほっとしました。もちろん、新しい軽自動車にはガソリンの問題を補って余りある車としてのメリットを感じられる場合もあるので一概には言えませんが、高速道路を使わずに長距離を移動する場合には、軽自動車だから必ず安くなるということもないことも確かでしょう。

 軽自動車でガソリンの現地給湯による負担増を回避する方法として携行缶の使用ということもありますが、車内の積載量の減少にもつながりますので、自分の旅のスタイルを十分考えた上で、判断するのがいいと思います。今度軽自動車のハイグレードタイプの車と同じくらいの価格で、マツダ・デミオのクリーンディーゼル車が出るようですし、車の大きさが気にならないのであれば、レギュラーガソリンより安い軽油を使える上に、ハイブリッド車並みの燃費があり、力もあるクリーンディーゼル車という選択肢も十分有りだと私には思えます。


「家電批評」を批評してみる(^^)

 先日、町の本屋さんに行き雑誌を立ち読みしていたら、「家電批評」という雑誌(2014年10月号)が目に入りました。

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 表紙を見ると、スマートフォンの契約を編集部員が全てMVNOに変えたところ、1ヶ月経過で不満続出、月額料金が下がったのは4人中2人だけとかなりショッキングな内容が書かれています。中の記事を読んで思うところがあったので、この雑誌を購入させていただいた上で、ちょっと気になった点について紹介させていただこうと思います。

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 この企画自体は先月号からスタートしたようですが、「長期テスト」とあるため、今回取り上げる部分だけを論ずるのではなく、連載が終了し全ての内容がわかってからでないとまずいと思われる方もいるかも知れません。しかしながら、月刊誌で3ヶ月以上経過する中でもMVNOのさまざまな新しいプランは出てくるわけで、特に表紙に煽り文句的に内容を載せているわけですから、それだけ見てMVNOはダメだと判断する人がいるかも知れない以上、きちんと批評することで多くの人に正しい知識を知らしめることは必要なように思います。

 では改めて記事の内容について見ていくことにします。編集部の方々がキャリア契約からMVNOに変更したプランを1ヶ月使ってみての感想および料金の変化について紹介する形を取っています。4名の編集部員の中で一番大きいスペースを割いて紹介されている契約内容は、元がソフトバンクで、「Wホワイト」+「パケットし放題フラット」で前月の支払いが12,525円となっていました。それまでの使い方は、音声プランをWホワイトにしていることからわかる通り、かなり音声通話を利用されていたので、そのままMVNOに移行すればそれまでの30秒10円から倍(30秒20円)の値段になることはわかり切っているはずなのに、律儀にも前の月と同じように音声通話を使ったため、IIJmio高速モバイル/Dの音声プラン付1GB(みおふぉんの月額1,728円か?)に変えたことで支払額が12,551円とソフトバンク契約時より上がってしまいました。

 この場合、通話料が倍になることを考えれば、それまでのデータ通信料5,200円が980円になったとしても、前月通話料だけで7千円以上払っているわけですから、わざわざ音声通話の高いMVNOで全てをまかなおうと思うところ自体に無理があります。何の知識もない中高年の方がやらかした結果で、そうした安易な契約に警鐘を鳴らす意味での人柱契約報告の記事ならわかりますが、専門誌の編集者の方が、まさかガラケーの通話定額契約があることを知らないとは思えません。もしスマートフォンとガラケーの二台持ちを受け入れられれば、通話放題にせずWホワイトだけ残す形でもデータ通信料の差額分は安くなります。さらに通話部分を通話定額プラン(ガラケー用)に変更すればさらに月額2,200円とそれまでの通話料の差額分が安くなります。どうしてもスマートフォン一台で全てのサービスを完結させたい場合も、通話回線を利用しつつ使える、楽天でんわやG-Callのように電話番号の前に4ケタの番号を付けてダイヤルすることで安い通話料を実現するサービスを利用する手もあります。こうしたサービスを利用の際にスマートフォン用にはアプリも用意されていることが多いので、使い勝手の点でもそれほど困ることもないでしょう。

