月別アーカイブ: 2012年7月

車中泊仕様「ホンダ NBOX+」の利便性と限界

 ホンダの軽自動車の売上げがかなりいいという話があり、それが今回紹介する新車種のNBOX人気によるところが大きいとのことです。軽自動車で車中泊の旅を考えられている方の中にも、今回新たな機能を満載して発売される、新しいNBOX+はどんな感じで車中泊ができるのかと気になっている方は多いと思います。

Nbox

 実際、このカタログの写真を見ていただければおわかりの通り、大人2人が悠々寝られる空間を作ることができます。ホンダのサイトへ行くと、何とニトリの6つ折りマットレス(2,990円)と併用させる使い方が紹介されていて、使わない時にも後部のスペースにきっちり収まるようになっています。あえて高い専用品を買わなくてもぴったりはまるリーズナブルさをアピールしているということですが、それだけ今までのメーカーはこうした配慮がなかったということがあるのかも知れません。ベッドメイキングした際の収納については、後部座席の下に広いスペースを確保しており、ご夫婦と小さなお子さん一人ぐらいならこの車で十分車中泊ができるように私には見えます。燃費の方もFFのG・Lパッケージで21.2km/lのカタログ値を誇り、従来の軽自動車の車中泊のための車として多く使われてきた1BOXタイプの車(バモス・アトレー・エブリィ・サンバー)を凌駕する燃費性能を有しています。

 ここまで書くと新しい車ですし申し分ない車中泊性能と感じられる方も多いと思いますが、軽自動車という規格のための問題というものもあることを理解した上で購入されるのがいいかと思います。軽自動車は長さや幅など、税金を安くするために規定のサイズ内に収めなくてはならないため、車の前方が出っ張っているタイプの車については、車内空間の長さが制限されます。1BOXタイプの車は運転席からのでっぱりがない分後部座席からの空間を広く取ることができるため、後部座席の空間だけで大人が足を伸ばして寝られるベッドメイキングが行なえますが、NBOX+の場合は普通の軽自動車と同じように前にエンジンが置かれている分、後部座席を倒してできたスペースだけでは就寝できる空間を作ることができず、前後の席をつなげ、その都度寝床を作るという作業が必要となります。

 これは私の乗っているワゴンRでも同じことで、前と後ろの座席をつなげることで、何とか自分が寝られるスペースを助手席側に作っています(運転席側はフラットになりません)。NBOX+は運転席側もフラットになりますが、車の中で寝ていて緊急事態となり、すぐに車を動かさなくてはならない場合に備えて、フルフラットの状態で車を動かせるように購入した場合はテストしておいた方がいいと思います。そして、ある程度の荷物スペースが確保できるにしても、1BOXタイプのように出しておきたい荷物を就寝時に邪魔にならないような形で前方にまとめておくようなこともできませんので、天井の収納スペースを工夫するとか、フルフラットにした場合の荷物の行方についても考えておいた方がいいでしょう。

 車内での居住性を考えると、どうしても1BOXカーの方に軍配が上がりますが、トータルでバランスがよく、普段使いの燃費もいいNBOX+は、2人で買い物も車中泊旅行もと考えた時にはなかなかいい選択かも知れませんが、新車価格はかなり高いですね(^^;)。1人車中泊旅行では、寝る際には窮屈さを感じるにしてもまだワゴンRの方が中古で安いものが見付かるならばいいとは思いますが、新し物好きの方で維持費を掛けずに家族で車中泊旅行をされたい方についてはかなり魅力的に映ると思います。多くの荷物を持って行きたい時には、屋根の上にルーフボックスを付けるということも考えればいいですが、余分な装備は確実に燃費を落としますので、その点も十分ご考慮しながら新たな車中泊カーとして仕上げていくにはいい車なのではないでしょうか。


モバイルハウスと車中泊の旅

 先日のテレビプログラムで、作家の石田衣良氏と「モバイルハウス」という新しい住宅の概念を紹介している坂口恭平氏との対談がありました。ホームレスの人たちが河川敷に作っている住居を参考にし、家自体に車輪を付けることにより移動可能で、法律的には軽車両となるモバイルハウスというのを初めて見ました。

