月別アーカイブ: 2012年7月

5-4 携帯できるコップについて

 普段持ち歩くものについて、常に使うものもあるのですが、いざという時の助けになるものでそれほど荷物にならないものをバッグの中に入れておくという携帯の仕方もあります。以前紹介したラジオのようなものはまさにそうした考えから持っているものですが、同じような感じでバッグの中に入れているのが携帯できるコップです。

 旅行先で水が飲みたくなったり、歯磨きをしたいような場合、洗面所に備え付けのコップなどはないことが多く、あっても人によっては衛生面での不安を感じる方もいるかも知れません。普段の車で出掛ける場合ならコップ付きの水筒も常備しているので心配はありませんが、車を離れている際に役立てばと思って用意したのが折りたたみのできるシリコン製のコップです。これがあれば、手を濡らさずに水を飲む事ができます。

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 旅行用ということですと、金属製の折りたたみコップもありますが、写真のシリコンコップは100円ショップで買ったもので気軽に使え、熱いものを入れても何とか手で持つことができますので(金属製のコップに熱いものを入れたら直には持てないと思います(^^;))、季節や飲み物の種類を問わずに使えるというのが気に入っています。

 写真に写っているもう一つのものは、シート状の紙せっけんで、水さえ用意できれば汚れた手を洗うことができます。普通の洗面所には手を洗うための石鹸は用意されていますので必要ないといえば必要ないのですが、災害に巻き込まれた時の事を考えて少ない水でも手を洗えるように、このような石鹸もあると便利かなと思ってセットにしています。全く水のいらないウェットティッシュの場合、あまりに放置するとカラカラに乾いてしまい(^^;)、その点メンテナンスフリーな石鹸は仕舞ったのを忘れていても使いたい時にはしっかり使えるというのがずぼらな私にぴったりだったりします。

 コップに石鹸とくると、歯ブラシも用意してはどうかという事になるかと思いますが、さすがに口の中に入れるものを他のかばんの中に入っているものと一緒に入れておくのははばかられます。旅館においてあるような歯磨き粉が最初から付いている使い切りタイプのものを放り込んでおくことも考えたのですが、用意しておくだけで全く使わなくなってしまうことも十分考えられたため、今は用意していません。

 どちらにしても、この種の用意というのは手持ちのバッグしか持たない状態で何とかしなければならないような状況を想定していますので、本当に最低限のものでということでこのようなものを用意してみました。紹介させていただいたコップにはカバーが一緒についていますが、カバーがついていないものについては密封できる袋に入れて持ち運ぶなどの工夫も必要になってくるかと思います。持ち歩く場合はいざ使おうと思った際にすぐ使えるような対策もあわせて考えてみてください。


5-3 放射線量測定器を常備する

 以前紹介したエステーのエアーカウンターSは、近所のホームセンターやドラッグストアでも簡単に購入できる安価な放射線量測定器として認知されてきたように思います。定価でもそれなりに安く、簡単に測定することができます。個人的には単三電池1本で動くという事が気に入っていて、少ない電池を使い回すにも便利です。

 ただ、測定器だけでできることというのは限られています。購入された方は気になる場所を一通り測定したり、旅行先で気になるところを測定して終わりといった形にもなってしまいがちです。そうした使い方からさらに一歩進める使い方として、商品を購入した際に書かせていただいた事で、メーカーが提供する測定結果をネット上に投稿することで共有するサイトのオープンがしばらくされず、以前のエントリーではそこまで紹介できていませんでした。しかし現在はそのサイト「エアカウンターリポート」がオープンしました。

http://www.st-c.co.jp/air-counter/map/index.html

 このサイトのマップではエアーカウンター系で測定した値しか見ることはできませんが、全国の他の放射線測定器のユーザーが測定した結果を見たり、測定器を持っていない人が測定場所のリクエストをし、登録したユーザーが測定結果を共有できる「測ってガイガー!」サイトを利用してアップロードして共有することができるようになっています。

http://hakatte.jp/

 さらに、iOS限定ながら専用アプリの「測ってガイガー!」も無料で提供されています。このアプリではすでに計測されている地点とリクエストがあったスポット、その中でも特に未計測のスポットが確認でき、必要な地点で測定したデータをアップロードできるようになっています。現在位置がすぐにわかり現場ですぐにアップロードできるので、iPhoneやiPod touchを持っている方はセットで使うと便利です。アンドロイドでもアプリはありますが、私のスマートフォンでは線量は見られるもののアップロードができないので、アップロードはiPod touchでとりあえずは行なうことになると思います。

