Anker ソーラーチャージャー 14W

 先日紹介した水や海水を注いで発電するマグネシウム空気電池「マグボックス」の市販情報を受け、改めて私が災害時に使うことを前提にした電力の入手について考えてみました。

 最低限生きていくための電力ということなら、携帯電話やスマートフォンに充電できる手回し発電機付きの災害用ラジオ(ライトも付いているものが多いので)で十分ですが、冷蔵庫などの生活家電まで使いたいと思うなら並大抵の準備では収まらないでしょう。そこは、いざという時に簡単に持ち運びができながら、ある程度の発電量があり、長期間にわたり継続利用が可ということになると、やはりそれなりの能力を持った太陽電池パネルを使ったモバイルバッテリーの充電でやり過ごすのがスマートフォンやタブレット端末を活用したい私にとってはベストの選択かなと思いました。

0011

 写真のAnkerが出したソーラーパネルはパネルが4枚あり最大14Wの出力を誇ります。出力はUSB端子が2つあり、接続した端末やバッテリーに応じた出力をするPowerIQという技術が採用されているとのこと。例えばガラケーに最大出力である5V2Aを供給してしまったら、最悪電池パックの破裂の恐れがあるので、充電時にはできるだけ充電する端末やバッテリーに直射日光が当たらないようにすれば安心して充電ができるでしょう。

0012

 ただ、太陽光発電の場合、夜や雨の日では全く充電できませんし、スマートフォンの電源を入れたままの充電だと充電量より電力消費量の方が多くなってしまい安定した充電ができない可能性もありますので、セカンドバッテリーの選択がカギとなります。そんなセカンドバッテリーの中で、本体の一緒にパッケージできるものとして、写真にある薄型のパナソニックのQE-QL301を強引に折りたたんだパネルの間にはさんで持ち運ぶことが可能でした。スペックは3.7V 10260mAhで出力のためのUSB端子を2つ持っているので、これだけで満充電すればスマートフォンの複数回の充電が可能です。このバッテリーの他に私が用意しているのは3.7V 13000mAhの出力を誇るAnker astro m3というLEDライト付きのモバイルバッテリーがありますので、一方を使っている間にもう一つのバッテリーを充電するような形で使えます。このようなモバイルバッテリーはあればあるほど災害時には心強いですが、増えすぎてしまうと日常使いで使わなくなってしまうバッテリーが出てしまうので、ほどほどに用意しておくことが結局は大切でしょう。

0013

 この製品は14Wとポータブルタイプにしては大きめの出力ということでパネルが4枚あり、人によってはもう少し少なくてもいいと考える方もいるかも知れません。ただそういう場合には、あえて半分のパネルを使わずに地面に直に置くような形で充電する方法も使えます。小さめのバックパックに固定して使う場合も、パネルを折りたたんで半分の7W相当にして使えば、まさに大は小を兼ねることになりますので、単体で6千円弱と安い14Wの方を入手するのが結局のところお得ではないかと思います。

 ひとつ購入前に注意したいことは、この製品には充電するモバイルバッテリーだけでなくケーブル類も付いていませんので、必要に応じて充電用のケーブルを購入することになります。また、本体を窓際や物干し竿、バックパックに付けるためのフックも用意することになりますので、100円ショップにあるようなフックを探して付けるのがいいと思います。

 このような製品は常用するものではありませんが、災害時だけでなく車でのお出掛けの際やキャンプ場のようなアウトドアフィールドでもあって役に立つ可能性はあります。家庭用のソーラーシステムを揃えるより安く、複数のモバイルバッテリーとの併用で家族の携帯電話やスマートフォンの充電用くらいにはなると思いますので、非常用持出袋の中に入れるものとして検討に値する一品だと思います。


スポンサーリンク

コメントを残す