 次に紹介されている料金が上がったケースは、データ通信料の多いという方の場合で、それまではソフトバンクの「ホワイトプラン」に「パケットし放題フラット」の組み合わせから、auのLTE回線を使ったmineoのデュアルタイプ(1GBパターンで、恐らく契約当時は2GB以上のプランは出ていなかったと思われる)です。

 まずこの方は、それまで端末を一括の実質0円で購入し、月々割の恩恵を受けていた途中で変更したそうですが、紙面で紹介されている前月請求分では端末の割引分まで含めてしまっています。MVNOの契約はSIMカードのみでの契約が多く、記事でも新しく購入した端末代についてははカウントされていませんので、その状態でMVNOと比較すること自体ナンセンスでしょう。比較するなら最初から端末割引分を除いた金額(ホワイトプラン980円+通話料+パケットし放題フラット5,200円との合計)で比較しないと正確なものにはならないと思います。

 さらにこの方は動画をスマートフォンで見まくったために、高速制限の1GBを越えてしまい、高速クーポンの追加分を購入しています。この高速通信について1GBを超えるとどうなるかは契約当初からわかっているわけで、mineoは他社と比較すると安い値段で追加でき、100MBにつき162円ではあるものの、記事によるとデータ通信料が4,320円となっていることから、およそ3,000円分も追加購入していることがわかります。すでにこの方はmineoのプランを変更しているかも知れませんが、090通話利用でデータ高速通信3GBまでならこの文章を書いている現在では月2,980円で契約できます。それだけ比較しても、1GBを超えての追加で払った分も含めたデータ通信料金4,320円と比べても1,300円節約できています。前月のソフトバンク請求分が4,310円(通話料込み、端末割引分を含む)なので、2,980円に通話料の2,161円を加えるとそれでも千円弱高くなってしまいますが、前に説明した通りソフトバンク請求額は端末の割引金額を加味してのものなので、端末料金の割引分を引いて計算すれば、おのずと結果は違ってくるでしょう。さらに言うと、他の業者の中には実際の通信品質の検証はこちらではできないものの、データ容量や価格について様々なバリエーションがあるので、auのスマートフォンにこだわらなければ、今までの利用傾向を見ることによってもう少し安くなるパターンも出てくるかも知れません。、

 以上が以前より料金が上がった方についての検証でしたが、料金は下がったものの使い勝手が大幅に悪くなったという方の記載についても一言書かせていただきます。なぜ使い勝手がその方は悪くなったかというと、それまで090番号を使っていたのが、データ通信専用のSIMにしてしまった関係上、050のIP電話アプリを使っていたからで、050番号を使うことによるディメリット(発信に一手間かかったり、アプリ常時起動によるバッテリー消費の増加)を事前に予想できなかったということに尽きます。これも、何も知識がない人がとにかく安くという感じで入ったものではなく、厳しい家電製品批評を行なう雑誌の編集者のやったことですから、後から失敗したと受け取られるような選択をしている時点で、私は何らかの裏の意図があるのではないかと疑ってしまいます。

 この記事の最後に「安易なMVNO乗り換えは逆効果となることが大いにあり得るということがわかった」と書かれているものの、個人的にはきわめてMVNO乗り換えに不利な条件を強調した記事にしか思えませんでした。編集部の人間がやったことではなく、一般のユーザーでMVNOに関する知識がほとんどない人が安易に乗り換えてこのような結果を生んだといったニュアンスなら反面教師的な事例として紹介し、各々のケースの利用方法に合ったプラン設定を紹介するように持っていく方法もあったのではと私は思います。少なくともここをご覧になっている方はMVNOに乗り換えるよりもキャリアをそのまま使い続けていた方が、安くてストレスなくスマートフォンを使うことができるとは思わないでしょうが、一口にMVNOと言っても様々な種類があり、人によって選ぶべきプランは違うということはわかっていただきたいと思いますね。