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 エアーカウンターSの測定精度はそれほど高いとは言えないものの、サイトを確認される方もそうした状況の下であっても全国どこでも線量の確認ができることのメリットはあるように思います。アプリでリクエストのある未計測のエリアを見付けたら、積極的に測定して測定器を持っていない人のために役立てるようなデータの集積をはかることができるので、単なる自分のためではない活用の方向があり、常に持ち歩く意味というのも出てくると言うものです。そういう意味ではペンタイプで、それほど持ち運ぶのにも苦にならないのがいいですね。


車中泊の際の冷却シーツの選び方

 ここ数年の節電の流れの中で、電気を使わずに涼しさを得るためのグッズがさまざまな所で売られています。真夏の熱帯夜の中、車中泊をするのは極力止めた方がいいとは思いますが、どうしても車の中で寝なければならない時があるとしたら、何とかして涼しく過ごすための方法を考えざるを得ない場所もあるかも知れません。

 扇風機などの装備は当然として、寝床に敷いてひんやり感を出すジェル入りのシーツは売れ筋商品で使えそうなグッズではありますが、これは使うまでの管理が結構大変だったりします。たまたま先日、知り合いから頼まれてこの冷却シーツ(大)を購入し、届ける事になっていたので車の中に何の管理もせず一日中入れっぱなしにしておいたのですが、ここ数日はこちらでは日中の気温が35℃まで上がろうかという暑さだったので、サンシェードをして窓を僅かに空けるようにしていた車内でも気温はどんどん上がり、夕方には車内の温度は50℃以上までに至ってしまいました(^^;)。

 そうなると車の中に入っている冷却シーツもどんどん熱を吸収し、触っただけで熱いと感じる程熱を持ってしまったという次第です。とりあえずひんやりしてきた外に干すことで冷却ジェルの表面温度を下げて使うことになったものの、車中泊の旅の中では暑くなった冷却ジェルシーツの熱を冷ますことはなかなか難しいでしょう。ひんやりとした質感を保つためには常に車の中を冷房で冷やしておくことが必要になりますが、エンジンを切ってちょっとの間、車を離れても車内温度が上昇してしまうので、せめて大型クーラーボックスに入る程度の大きさの冷却ジェルを使う方が管理は簡単です。自宅で使っていてひんやりとして使えると思っても、使っておられる方はわかるかと思いますが、こうしたシーツは大きくなればなるほどジェルの部分が重くなって扱いが大変という事もあります。十分その辺の事情を踏まえながら導入を考えられるのがいいと思います。


新東名 清水JCTに注意

 連休の最終日に新東名を使って浜松まで行ってきました。今までは一般道からサービスエリアに入っていたのですが、今回は次々とサービスエリアのはしごをしてきたのですが、開通当初と比べると多少は落ち着いているようでした。

 改めて新東名を走ってみると、直線やトンネルが多く、知らないうちにスピードが出ても気が付かない感じです。それは東名高速道路に対するアドバンテージであることは確かなのですが、そうした知らない間にスピードが出てしまい、それが当たり前になってしまうと、意外な事故も起こるかも知れません。

 新東名と東名高速をつなぐジャンクションは御殿場と三ケ日以外に清水にもあります。私はこのルートは結構使っていて、東名高速の静岡インターから清水のジャンクションを通って新東名に入り、新清水のインターから出て山梨方面に向かうことが多いのですが、このジャンクションでは大きなカーブを曲がりきれずに壁に激突したり、ひどい場合には壁すらも乗り越えて車が高架から落ちてしまう事故も開通当初にも関わらず、連続して起こり続けているとのことです。事故の状況で上りか下りかで差は出てくるとは思いますが、特に御殿場方面から新東名を使い、東名高速へ清水ジャンクションを利用して入る場合は、それまでかなりスピードに乗ったまま入ってしまうと、カーブを曲がりきれずに事故を起こす可能性は結構あるのではないかと思えてきます。