 これは、車中泊というよりも車上生活ということになってしまうのですが、ワンボックスの車の中に住むよりも特にこれからの暑い季節には快適でしょう。番組を見ていて台風で飛ばされてしまわないか心配になるくらいの安普請でしたが、住居自身を移動できるということがポイントになっていて、台風が来る際には安全なところに移動できればいいわけです。さらに、今話題のソーラーバッテリーを屋根に装着し、車のバッテリーをつないで蓄電すれば、ワンセグのテレビを見たり携帯電話を充電したり程度なら十分で、人にもよると思いますが電力会社との契約はしなくても十分かも知れませんし、個人的には水回りの問題さえ何とかなれば十分モバイルハウスで生活できるのではないかと思われます。

 もちろん、実際に車上生活をしたり、こうしたモバイルハウスを駐車場のスペースに設置して生活の舞台とすることは、今の世の中では世間の人たちの見る目は厳しいでしょう。特に住居となると調理をするために火を使うこと自体が危ないと思われる人も多く、こうした住居が一般化するには土地を提供する人および、周辺の人々の理解がないととても無理ですね。ただ、現状でも貧困ビジネスという言葉があり、不当に生活保護費をピンハネするアパート経営者が多くいるようだと、あえて生活保護を申請せずに、こうしたほとんどお金のかからないモバイルハウスで生活をすることを選択する人も増えてくるのかも知れません。逆に言うと、こういったライフスタイルを選択する人が増えてくると、政府はモバイルハウスで生活する人たちから税金を取りようがなくなってしまうので、今しゃかりきになって消費税の税率アップを狙っているのではないかなんて思ってしまいます。

 私の行なっている車中泊の旅も、ある意味こうした車上生活と紙一重なのかも知れません(^^;)。生活のために車の中で過ごすような事まではしないまでも、旅行の際の宿代を払わず、自分の出掛ける場所をどこでも自分の別荘にするような感覚で宿泊場所を探したりしますので、私の車自体も一種のモバイルハウスと言えなくもありません。私の場合は状況に応じて利用できるようにドーム型のテントも積んでいますので、下手をすると自分の家がなくなっても車を生活の中心にしてしまいそうで怖いですね(^^;)。

 ただ、モバイルハウスで生活するような事を本気で考えた場合、問題となるのが今自分で持っている膨大な「モノ」であるとも言えます。坂口氏が手本にしたホームレスの方々はそうしたモノを持たないで着の身着のままでいるからこそ最低限の住居で生活できるわけで、家やアパートに生活の基盤を置く人がこうした生活を目指すということになると、まずは今あるモノを大量に処分し、モバイルハウスの中に収納できるくらいに持ち物を絞り込む必要が出てきます。こうしたことはとても私には無理なので、あくまで仮の宿としての車中泊の旅をしながら楽しむぐらいがいいのではないかと思います。

 それでも、結構こうしたモバイルハウスというものには興味があります。坂口氏はホームセンターで売っている材料を使って10万円以下で作ることができるとのことですが、いつでも組み立てたり解体できるモバイルハウスキットなんてものがあれば、自分専用の災害用シェルターにもなるわけで、車中泊とは違った楽しみ方も出てくるのかも知れません。


4-7 モバイルパソコンとインターネット電話

 スマートフォンがこれだけ市場に出てくると、使いようによっては実に面白い使い方というのも工夫できます。携帯電話ではかければかけるほどお金がかかるのが当たり前だったのが、IP電話とも呼ばれるインターネットを使った電話アプリを入れることによって格安の通話環境が実現するようになって来ました。もちろん仕事など、どんな環境でも発信着信がされなければならないような場合はインターネット電話をメインに使っているといろいろ問題はあるでしょうが、旅先から時間が取れる時に自宅との連絡を取るくらいだったらその都度アプリを起動させて、電話する前にメールなどでスタンバイしてもらうなどすればスムーズに相互無料のインターネット電話を楽しむことができます。