静岡市葵区井川・富士見峠往復お気軽ツーリング

 少々時間が経ってしまいましたが、2014年のお盆休みは、何かしらの用事が入ってしまったため、長期旅行というパターンは難しく、結果としてその日ごとにどこかへ出掛けようかと思い立って出ることがほとんどでした。今回の原付ツーリングも前々から考えていたのではなく、暑い中、家にいるよりは涼しいところまで出掛けようと思ったことが出発のきっかけです。

 しかし、その日は夕方から知り合いと飲み会が決まっていたので、そう遠くには行くことはできません。原付で出掛けつつ涼しい場所となるとやはり山側に向けて行くしかないということで、朝の9時半頃に出発し、静岡市の北を目指しました。

 出掛けたのはお盆休み期間ということもあって、市街地はそれほどの混雑もありませんでした。国道一号のバイパスを越えたところにあるガソリンスタンドで給油し、山に入っていきます。

 一口に山の方面といっても、様々な道があります。ずっとまっすぐに登っていくと梅ケ島温泉方面に行けます、途中には農産物直売所も有り、ちょっと本道を外れたところに、食事ができでお蕎麦が美味しい、静岡山葵の里・有東木「うつろぎ」があります。食や温泉が目的の場合はこちらを選ぶべきでしょうが、今回はあまり行ったことのない井川方面を目指すことにしました。というのも、その日は先日も紹介した富山から静岡まで400キロ超を歩いて縦走する「トランスジャパンアルプスレース」が開催中であり、静岡市葵区井川地区はチェックポイントになっていて、各選手が最後の力を振り絞って降りてくる様子を応援しながら進めそうだと思ったからです。

 井川方面へ行く途中にさらなる分岐があり、分かれ道を行くと静岡市の公営温泉(日帰り営業)の口坂本温泉があるのですが、恐らく温泉に入っている時間もないということでここもパスしてさらに井川方面へ向かいます。ちなみに、井川方面にも静岡市の市営温泉「白樺荘」があり、こちらの方は宿泊も可能です。早朝に出られて、一日満喫できる時間があれば風景だけでなく温泉めぐりのツーリングも楽しいのですが、今回は純粋に涼と風景を求めてのツーリングになってしまいました。改めてこうした施設の情報も紹介していければとは思っています。

 一時間も走っていると外の気温が下がっていることを実感できます。日なたはそれなりに暑いですが、日陰は前日に雨が降ったということもあり、かなり涼しく感じられます。このへんは車と違って風を感じながら走ることができるバイクの良さでしょう。

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 さらに、ところどころで渓谷が滝になっている場所があり、その下にいるだけでむしろ寒いくらいです。車で行く場合は真夏の時期はそれなりに車の往来も多いこともあり、いちいち止まって涼むことは難しいと思いますが、それは止めてもほとんど交通のじゃまにならない原付ですから、好きなところに停めて写真を取りながら涼を取ることをくりかえしながら進みます。しかし、山道が険しくなっていくに従って、勾配が11%なんていう坂もあり、速度が20km/hくらいしか出ないところもあったので、後続の車に道を譲るのに苦労するところもありました。

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 そうして、かなり広い駐車場があるスペース、富士見峠に辿り着きました。時間にして2時間と少しで標高は1183メートルまで上がってきました。ここにはトイレと展望台があり、天気が良ければ遠くの山々まで見渡せると思いますが、天気自体は晴れていたものの、雲が多い天気だったので遠くの山々までは見渡せなかったのは残念でした。