 ただ、ジャンクションに入るところでは速度標識もちゃんとしていますし、ドライバーがジャンクションを通過する際に気を付けながら走行すれば問題はないと思われます。それでも現実に事故が起こってしまっているということから、高速道路会社はさらなる注意を喚起する看板を立てるなどしないと、この種の事故はまだまだ起こり続けるのではないかと思います。

 私の場合、アクセルを踏んでもそれほど一気に加速しない(^^;)、ノーマルの軽自動車に乗っているため事故自体の危険性は少なくなっているかも知れないのですが、加速のいい車で、ドライブしていてもついついアクセルを踏んでしまうような方は特にこの清水ジャンクションを通る際には気を付けた方がいいでしょう。

 この事例だけではないのですが、一般的に言える事は、大したことないとゆるいカーブを曲り切れずに悲劇的な事故が起こるというのは結構あって、それは一瞬の気のゆるみという言葉で片付けてしまうにはあまりにも残念な話です。新東名は走りやすく事故も少ないという事も一部で言われていたように記憶していますが、高速道路での事故は重大になりがちでもありますので、今回紹介させていただいた危険なポイントを意識しながら安全に車での旅を楽しまれてほしいと思っています。


三菱鉛筆 uni POWER TANK(パワータンク)スタンダード

 災害といってもいろいろありますが、筆記具を災害時に使う状況というものを考えてみると、外で使うというのが基本で、雨の中だったり落ち着いて机の上で書けるような状況にないことも考えられます。安定して濡れた紙にでもインクが定着し、さらに屋外の過酷な状況に耐えうる筆記具ということになると、そう多くはありません。このような特徴を兼ね備えた筆記具というのは、それほど安くは手に入らないのではと思われる方もいるかも知れませんが、そんな筆記具が税抜き200円、替え芯(以下リフィル)も税抜き100円で手に入ってしまうというのは、ちょっとした驚きです。それが今回紹介するパワータンクというノック式ボールペンのスタンダードタイプです。

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 ごらんのように見てくれは他のボールペンとまったく変わりませんが、グリップにはゴムラバーがあり、持ちやすく書きやすいスタイルになっています。このボールペンは宇宙空間でも筆記が可能な、加圧式のカートリッジを使ったボールペンです。3000hPaという圧縮空気でインクを押し出すので、ボールペンを上にしても書けますし、濡れた紙にも筆記可能になります。使い続けても安定した書き味を誇り、以前紹介した普通のリフィルを押し出して加圧するタイプのボールペンよりも信頼性は高いと思います。

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 カートリッジの形状は特殊ですが、このように透明でインクの減りが目で確認できるというのも画期的です。こうした加圧ボールペンは1965年に誕生し、アメリカのNASAが採用したことでも話題になりましたが、私が以前購入した加圧ボールペンはリフィルが中の見えない金属製で、リフィル交換のタイミングがつかみづらいのと、リフィル自体の価格が高いのがネックでした。

 防災グッズとしての使い勝手としては、このカートリッジは-20℃まで書けるというメリットが役立つ場面もあるでしょう。他のボールペンが書けないような状況でも書けるということで、耐水性のあるメモ帳と一緒に防災グッズの中に1セット忍ばせておいたり、車の中に入れておけば、きっと役立つときがくるはずです。

 ただ、こうしたごくごく一般的な形状のボールペンであるので、普段使いのボールペンとして導入し、必要な時にペンケースごともって行くというのもいいですね。個人的には一番太い1.0mmmのものが書きやすいと思いますが、他には0.5mmと0.7mmがありますので、店頭で書き味を試してみてから購入するのもいいでしょう。すでに多くのものが流通していますので今さらという感じはありますが、改めてこうした高性能の筆記具を手軽にどこでも購入できるのは本当にありがたいですね。