 私の持っているGalaxy S2でも、Wi-Fi環境のところならSkypeで十分な音質による通話が可能です。ちなみに、128kbpsというIIJmioのSIMカードでSkypeのテストを試したところ、実際の通話環境とは違うとは思いますが、全く問題なく先方の声とこちらの声を確認できました。もっと言うと、IIJmioでは月額315円のインターネット電話、050plusでの動作を確認しています。他のインターネット電話のLINEやViberでも何とか使えるようなレポートが挙がっていますし、050plus以外の無料通話アプリはとりあえず入れておいて損はないと言えるでしょう。

 スマートフォンでこうしたことができるなら、あえてパソコンでインターネット電話をしなくてもいいのではないかということはあるのですが、車の中で外から見られないような状況で使えるなら、パソコンのモニターに向かってテレビ電話をするためにパソコンに向けて話しかけるようなことをしても気になりませんし(^^;)、画面上に小型カメラが付いているノートパソコンを持っているなら、スマートフォンでテレビ電話をするよりも大きな画面でスムーズにテレビ電話を利用することができるでしょう。ただしこうした通話が成立するには、発信者と着信者の間でしっかりテレビ電話のためのセッティングをしておくことが必要になりますが、相手もカメラ付きのノートパソコンならそれほど大変ではありません。お使いのノートパソコンによっては、マイクやスピーカーの位置が通話に使いにくい場合があるかも知れませんが、その場合は通話用のヘッドセットを用意していけばさらに便利になります。

Dsc00552_2

 私のパソコンはbluetoothが標準では付かず、パソコンの端子にマイク端子がないということで、昔何かに使えるだろうと思って買った写真のSkype用のUSB端子に差す用の電話型のアダプターを使ってパソコンでSkypeを使っています。これなら、まさに電話のようにパソコンから電話できるのですが、ヘッドセットが使えるのならそちらの方がいいという方もおられるでしょう。bluetoothのヘッドセットなら、携帯電話やスマートフォンと共用できるものを購入すれば便利ですね。パソコンでインターネット電話をする場合はWi-Fi通信ができる環境が必要にはなりますが、使えるようにしておけば例えばホテルに宿泊したような場合にも有線LAN経由で国内だけでなく海外からでも無料電話が使えるようになりますので、少なくともアプリケーションはインストールしておくのがいいのではないかと思います。


4-6 モバイルパソコンに「PaSoRi(パソリ)」を使うメリット

 スマートフォンのラインアップも多くのニーズに応えるような形で充実してきましたが、自分の欲しい機種に望まれるすべての機能が入っていない場合も考えられます。欲しい機能の優先順位からおサイフケータイの機能が漏れてしまった時に、モバイルパソコンと一緒に用意しておくと便利なのが、今回紹介させていただくUSB接続のパソリという周辺機器です。

Dsc00551

 利用するためにはパソコンがインターネットに接続されている必要がありますが 、各種無線ルーターや公衆無線LAN環境でインターネットに繋げるならば、自分のパソコン上から車の中からでもパソリを使って電子マネー(Edy・Suica・WAON)の残高照会やクレジットカードを使ったチャージができます。おサイフケータイに電子マネーを入れている場合でも、あえて携帯電話からネットにつないでチャージを行なわなくても、パソコンにつないだパソリ経由で残高確認やチャージができます。データ定額契約が一般的ではない普通の携帯電話に電子マネーをセットされている場合、携帯電話の通信機能は使わないでチャージできるので、これはこれで役に立ちます。

 携帯電話やスマートフォンに電子マネーをセットしている場合、困るのが水没など突然の故障があった時です。機種変更の場合は事前に準備はできますが、そうでなく突然使えなくなったらどうにもなりません。そういった点では各種電子マネーをカードの形で持ちスマートフォンのケースに入るようにしておサイフケータイのように使うというのは、実は結構賢い使い分け方だと言えます。カード自体が水に濡れたとしても、携帯電話のように簡単にだめになるわけでもありませんし。ただ、唯一困るのがカード単体でオンラインでチャージできないことですが、車での旅ならパソコンを起動させてネットにつなぎ、パソリ経由でのチャージでもぎりぎり何とかなる許容範囲でしょう。