 場りは下りだったこともあり、上りと比べるとかなり早いペースで下ってきましたが、下りというのはどうしても転倒の可能性が高まるのできついですね。特に路面がところどころ濡れていたので、下りカーブを降りる時にはかなり気を付けました。全般的にこの道路は道が狭く、普通の車だとすれ違いができない場所も多くありますので、カーブミラーを見ながら対向車には気を付けて進むことを心掛けました。しかし、普通のスクーターの場合、アクセルを離してもエンジンブレーキの効かせ方にも限度があり、ハンドブレーキをかけ過ぎるとブレーキ自体がだめになりそうなので、やはり変速機の付いたバイクが欲しくなります。

 それでも、何とか安全に走り、昼過ぎには自宅へ帰ってくることができました。下界に降りるに従って外の気温が高くなってくるのが自分でもわかり、改めて夏には標高の高いところがいいなと思いましたね。今度は温泉でゆっくりしながら同じコースを回ることも試してみたいと思っています。


見出しが読む人に与える影響について

 私がこの文章を書いているのは2014年9月14日ですが、テレビでも新聞でも朝日新聞の不祥事についてのニュースがトップでした。当時はスクープとされた福島原発における「吉田調書」の問題と、従軍慰安婦に関する問題で誤報を出し、しばらく謝罪の言葉がなかったということで大騒ぎになっています。果たして、この問題はあくまで関係者のみの問題なのか、会社自体の体質の問題なのかというところで議論があるようですが、まさにそうした騒ぎのある中、9月12日に出た朝日新聞デジタル、河合達郎記者の署名記事(2014年9月12日06時52分)について今回は取り上げてみたいと思います。

 問題の記事の見出しは「150キロもトイレなし… 東九州道、PAの完成遅れ」とあります。今後こうしたウェブ上の記事は消されて後から検索できなくなってしまうことが予想されるので、記事を要約しながら紹介します。

 福岡の北九州から大分・宮崎を通り、鹿児島まで至る東九州自動車道で、大分から宮崎の間にある未開通区間、佐伯ICから蒲江ICが2014年度中に開通の運びになったのですが、当初2016年度から供用開始される予定の弥生PAの建設が遅れ、2021年度にずれ込んだという事実を報じています。このため、表題の150キロトイレなしの期間が7年間続くという記事の主張に繋がっていくのですが、「トイレがない区間が150キロも続く」ということがことさらに強調されてているのが私には気になりました。場所的にはなかなか行ける所ではありませんが、もし今後車中泊の旅で現地を訪れることになったらと思うと、事の真偽をはっきりさせておかないとと思って自分なりに検証してみました。

 前の文章を見ればおわかりかと思いますが、このニュースソースの元である弥生PAは、予定通りに工事が進んでもおよそ2年間は完成せず、パーキングアリアなしの期間がそれだけ続くわけで、「150キロもトイレなし」の状態に陥ってしまうのは以前からわかっていたことだろうと思われます。署名記事を書かれた記者の方がこのことを問題にするなら、当初の計画で高速道路の開通時期とパーキングエリア供用開始の時期がなぜ2年間もずれていたのか、きちんと調べる必要があったと思いますし、わざわざこの時期になってこのような見出しを付けて出すこと自体に何らかの裏があるのではないかとも思えます。ただ、この記事には続きがあって、今回の記事の最後にはこのような文章があります。

(以下部分引用)
東九州道には無料区間があるため、県はそこでいったん高速を降りるなどの対応を呼びかけている。
(引用ここまで)

 私たちは高速道路というと、全区間有料で簡単には降りられない道を想像します。この高速の場合トイレのない150キロの間に無料区間があるという事実がわかれば、ドライバーはいざという時には無料区間まで行くことを考えればいいので、最悪の状況でも150キロノンストップで走らなくても大丈夫であることはわかります。そうは言ってもいちいち高速道路を途中で降りてトイレのある場所を探すなんて現実的ではなく、やはり150キロの間PAのトイレがないのは困ると思う方もいるかもしれません。しかしがら、この件についてはもう一つの驚きの事実がありました。沿線上にある宮崎県延岡市の北川ICに隣接する「道の駅北川はゆま」は、高速道路開通に合わせてインターチェンジと接続されたので、実質的には東九州道のサービスエリアのように使われているという事実があります(高速道路上の北川ICの看板には道の駅の案内が並列掲示されています)。ちなみに、道の駅はゆまのホームページには「北川ICから0分」という記載があります。そうなると、実質的には150キロトイレなしという表題の前提が崩れてしまうのではないでしょうか。