パイロット 加圧ボールペン DOWN FORCE(ダウンフォース)をシステム化する

以前のブログで、トンボから発売されていた加圧ボールペン、エアプレスについて紹介しました。普通のボールペンは地球の重力の力でインクを押し下げて書くようになっているため、寝ながら書こうとしたらインクが出なくて書けません。そこまで行かなくても、外へ出てメモするような状況の中では、常に机の上に置いた紙にメモができるわけでもなく、壁にメモを押し当てながらメモをする場合もあることと思いますが、そうした書き方を続けていると徐々にインクの出方が妨げられ、インクはあるのに書けないというトラブルに見舞われる事にもなります。

というわけで、外で使うことを前提に筆記用具を考えた場合、私がボールペンを使う時には加圧タイプのボールペンを使うことにしています。加圧の方法には2通りあり、一つはエアプレスや今回紹介する写真のパッケージ「ダウンフォース」のように、普通の替え芯(以下リフィル)にペンの方で圧力を掛けて空気を押し出します。この方法はごく一般的なリフィルを使いながら加圧するので、リフィルの単価が安く済んだり、互換性のある他社のリフィルでも利用可能な場合があるので、旅先でインク切れを起こしても何とかなりやすいということでしょう。そして、もう一つはそれ自身にかなり圧力を掛けた専用のカートリッジを使うものです。昔はそうしたリフィルは宇宙でも書けるボールペンという事で高価でしたが、今ではスタンダードタイプで普通のボールペンと変わらないくらい安く売っているな三菱鉛筆の「パワータンク」というノック式ボールペンがあります。このボールペンについては改めて詳しく紹介させていただこうと思いますので、少々お待ち下さい。

さて、今回はあくまでパイロットの加圧ボールペン「ダウンフォース」の使い方についてのお話です。前回紹介したエアプレスのウィークポイントは普通のリフィルを使ってはいるものの、本体の長さを短くしたため、芯の長さが短く、通常のリフィルでは長すぎて使えず、結局専用品を使わなければならないということです。もっとも、長めのものでもはさみで長さを揃えるようにして切ってしまえばいいのですが、新品のリフィルをその都度切るというのはあまりにも勿体無いですし、都合よく使いかけで切って使えるものがあるかどうかはわかりません。専用のリフィルが必要という点でいうなら、先述の「パワータンク」と変わらなくなってしまいます。その点このダウンフォースは、ごくごく一般的で昔からどこの文房具店にもあるリフィル「BKRF-6F」を使っていますので、入手も容易です。しかも同サイズのものなら使い回しが可能ということで、サイズ的にセットできるなら他社のリフィルでも使えるかも知れません。

つまり、パイロットのリフィル「BKRF-6F」と互換性のあるものと他のものを入れ替えることによって、全く別の書き味を持ったボールペン(しかも加圧式)に変えることができるということです。元々のリフィルは油性ボールペンですが、そうでないボールペンのリフィルに入れ替えることで、さまざまな可能性が見えてきます。

写真は、パイロットではない三菱鉛筆のジェットストリームという、従来の油性ボールペンよりもなめらかに書けると評判のインクのリフィルです。三菱鉛筆には「スタイルフィット」というシリーズがあり、外装のホルダーから中のリフィルまで、ボールペンだけでなくシャープペンのパーツまで用意されていて、自由に組み合わせできるようになっています。この中にはジェットストリームのインクの入ったリフィル「SXR-89」もあります。用意されているのは太さが0.5mm 0.7mm 1.0mmで、黒・赤・青の三色があります。普通はリフィルというと、店の奥から取り出してきて、ビニールの袋に入っているイメージですが、これはいろんな組み合わせを楽しむものだけに、頻繁に入れ替えできるよう密封できるケースに入って店頭で売っているのがミソです。

リフィルだけならかさばらないのでケースに入れたまま持っていて、必要に応じて太さや色までダウンフォースの中のリフィルと入れ替えて使い分けることができます。ホルダーの部分だけダウンフォースを使い、中味はジェットストリームという加圧ボールペンのシステム化がこれでできてしまうわけです。もちろん、こうして中味だけ入れ替えたダウンフォースでも、天井に向けて普通にスラスラと書く事ができました。

