5-2 持ち運びで邪魔にならないラジオの選択

 旅行に出る際には、携帯用のラジオを持って行くにしても荷物の中にもぐりこませればいいのでそれほど悩まないのですが、日常的にバッグの中に入れて持ち運ぶものとすると、いわゆるポータブルラジオですらも大きいということになってしまいます。もちろん、そうしたものでも十分持ち運べると思われるならそれでいいのですが、私のバッグは他のものであふれているので(^^;)、どうしてもラジオに大きなスペースを割くことができないという事情があるので、さらに小さいラジオを物色することとなりました。

 このような小さいラジオとして考えられるのは、日常的な持ち運びを考えた手の中にすっぽり入るライターサイズやカードサイズのラジオでしょう。しかしそれらのラジオは例外なくイヤホン専用のラジオになってしまいますので、自分一人でしか聴けないという問題も出てきます。

 そうしたことの対策としては、安く売っているイヤホンジャックに差し込むタイプの外付けスピーカーとセットで持ち運ぶという手段が考えられます。アンプ内蔵でない安いスピーカーですとそれほど大きな音は出ないのですが、それでもこうした外付けスピーカーは持っておくと何らかの役に立つと思われますので、100円ショップクラスのものでもいいですから、小型のイヤホンで聴くラジオを常備している方はこれに加えてバッグの隅にでも入れておきましょう。

 私も少し前まではこの組み合わせで持ち運んでいたのですが、たまたま中古で適当な大きさのスピーカー付きFMAMラジオを見付けてしまったので、これ一つに集約してしまっています。

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 写真のものはすでに販売終了になってしまっているのですが、実はラジオというよりはラジオ録音の可能なICレコーダーです。大きさ的には他社のライター型のラジオと変わりませんが、それがICレコーダーであるため録音内容確認のための小さなスピーカーが裏に付いているのが大きな特徴です。SANYOという会社自体がなくなってしまったので、このシリーズに続くコンパクトなラジオ録音のできるICレコーダーの販売については期待薄ですが、他のメーカーからもラジオ録音ができることをうたったICレコーダーは出てきています。単体のラジオと比べると価格面で高いのが難点ですが、ICレコーダーの購入を考えている場合なら荷物が一つにまとまるので、この種のものも選択肢の一つとなるでしょう。

 ただし、ラジオの大きさが小さくなればなるほど、電波を受けるアンテナが小さくなってしまうので、特にAM放送の受信感度が悪くなってしまいます。ただしFMの場合は、イヤホンやスピーカーをつないだコードがアンテナの代わりになる機能を多くのポケットラジオは有していますので、主にFMを聴かれる場合はラジオの大きさはそれほど大きくなくてもいいということはあります。それでも、いざという時にラジオがあるかないかでは何かあった際の情報収集力にはかなりの差が出てくると思います。どちらにしても日常的にラジオを持ち歩く場合は、大きさと感度のバランスを考えながら絞り込んでみて下さい。


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