 確かに、当初の予定から5年も遅れることになった弥生PAの工事に関するごたごたは批判を受ける面もあるのかも知れませんが、そうした批判をあたかも一般ドライバーの不利益を強調する形に転化して報道するようなやり方がまかり通っているとなると、朝日新聞の一連の不祥事についても、社内の構造的なものに起因するところがあるかどうか検証されなければならないと個人的には思えてきます。もっと言うと、まず最初にこのニュースの見出しが決まっていて、その見出しに沿って記事が書かれたのではないかという疑問も沸くので、その点も調査して欲しいですね。ともあれ、一通り調べてみて、事実関係からするとおかしいのではないかと思われる見出しで煽って注目させるというやり方を、天下の大新聞が普通に使っているのかと、正直びっくりしました。こうした手法は、内容はともかく見出しにショッキングな言葉を並べて注目を集め、自分のサイトへのアクセスを伸ばしたいような人がやることだと思っていたのですが、そうしたレベルまで下がってきたのが大新聞の記者と言われないためにも、しっかり一連の不祥事を検証していただきたいと思いますね。


発展途上国に向けた製品開発がもたらすもの

 先日、地方発のテレビニュースを見ていたら、いわゆる発展途上国で生活している現在は購買力の低い人たちに向けた日本の会社の事業展開について報道されていました。日本国内でも貧富の格差が問題になっていますが、発展途上国ではさらにひどいことになっていて、富裕層・中間層以外の人がべらぼうに多いということで、その人たちに向けての事業展開を考えているということでした。

 こういったやり方は、各々の購買力は低いものの何しろ大勢なので、トータルで考えると大きな取引になる可能性があり、さらに便利な製品を使ってもらうことで、いわゆる低所得から脱却する人を増やす狙いもあるようです。中間層まではいかなくても、それなりに生活が豊かになれば日本企業だけでなくその国の人たちのためにもなるとのこと。

 このニュースを見ていて私が思ったのは、発展途上国向けに作られた製品であっても、日本国内で需要を喚起するものであれば、日本での業績アップにも貢献するのではないかということです。ニュースの事例の中で、主に灯油を使った暖房器具を出していて、私にとっては災害時の明かりとしても使えるので注目している「レインボーストーブ」を出しているTOYOTOMIという企業が出てきました。この会社は発展途上国向けに日本でも発売されている灯油を使ったコンロを販売しているそうですが、実際に現地で使われる実態を見るとその使いにくさが明らかになったそうです。

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 具体的に言うと写真のようなコンロなのですが、この製品は日本のお座敷文化に合わせて作られているもので、畳に直置きすることで操作することが前提になっています。しかし多くの国ではテーブルの上に載せて使うことが普通なので、日本の製品をそのまま使うと、バンザイをしながら調理することになってしまい、現地では大変使い勝手が悪いということです。

 こうした不具合を解消するため、メーカーではテーブルに置いたままでも使いやすいように、カセットコンロや小ぶりのキャンプバーナーのような形状の製品を試作しているそうです。もしそうした製品が出てきたら、ぜひとも発展途上国向けだけでなく、日本国内で売ってほしいですね。私が欲しいということもありますが、結構需要があるのではないかと思います。カセットコンロは確かに便利ですが、カセットガスの空き容器の始末や炎天下の車の中に放置しておくと爆発の危険があることを考えると、防災製品としては比較的安全な灯油を使え、冬に石油ストーブを使っている家庭ならとりたてて備蓄をしなくてもいいというメリットがあります。