実際にそれぞれのリフィルに入れ替えて使ってみると、基本は0.7mmかと思いましたが、私の間隔でさらにスムーズにスラスラ書けるのが1.0mmの太字のものでした。弱い筆圧でスラスラ書きたい時は太字を使い、細かい文字を書く必要がある場合は細字に替えたり、色を分けたい時も簡単に取り替えられるというのは実に便利です。まだ、ジェットストリームというインクを使ったことのない方は、店頭で試してみるとその使いやすさがおわかりになるのではないかと思います。

最後に、このダウンフォースというボールペンの機能について簡単に紹介しておきます。カラフルなカラーがあり、ノック式で芯を出し、強力バネのクリップを動かすことでペン先を収納する仕組みになっています。シャツのポケットに付けておく場合、芯をノックした状態で収納してもクリップが動くことで自動的に芯が収納されるので、ポケット内部をインクで汚してしまう可能性は低くなるのが個人的には嬉しい機能です。ストラップを付ける穴がクリップにあるので、首からぶら下げて持ち歩くことができます。材質は全てプラスチックで、グリップの部分は細かく削って加工されています。ちょっとフォーマル的には見えないスタイリングが残念ではありますが、旅行に持って行ったり普段使いにするにはいいボールペンです。今使っている筆記具に不満がある方はぜひ試してみて下さいね。


5-2 持ち運びで邪魔にならないラジオの選択

 旅行に出る際には、携帯用のラジオを持って行くにしても荷物の中にもぐりこませればいいのでそれほど悩まないのですが、日常的にバッグの中に入れて持ち運ぶものとすると、いわゆるポータブルラジオですらも大きいということになってしまいます。もちろん、そうしたものでも十分持ち運べると思われるならそれでいいのですが、私のバッグは他のものであふれているので(^^;)、どうしてもラジオに大きなスペースを割くことができないという事情があるので、さらに小さいラジオを物色することとなりました。

 このような小さいラジオとして考えられるのは、日常的な持ち運びを考えた手の中にすっぽり入るライターサイズやカードサイズのラジオでしょう。しかしそれらのラジオは例外なくイヤホン専用のラジオになってしまいますので、自分一人でしか聴けないという問題も出てきます。

 そうしたことの対策としては、安く売っているイヤホンジャックに差し込むタイプの外付けスピーカーとセットで持ち運ぶという手段が考えられます。アンプ内蔵でない安いスピーカーですとそれほど大きな音は出ないのですが、それでもこうした外付けスピーカーは持っておくと何らかの役に立つと思われますので、100円ショップクラスのものでもいいですから、小型のイヤホンで聴くラジオを常備している方はこれに加えてバッグの隅にでも入れておきましょう。

 私も少し前まではこの組み合わせで持ち運んでいたのですが、たまたま中古で適当な大きさのスピーカー付きFMAMラジオを見付けてしまったので、これ一つに集約してしまっています。

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 写真のものはすでに販売終了になってしまっているのですが、実はラジオというよりはラジオ録音の可能なICレコーダーです。大きさ的には他社のライター型のラジオと変わりませんが、それがICレコーダーであるため録音内容確認のための小さなスピーカーが裏に付いているのが大きな特徴です。SANYOという会社自体がなくなってしまったので、このシリーズに続くコンパクトなラジオ録音のできるICレコーダーの販売については期待薄ですが、他のメーカーからもラジオ録音ができることをうたったICレコーダーは出てきています。単体のラジオと比べると価格面で高いのが難点ですが、ICレコーダーの購入を考えている場合なら荷物が一つにまとまるので、この種のものも選択肢の一つとなるでしょう。

 ただし、ラジオの大きさが小さくなればなるほど、電波を受けるアンテナが小さくなってしまうので、特にAM放送の受信感度が悪くなってしまいます。ただしFMの場合は、イヤホンやスピーカーをつないだコードがアンテナの代わりになる機能を多くのポケットラジオは有していますので、主にFMを聴かれる場合はラジオの大きさはそれほど大きくなくてもいいということはあります。それでも、いざという時にラジオがあるかないかでは何かあった際の情報収集力にはかなりの差が出てくると思います。どちらにしても日常的にラジオを持ち歩く場合は、大きさと感度のバランスを考えながら絞り込んでみて下さい。


日本通信 IDEOS その22 「IDEOS 200日パッケージ」は学生にぴったり?