 私の持っているパソリは2世代目ですが、現在出ているものはetaxで直接納税ができる機能がプラスされています。もしかしたら納税のために購入された方もおられるかも知れませんが、パソコンを持ち歩く方についてはこのパソリも一緒に持ち運んでおくと(電子マネーのチャージに使う場合、事前にクレジットカードの設定をしておいた方が無難です)、思わぬところで役に立つ可能性もあります。私の場合は、チャージ自体も役に立ちますが、旅の時ぐらいしか使わない電子マネーのかーどもあるので、利用履歴を簡単に照会できる機能が便利だと思っています。


旅行先で使うクレジットカードの管理について

 京都市内のユースホステルでアルバイトしている人間が、あろうことか宿泊利用者が決済のためフロントに出したクレジットカード番号を記憶し、複数の宿泊客のクレジットカードの番号で総額1千万円以上の航空券を購入していたことがわかり逮捕されたことが昨日のニュースになっていました。

 旅先でのクレジットカード詐欺ということだと、いかにも怪しそうな夜のお店とか(^^;)、ガソリンスタンドとかでちょっとしたスキに決済のためでないカードリーダーに通されてカードの内部情報を抜かれ、偽造カードで被害に遭うというのがよくあるパターンでした。今回のニュースはその昔は青少年の宿としてこのような事件など起こるはずもない場所で起こったことがかなりショックでした。逆に言うとユースホステルでこのようなことが起こるなら、今の日本の宿泊施設に限らず、どこでも起こりうることだと考えた方がいいのかも知れません。

 旅先に現金を多く持っていくと、それを狙われる可能性もあるので、現金は最小限にし、支払いはクレジットカードでということを推奨される場合は確かにあると思います。しかし、普段の生活とは違い全く知らないところでクレジット決済をしなければならないということで、その扱いには十分気を付けなければならないという事も事実なのです。クレジットカード入りの財布を盗まれるだけでなく、内容をデジタルカメラで撮影されるだけで危険であると言えます。まずはカード入りの財布やカバンを肌身離さず身に付けておくことが大切でしょう。

 その次に気を付けたい事は、ちょっとしたスキを付かれてカード情報を盗み見られた場合の対策です。これはメモでもレシートを保管するでもいいですが、帰宅した後でどこでどれだけ決済したかというのを記録しておき、銀行から使用分が引かれる前に内容に間違いがないかチェックするという事です。ただこの方法には一つ問題があって、最近のクレジットカードは紙の請求書を廃止するところが多く、何も考えずに請求書類を廃止し、ウェブにアクセスして見るような設定にしてしまっていると、ついつい確認するのを忘れて、後で不正使用に気付いてもどうにもならないという状況になってしまうことがあるということです。

 私の場合はクレジット決済をしたものについてはスマートフォンの中にある表計算ソフトを使ってその都度金額を記録し、月末に引き落としされる前に使用した以外の見覚えがない決済金額がないか確認するようにしています。今までネット経由で毎月のクレジット決済の金額を確認した事がないという方がおられましたら、まずはネット上のサイトにアクセスして、何にどのくらいカードを使っているかまずは見てみましょう。ひとたび情報を盗まれたら、クレジットカードを使ってネットで決済する場合には、カードが手元になくても数字とローマ字の羅列だけ入手できれば、私だって他人のカード情報を使って買い物ができてしまいます。クレジットカードを使われる方は特に旅行中に使用する件数が増えがちになります。めんどくさい記録も、その都度やるようにすればそれほど大変ではありませんので、まずは自分の使った分の記録を取る習慣を付けましょう。


夏の長期旅行に「冷気まもるくん」は使えるか

 夏の車中泊の旅に何やかんやいっても役に立つのはクーラーボックスです。車内放置してしまったらたちまち痛んでしまうような食品を持ち帰るためだけでなく、飲み物を冷たいままキープするために氷や保冷剤をクーラーボックスの中に入れて使えば、かなりの長い間、冷たさを保ってくれます。

 短期間の旅行の場合はスーパーなどでもらえる保冷剤を入れておいたり、旅先で氷や凍らせたペットボトル飲料を追加で購入することで対応可能かも知れませんが、何とかして保冷剤を有効活用したいと思っている方は私だけではないはずです。