 オートキャンプのようなレジャーに使う場合でも、安い値段でどこでも入手できる灯油を使ったコンロを簡単に持ち運びでき、キャンプ用のテーブルに収まりがいいということになれば、口コミだけでもかなりの数の引き合いがあるような気がします。

 以前から発展途上国向けの様々なプロジェクトは存在し、その中には今の私たちにとっても魅力的な製品は多くあります。手回し発電のラジオはもちろんですが、手回し方式で充電するノートパソコンももし日本で売られれば、そこそこの需要はあったでしょう。

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 また、水用のポリタンクでは長いバームクーヘン型のものがあり、写真のように穴のところに紐を通し、その紐を腰に巻いて引っぱることで、容器自体を少ない力で転がして運ぶことのできるというアイデア商品も発展途上国での水汲みの労力を減らすために考案されています。国内でも大型ポリタンクにホイールが付いたものもありますが、強い力がかかったら駆動部分が壊れてしまう恐れがありますので、個人的にはこういうものがあったら便利なのにと思います。残念ながらこの形の水用ポリタンクは国内では販売されていませんが、今後開発されるであろう石油コンロも含めて、発展途上国用の製品は他には売らないというようなことではなく、例えば現地援助のための寄付金分を上乗せして売るとかして、何とか日本国内で手に入るような配慮をいただきたいと思いますね。


Anker ソーラーチャージャー 14W

 先日紹介した水や海水を注いで発電するマグネシウム空気電池「マグボックス」の市販情報を受け、改めて私が災害時に使うことを前提にした電力の入手について考えてみました。

 最低限生きていくための電力ということなら、携帯電話やスマートフォンに充電できる手回し発電機付きの災害用ラジオ(ライトも付いているものが多いので)で十分ですが、冷蔵庫などの生活家電まで使いたいと思うなら並大抵の準備では収まらないでしょう。そこは、いざという時に簡単に持ち運びができながら、ある程度の発電量があり、長期間にわたり継続利用が可ということになると、やはりそれなりの能力を持った太陽電池パネルを使ったモバイルバッテリーの充電でやり過ごすのがスマートフォンやタブレット端末を活用したい私にとってはベストの選択かなと思いました。

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 写真のAnkerが出したソーラーパネルはパネルが4枚あり最大14Wの出力を誇ります。出力はUSB端子が2つあり、接続した端末やバッテリーに応じた出力をするPowerIQという技術が採用されているとのこと。例えばガラケーに最大出力である5V2Aを供給してしまったら、最悪電池パックの破裂の恐れがあるので、充電時にはできるだけ充電する端末やバッテリーに直射日光が当たらないようにすれば安心して充電ができるでしょう。

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 ただ、太陽光発電の場合、夜や雨の日では全く充電できませんし、スマートフォンの電源を入れたままの充電だと充電量より電力消費量の方が多くなってしまい安定した充電ができない可能性もありますので、セカンドバッテリーの選択がカギとなります。そんなセカンドバッテリーの中で、本体の一緒にパッケージできるものとして、写真にある薄型のパナソニックのQE-QL301を強引に折りたたんだパネルの間にはさんで持ち運ぶことが可能でした。スペックは3.7V 10260mAhで出力のためのUSB端子を2つ持っているので、これだけで満充電すればスマートフォンの複数回の充電が可能です。このバッテリーの他に私が用意しているのは3.7V 13000mAhの出力を誇るAnker astro m3というLEDライト付きのモバイルバッテリーがありますので、一方を使っている間にもう一つのバッテリーを充電するような形で使えます。このようなモバイルバッテリーはあればあるほど災害時には心強いですが、増えすぎてしまうと日常使いで使わなくなってしまうバッテリーが出てしまうので、ほどほどに用意しておくことが結局は大切でしょう。

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 この製品は14Wとポータブルタイプにしては大きめの出力ということでパネルが4枚あり、人によってはもう少し少なくてもいいと考える方もいるかも知れません。ただそういう場合には、あえて半分のパネルを使わずに地面に直に置くような形で充電する方法も使えます。小さめのバックパックに固定して使う場合も、パネルを折りたたんで半分の7W相当にして使えば、まさに大は小を兼ねることになりますので、単体で6千円弱と安い14Wの方を入手するのが結局のところお得ではないかと思います。