 前回久々にIDEOSの事について今でもそれなりに使えるのではないかと書きましたが、先月の2012年6月に、販売元の日本通信ではものすごいパッケージを出していたのに今さらながら気付いたので(^^;)、改めて紹介させていただきたいと思います。

 私が購入した発売当初の価格は26,800円で、付属していた通信カードは10日間の本当にお試しのカードが付いているだけでしたが、その後、さまざまな通信カードの付いたセット品を日本通信は販売してきたようですが、今回の「IDEOS 200日パッケージ」はかなりインパクトのあるセットです。ここで紹介しているイオンの低速SIMではなく、ベストエフォート最大300kbpsのデータ通信専用カードが200日間買ってからすぐ使えるというものになっています。

 今となってはIDEOSのスマートフォンとしての実力は改めて紹介するほどがないほどしょぼいものですが、それでもAndroidのバージョンは2.2ということで、アプリを本体でなく対応するものはmicroSDカードに移動させることができ、工夫すれば何とか単体のスマートフォンとしても使用することができます。また、今の日本の携帯電話会社では決して実現することができないSIMフリーであることはもちろん、テザリングも条件なく可能なので、IIJmioのSIMを入れてもテザリングでの使用も可能です。

 しかも日本通信の提供する価格がSIMカードの利用権付きで19,800円ということなので、ほとんど同じ仕様のb-mobile SIM U300の6ヶ月(185日)単体の定価が14,900円ということで、本体は5,000円弱ということになってしまいます。ネットショッピングで検索をかけると、定価よりも安く売られているところも見受けられますので、そうした安値で購入できれば、さらに本体を安く手に入れることができるわけです。

 個人的には買い切りで、いったん買ってしまえば通信カードの期限が切れる200日後までそれ以上お金がかからないということから、今までスマートフォンを持ちたいと思っていても持てなかった中学生や高校生が使うものとして最適だと思います。単体での使用の他、テザリング経由で使えばiPod touchでデータ通信をしたい場合にも使えますし、USBケーブルでパソコンとつなげば、パソコンからインターネットができる無線モデムにもなりますので、将来別のスマートフォンへステップアップしたとしても、使いようはいくらでもあります。また、海外旅行の際に国内携帯電話会社がおすすめする海外用のデータ通信サービスを利用しなくても、海外で売られているプリペイドタイプのSIMカードを現地で購入し、IDEOSに差せば通話やネットなどは格安で楽しめるというSIMフリー端末のメリットを実感できる時もあるでしょう。クレジット契約をしなくてもこれだけ広い範囲で長い間使えるなら、クレジットカードが使えないけど外でネットしたいという方のニーズにもさらに応えやすくなったという感じもします。

 それにしても、これがデフレの現実ということなのかも知れませんが、私がここで書くほど多くの人にはIDEOSという端末の良さが伝わらず、ハード自体があまっているからこその価格であるのかも知れません。すでに私のように安価なデータ通信サービスを契約している方には今さらという気はするかも知れませんが、これから初めてモバイル通信をしてみたいという場合にはこのパッケージは新品購入なので1年間の保証もつきますし、導入はしやすいように思います。夏休みに遠出を計画されている方は、検討してみてはいかがでしょうか。


深夜大雨に遭遇したら

 熊本県の阿蘇周辺と大分県の竹田周辺を襲った豪雨は、もはや単なる豪雨というレベルを超えていて、大変な状況になっているようです。今後雨雲がかかる地方の皆様は、いざという時にはすぐに逃げられるような準備をしてお過ごし下さい。

 それにしても、同じ場所で延々と雨が降るという状況というのは台風とは違い、いつ止むかわからないという点で、今の時期の豪雨は恐ろしいものです。もし旅先でこのような雨に遭遇してしまったらどうすればいいのでしょうか。