Mamoru

 実はこの夏、家庭用の電気を節電するためのグッズとして、興味深い保冷剤が販売されています。それが6℃で凍るという「冷気まもるくん」です。この製品は冷蔵庫の冷蔵室内においておくことで、冷凍庫に入れなくても凍り、冷蔵室の温度上昇を抑えます。普通に冷蔵庫を使っていてもドアの開閉などで温度が上がりますから、その都度コンプレッサーが動き、結果として電気代が余分にかかるのが普通でした。しかしこの製品を2~4個入れておけば10%~15%の節電効果が期待できるとのこと。また、冷蔵庫の大きさにもよりますが、冷蔵室の容量が170リットルのところにこの製品を2個入れたものと、何も入れずに停電した場合(外気温28℃)の比較をしたデータによると、何も入れていないと1時間半で冷蔵室内が20℃を超えてしまったのに対し(20℃を超えると細菌の活動が活発化すると言われています)、2個入れておいたものは6時間も20℃以下をキープしたとのことです。

 冷蔵庫の冷蔵室内でも凍るということは、旅の途中に寄ったスーパーで購入したりあまり多くない分量ならサービスでいただける氷や、凍らせた状態のまま販売されている飲料などと一緒にクーラーボックスに入れておけば、時間はかかるかも知れませんがクーラーボックスのみで保冷剤を固めることもできるかも知れません。氷が溶けたら保冷剤だけにしてもクーラーボックス内は保冷剤が溶けるまでは冷たさを保たれ、保冷剤自身が溶けたとしてもまた氷を補充すれば旅の途中でもクーラーボックス内で保冷剤を何度も凍らせることができるなら、これはなかなか面白いものですね。

 ぜひ試してみたいと近所のホームセンターをはしごしたのですが、結局どこでも見付けることができませんでした(;_;)。そういうわけでまだ実際に試していないので何とも言えませんが、車中泊で長期の旅行へ行く場合はこの保冷剤を何度も凍らせることができれば、あえて他の保冷剤を持って行かなくてもよく、複数の保冷剤を持っていき、そのうちの一つを氷枕の代わりとしてローテーションさせれば、溶けてしまったものをまた凍らせて使えるかも知れませんね。となると、夏の暑い夜を乗り切るための切り札としても使えそうなので、二三個用意していろいろ試してみたくなります(^^)。


docomo Galaxy S II SC-02C その3 android4.0へアップグレードすべきか

 2012年の7月3日付けで、ドコモのサイトからアナウンスがありました。従来のアンドロイドのバージョンである2.3から4.0へのアップグレードサービスを開始するとのこと。ただ、アップグレード後に不具合が出る可能性があるということで、私がアップデータを入手しようとサイトへアクセスしたところ、アップデータを入れた際に不具合が出る場合があるとわかったそうで、アップデートファイルのダウンロード一時中止のお知らせとともに、ネットを通じて手に入れようと操作してもダウンロードできなくなっていました。

 Galaxyのシリーズは新たにS IIIが出て、すっかり前の機種は影が薄くなってしまった感がありますが、iPhoneのように、古いハードでも最新の基本ソフトにアップグレードさせてくれるアフターサービスがあるというのは嬉しいものです。ただ、全てのアンドロイド端末でこういうことが行なわれるという保障はありません。発売当初、次世代OSへのアップグレードサービスを匂わせておいて、いざという時になってサービスは実施できないなどというユーザーを莫迦にしたようなアナウンスをするところも少なくないのです。

 そう考えると、今改めて中古の白ロムでこの機種を購入しても、購入時の基本ソフトがandroid2.3であってもバージョンアップ可能ということで、好きなOSを選びつつ使用できる分メリットはあると言えるかも知れません。

 ドコモのサイトによるとバージョンアップの期限は2015年まであるということなので、今のOSが安定して使えている間は無理にバージョンアップする必要もないとは思いますが、アプリなどが順次android4.0系が主流になった場合には機種変更することなく移行ができるので、かなり寿命が長いスマートフォンとなり得ます。