 ひとつ購入前に注意したいことは、この製品には充電するモバイルバッテリーだけでなくケーブル類も付いていませんので、必要に応じて充電用のケーブルを購入することになります。また、本体を窓際や物干し竿、バックパックに付けるためのフックも用意することになりますので、100円ショップにあるようなフックを探して付けるのがいいと思います。

 このような製品は常用するものではありませんが、災害時だけでなく車でのお出掛けの際やキャンプ場のようなアウトドアフィールドでもあって役に立つ可能性はあります。家庭用のソーラーシステムを揃えるより安く、複数のモバイルバッテリーとの併用で家族の携帯電話やスマートフォンの充電用くらいにはなると思いますので、非常用持出袋の中に入れるものとして検討に値する一品だと思います。


Apple Watchは新たなニーズを導き出すか

 Apple社の新製品としてiPhone6と一緒にプレゼンがされたApple Watchという腕時計型の小型情報端末は個人的にはとても魅力的なガジェットです。電池の持ちの問題や、iPhoneを持たない私としてはその能力を生かし切れないのは残念ですが、およそ350ドルからという価格設定は魅力的です。

 ただ、このように思う人たちというのは実は時代に取リ残されているのではないかという話もあったりします(^^;)。私と同世代の友人が集まると、結構話題になるのが使っている腕時計の話で、自分のものは人と何が違うのかという話で結構盛り上がったりします。

 しかし、携帯電話を持ち歩くことが当たり前になる中で、時間を見るには携帯電話やスマートフォンの表示を見れば十分と考える人がかなりの数存在します。さらに、金属アレルギーであったり、腕時計を付けることで腕に違和感や重さが出てくるので付けたくないと思う方も少なくないでしょう。今回のApple WatchはiPhoneとの連携にこそ意味があるものですので、Apple Watchを使う場合でもiPhoneは身の回りに置いておかなくてはいけません。そうなると、腕にかかる負担を我慢してまでApple Watchで何ができるのかということが重要になってくるような気がします。

 一通りスペックを見てカギになりそうだと思ったのは、健康に関する様々なセンサーを内蔵していることで、さすがにこれは腕に巻くものでないと実現は不可能でしょう。しかし、こうした情報は今の若い世代の希望するものではなく、健康に不安を抱える従来の腕時計を使っている世代へのアピールの方が大きいような気がします。

 まあ、発売開始直後にはそれなりに売れるとは思いますが、今後アプリの提供などで、どのように今までほとんど腕時計を使ったことのない人たちに新しい使い方を提示していくかというのが傍から見ていると楽しみではありますね。ただ、個人的にはとても面白い端末だと思っていますので、今後のAppleがどういう展開でApple Watchを提案していくのか期待を持って見ていきたいと思います。


災害時の水の用意についての考え方

 このブログでは、様々な災害についての準備についても紹介してきたつもりですが、実は私の中で準備しきれないものがあります。それが、災害時に必ず必要とされる水の確保についてです。

 水というのは私たちの生活に必要不可欠なものですが、人間が飲めるくらい水質がいいものと、多少汚れていてもいいものとの区別が肝心です。例えば、トイレを流すための水なら飲めない水でも十分です。よく公共のトイレの蛇口に「この水は飲めません」とあるのは、恐らく雨水を貯めたものを使っているのではないかと思われます。同じような備蓄のやり方として、お風呂のお湯をその日のうちに流さないで、翌日のお風呂の準備をする時に流すようにすることが推奨されますが、この水が飲めるかどうかはともかく、もしもの時に活用できる水が自宅にあるというのは心強いと思います。もしそうした用意がない場合であっても、飲めなくていい水でも良ければ、雨水をためたり、池や川の水を汲みに行ってもいいわけです。ただ、高層マンションにお住まいの方にとっては水くみに実際に行くことになったら、自宅まで登り降りするのが大変ですから、よくある大きなポリタンクよりも、リュックに詰められる容器やビニール袋を使うなど、水の運搬方法についても考えておかなければいけないでしょう。