 私自身が活用させていただいているのはパソコンでもスマートフォンでも提供される、インターネットで伝えられる雨雲レーダーの様子及び予想です。テレビの画面でもお馴染みの、雨量の多さを色で示したものが時間とともにどう移動していくかというのを確認しながら、あまりにも現在地にとどまっているならば、車中泊を中止するか、雨雲が行き過ぎるまではラジオなどからの警報情報を確認しながら、深く寝入ることのないようにするでしょう。

 また、その際に聞くラジオについては、深夜の場合はたとえ便利であってもradikoを使ったインターネット経由のラジオ視聴は避けましょう。なぜなら、災害情報を伝えるという点に関してはNHKの方が通常番組の中で随時情報を流してくれる可能性が高いからです。また、インターネット配信をするNHKのラジオ放送に「らじる★らじる」もありますが、地元放送局を聞いている場合は、通常番組の中に割って入るような形でさまざまな災害情報を流してくれるのに対し、ネット配信の場合は基本東京局の内容となりますので、肝心の自分の今いる場所近くの警報を聞き逃してしまうかも知れません。そうした意味からも、電池で動くポータブルラジオを車中泊の旅でも用意して持って行くという事は大事ではないかと思いますね。

 また、深夜の豪雨に遭遇した場合、やみくもに車で移動しない事も大切です。水かさが増した場所へ入ってしまい、車自体が水没してしまったら車自体がそれ以降使えなくなってしまいます。保険を掛けていなければ買い替え費用も出てきませんので、よほど確実な情報があるか、その場所から移動しないと生命の危険がある場合以外にはおすすめしません。もう少し梅雨の時期は続くと思いますので、今週末の連休に車中泊の旅を計画されている方は行先の天気予報を十分に調べた上でお出掛け下さい。


5-1 必要最低限の明かりについて

 今までは携帯電話やスマートフォンに関連するものが中心だった私の携行品ですが、さすがにそうした機器だけを持ち運んでいるわけではありません。ここからは、モバイル端末以外で持ち歩いているものを紹介させていただきたいと思います。まずは、闇夜でも周辺を明るく照らしてくれる照明器具です。

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 照明器具といっても、大きいものを常日頃持ち歩くわけにもいきません。さしあたって車のキーホルダーに小型のキーライトを付けています。以前の豆電球とは違い、LEDライトが当り前になったこともあり長時間でも安心して使い続けることができます。キーライトにはさまざまなものが出ていますが、写真のものは以前のこのブログでも紹介したGENTOSのパトリオ4というキーライトです。このライトはボタン電池でなく単四電池1本で使えることが特徴で、私は車内や太陽電池パネルで充電可能なニッケル水素電池を使っています。

 とりあえず車で移動しているなら、ちょっとした明かりが必要なときはこれで十分なのですが、車で出掛けない時もあるわけで、その時だけキーホルダーからキーライトを外すというのも面倒です。改めて、持ち運びしやすくさまざまな用途に使えるLEDライトということを考えると、これも以前にブログで紹介させていただいたモンベルのコンパクトヘッドランプが電池が単三1本という最少構成で使えるので、バッグの中に入れていても邪魔になりません。室内で急に停電したような場合でも、あわてずに首からぶら下げれば両手を自由な状態にしたまま常に前方を照らすことができます。

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 避難が長期間に及んだ場合にも、ヘッドランプの上からかぶせるランタンシェードと併用すると、ランタンのようにして周辺を照らす明かりにも変化します。ランタンシェード自体はかぶせるだけのものなので、折りたためば全く荷物にはならず、このセットと予備の電池(あるいは充電池を充電できる太陽電池パネル)があれば、しばらくは明かりに困ることはありません。

 別の明かりを取る方法として携帯電話やスマートフォンの液晶画面や、カメラ撮影用のライトを付けるという方法もありますが、この種のライトは長時間付かない仕様になっていたり、肝心の通話や通信に使おうとしてもその分バッテリーが少なくなってしまうことから、瞬間的に使う場合以外は別の明かりを用意しておく方がいいと思います。

 暗闇で明かりもなく動くということは、下手をしたら命の危険性も出てくるかも知れません。私自身、あの東北地方を襲った大震災がなければそこまで考えなかったかも知れませんが、もしかばんの中に余裕があるなら、こうした明かりを照らすための道具を一つでも入れておくということをお勧めいたします。