 私自身はアップデートをどうするか迷っています。まあ勢いでやってしまうかも知れませんが、とりあえずはアプリの「JSバックアップ」で全てのスマートフォンの内容をバックアップしてDropbox上に保存しているので、使い勝手に問題があればすぐに戻れる環境にはあります。今メインで使っているアプリの中で、アップデートをすると使えなくなってしまうものがあるかどうかということが問題なので、そういったこともチェックしなくては次のスマートフォンに行く場合に困りますし。どういうことになるかわかりませんがとりあえず新しいOSの導入だけはしてみたいと思っていますので、とりあえずドコモがアップデートファイルを再度アップしてくれるのを待ちたいと思います(^^)。


iPhoneでもLAWSONアプリでWi-Fi接続

 ネットニュースをしばし見逃していましたが、先月(2012年6月)27日にコンビニチェーンのローソンが提供するアプリで無料のW-Fiに接続できるサービスがアンドロイド対応のスマートフォンだけでなく、iPhoneでも使えるようになりました。ちなみに、私が購入したばかりのiPod touchでもアプリは問題なく動き、近所のローソンでyoutubeの動画も見られることを確認しています。

 当初からローソンはアンドロイドとiPhoneで使えるようになるということをアナウンスしていたものの、アンドロイド端末でのアプリが先行し、果たしてちゃんとアプリを出してくれるのか心配されていたiPhoneユーザーもおられたことでしょう。しかしこれで、いわゆるスマートフォンを持っていれば誰でも旅先でローソンを見付けてそのお店に機器が設置されていればネット接続が無料でできるようになったわけです。

 アンドロイド版のアプリとの違いとしては、ニュースや天気予報、星占いなどを表示するスペースが省略されているくらいで、クーポンを予約したりネットにつなぐことについては全く変わりませんので、さらに多くの人がこのサービスの恩恵を得ることになるでしょう。

 このアプリはスマートフォンやタブレット端末限定のサービスではありますが、モバイルはパソコン中心でスマートフォンは使わないような方もいるでしょう。そんな方がどうすれば安くローソンでネットができる環境を作れるかということを考えた場合、手っ取り早いのが私のようにiPod touch 8GBを導入するという手は結構現実的ではないかと思います。アンドロイドのスマートフォン端末で新品ということになると、ソニーのウォークマンのシリーズあたりになるかと思いますが、単純に値段で比較した場合は値下げしたiPod touchの方が安くどこでも購入できます。画面は小さいものの解像度は高いので、認識率もよく、普通のスマートフォンのように持っていることでのお金はかかりません。

 ちなみに、アンドロイドのタブレットタイプの端末でも安いものはあるものの、さすがに店内で使うと目立ちます(^^;)。店の外で、車の中でも何とか店内からの電波が入ってくるところがあればむしろ画面が大きい分タブレットからのネット接続の方が快適かも知れませんが、さすがに店内で接続するのを想定した場合は、手の中にすっぽり入り、目立たないように必要な作業ができる端末の方がいいように思います。すでにアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末にLAWSONアプリを入れている私ですが、とりあえずローソンでのネット接続にはiPod touchの方を主に使っていこうかなと思うほどです。アプリの方はiPhoneに対応したものでもアンドロイドのものでも、PONTA会員番号と電話番号、誕生日の他にパスワードを新たに登録できるようになっていますので、他の人に自分のIDでアクセスされる危険性を感じている方は、改めてパスワードの設定を行なった上でWi-Fi接続を楽しまれるのがいいでしょう。


4-5 パソコンは購入時からリサイクル対策を

 ノートパソコンを使うにあたっての下準備は、以前書いたことでほとんど終わっていたと思っていたのですが、一つ忘れていたことがありました。パソコンに限らずどんな電子機器でも長く使っていれば処分する時がやってきます。以前のように粗大ごみに出せばそれでおしまいということは今の社会ではなく、ほとんど例外なく処理料というものがかかってきます。買ったばかりのパソコンでも、最終的に処理する時のことを考えなければいけないということですね。

 幸いにして、ノートパソコンの場合は購入時に入っていた案内に従って申し込むと、PCリサイクルに対応していることを示すシールを送ってくれ、これが貼ってあるものについてはメーカーが無償で回収および処理をしてくれるのです。PCリサイクルマークシールは無料で発行され、申し込みは郵送などの他、インターネット経由でも簡単に申し込めます。