 さて、水の中でも飲料水について、もしもの時のための備蓄はどのくらいあった方がいいのかというのは、防災に関する情報を出しているところによると、一人一日3リットルで3日分を目安ということが言われています。この通り用意すると4人家族で36リットルも備蓄しなければなりません。2リットルのペットボトルですと、6本入りケース3つですからかなりの量になります。ポリ容器につめる場合は10リッターなら4つ、18リッターなら2つですが、水道水を溜める場合は時間の経過とともに雑菌が入って飲めなくなっていくので、日常生活の中で溜めては入れ替えることがだんだんめんどくさくなっていくことが予想されます。大容量のポリタンクを否定するわけではありませんが、きちんとポリタンクに入れた水の管理をできない場合は、あまり無理はしない方がいいと思います。

 では、無理をしないでどのように飲料水を確保するかというのが一番問題になるわけです。必要とされる量の全てを用意するのは難しいと思いますが、日々使う水を一定量ためながら使うライフスタイルを実践しながら足りない分をペットボトルでというのが無難でしょう。私の場合は寝る前に大きめのやかんに水を入れておき、やかんで作ったお湯は2つの保温ポットに入れて食事の際のお茶やコーヒーに利用しています。当然ポットの中のお湯は残るので、その分ももしもの場合の飲料水に回せます。こうして溜められる飲料水はそれほど多くありませんが、それでも一日くらいは溜めた水でまかなうことができれば、備蓄用の水は1日分減らすことができます。さらに、近所のスーパーが提供するアルカリイオン水を汲みに行く習慣があればそこでもある程度の飲料水を確保できるので、その分ペットボトルで用意する水の量は多少ではありますが減らせます。購入したペットボトルにはその使用期限をダンボール箱の見えるところに書いておきましょう。間際になったら使用して新しいものと替えていくのが理想です。もし消費するのを忘れてしまった場合には、古いものをそのまま処分するのではなく、非常時のトイレ用としてそのままにしておくのもいいですし、庭木の水やり用にしてもいいでしょう。

 災害の中で自宅が無事な場合、深夜電力を使った電気による給湯器を使っている家なら、給湯器が温めた水を溜めるタンクがあると思うので、私がここまで書いてきたように悩みながら水の確保に関して心配する必要もないかも知れません。しかしそれでもタンクが破損するぐらいの衝撃で家が壊れたり、火事で焼けてしまったら飲料水確保の問題はまた最初に戻るわけで、準備するためのプランも多く用意しておくのに越したことはないでしょう。

 用意していた水が全てなくなってしまうような最悪の状況でも何とかするため、非常用の持出袋でなくても、日々持ち歩くバッグの中に1枚でも2枚でも、大きめのビニール袋を入れておき(各市町村の出しているゴミ袋あたりが無難)、もしもの場合に水を入れて運ぶために使うようにしておけば、何かの時にはきっと役立つことだけは確かだと思います。飲料水を得るためには専用のろ過機を使うという解決策もありますが、ありあわせのものしかない場合、汚れた水でも布や簡易ろ過器を作って濾してから火を起こし、鍋などで沸かした水が湯気になったところをビニール袋を広げたものなどで受け、蒸溜したものが落ちてくるのを溜めて飲み水を確保するという手段も考えられます。このように書いていても、普段の生活の中ではなかなかそこまでして水を飲めるようにする機会というのはありませんので、今挙げた方法については各自調べていただくとしても、本当にいざという時のための知識として水を極力使わない生活方法なども含めて、個人個人の生活パターンに合ったもしもの時の水対策を考えてみることが大事です。