Dsc00539

 そんなわけで、先日自宅までメール便でリサイクルシールが届いたので、早速ノートパソコンの底の部分に貼りつけました。その際、シールの内容が消えてしまうことを避けるため、以前紹介した透明なカッティングシートを上から貼り付けてあります。

 旅に持っていくノートパソコンの場合、自然故障だけでなく、落としたりぶつけたりして壊れることもあり得ます。そうなったらもう処理をお願いするしか仕方ない状況にもなるでしょう。旅先ではもちろんですが、自宅周辺でも勝手に捨てるわけにはいかないものですから、そんな時のためにも、買ってすぐに同封の書類を確認し、PCリサイクルマークシールの請求をして、シールはちゃんと本体に貼っておくようにしましょう。


ウィルコムのスマートフォンを選ぶメリットは

 私はすでにウィルコムの契約で通常の電話機を買ってしまっているので選択肢にはなりませんが、先日ウィルコムから販売が開始されたDIGNO DUAL/WX04Kはこれからスマートフォンを購入したい方にとっては選択肢の一つになるでしょう。

 この端末はウィルコムがソフトバンクに経営支援を受けたことにより、データ通信の方をソフトバンク3Gに受けもたせ、通話の方をウィルコムのPHS回線で行なうようになります。ウィルコムの特徴のひとつである通話定額に準じる料金システム「だれとでも定額」とネット定額を合わせた月額料金の合計は「6,775円」(だれとでも定額の0円キャンペーン適用時)というのがポイントです。今までの携帯電話やスマートフォンで、通信料と通話料の合計がこの金額をかなり超えている場合は、通信環境をこれ一本にまとめるメリットも出てきます。

 どこでも好きなところへ行ける車での旅の中でスマートフォンを使う場合、基本はデータ通信でのネット接続に限定して考えることが今まで多かったですが、ここで電話代を気にせずに電話できるとなるとこんな使い方も考えられます。

 インターネットで場所やお店を調べる場合、電話番号にリンクが張ってあるサイトからなら、タップすることで簡単に電話が掛けられることがスマートフォンで電話を使う場合のメリットでしょう。ただ、全てのサイトにおいて掲載されている電話番号にリンクが張られているわけではないので、例えばiタウンページのアプリを入れて調べれば、調べた番号からすぐに電話できます。10分以内の通話なら月500回までは定額で、だれとでも定額のキャンペーンが適用できる期間中に契約すれば6,775円以上かからないわけですから、旅先から観光に問い合わせや予約をする電話をかけたり、頻繁に自宅との連絡を繰り返しても大丈夫です。

 ただ、問題点もあります。すでに携帯電話の電話番号を多くの人に知らせている場合、こちらから通話する電話番号の頭が070で始まる番号に変わってしまいますし、携帯電話と比べても通話エリアが狭いという問題はついて回ります。ただ、このスマートフォンでは携帯電話の3G回線を使っての通話も別の電話番号でできるようになっていまして、MNPでウィルコムに乗りかえる場合、PHS回線の番号を今までの携帯電話の番号に乗せ換えはできませんが、データ通信と通話用の3G回線の番号は引き継げます。携帯電話の番号に掛けてきた人がいたらそのまま出て、折り返し掛ける際にウィルコムの番号を通知して掛ければ次第に新しい番号も平行して浸透するでしょう。二つの番号を知り合いに教えておいて、状況によって掛けなおしてもらってもいいのですが、PHSでない3Gでこちらから掛ける場合には通話料定額にはならず、所定の通話料がかかりますので注意が必要です。

 また、今までウィルコムの回線を契約していて、携帯のメールアドレスを使っている人にとってはこのスマートフォンでは従来のメールアドレス(ドメイン名)を引き継げないという問題で機種変更を躊躇している人も多いようです。ウィルコム側には何らかの対応が求められるところでしょうが、携帯電話とスマートフォンの二台持ちをしなくても一台ですむというところがこの端末のメリットであることは確かでしょう。ただし、契約内容によってどこの携帯電話会社の端末を契約するにしても、複数年における利用が前提になっていますので、十分考慮のもと選ぶようにしてください。