月別アーカイブ: 2011年9月

この先渋滞中……で、どうする?

 土日休日の首都圏を除く高速道路において上限1,000円の社会実験が終わってしばらく経ちますが、この連休においても首都圏に通じる高速道路では30キロ超の渋滞が出ています。上限1,000円の頃は途中で降りたら乗りなおすのに別料金が発生するということでかたくなに降りない車が続出し、さらなる渋滞を招いていましたが、今の高速道路では乗りなおしに別料金が発生するとは言え、渋滞に嫌気がさしたら平行する一般道路を走りつつ、目的地や自宅を目指す車が出てきてもいいような気もします。カーナビを搭載している車ならば一般道と高速道路を併用するという乗り方は裏技ではないにしてもあるはずでしょう。私としては、「この先渋滞中」という案内が出た場合、どうしても眠気がおさまらない時には、渋滞の中居眠りで追突事故を起こしてしまったらまずいので、高速道路を降りて一般道を走行することで、さまざまなところに注意をしながら運転することによって眠気を払える場合もあるので、眠気がどうにかなるまであえて高速を降りるという選択をする場合もあります。

 ただ、逆に考えると、一般道は信号もあり、自転車や歩行者が飛び出してきて事故を起こす確率は高速道路での追突事故よりも高いと言えます。高速道路なら経路と出るインターだけ覚えていればまず道に迷う恐れもありませんし、休憩施設が一定の区間内に確保されているというのは実にありがたいことです。下手に一般道に下りてどこで食事をするかでもめたり、トイレを探してさまようよりも(道の駅は増えてきたといっても、一定区間の走行の中で考えられて配置されているわけではありません)、高速道路に乗っていた方が前方だけに気を付けていれば安心だというわけです。どんなにひどい渋滞でも終わらない渋滞はないわけですし、車の流れに乗っていればいつかはたどり着くという実に辛抱強い人たちによって渋滞の長さは増えていくのでしょう。

 このように、高速道路に依存する人たちを抱え込んだまま渋滞をなくすためには、平行した別ルートの高速道路を作るしかありません。それが来年静岡県の御殿場~三ケ日間のみ開通予定の新東名なわけで、これが開通することによって東名の静岡県内の渋滞がどうなるのか、実に興味深いものがあります。


ナビスコ チップスター

 私だけかも知れませんが、旅の準備の際、必ず用意するお菓子があります。以前ブルボネンのプチシリーズを紹介したことがありますが、それではちょっと物足りない時のためにということで、普通サイズのポテトチップがきちんと形を整えられたナビスコのチップスターです。

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 ポテトチップ自体カロリーが多いので、気を付けて食べるようにしているのですが、食事が取れず運転を続けなければならないような場合、お腹を満たすものとしては個人的には一番頼りになります。写真のものはうすしおのもので、多少なりとも塩分摂取を抑えるようにはしていますが、それなりに満足感があるので嬉しいですね。不幸にも持っていくのを忘れたとしても、コンビニや高速道路のサービスエリアで置いてある確率は高いので、食事を取る時間がなかったり、そうした類のものが売っていなかったりした場合はすぐには食べなくても確保する場合があります。

 また、猛烈な睡魔に襲われ、フリスクやミンティアなどのタブレット菓子の味に慣れてしまって睡魔が続く状況においても眠気を覚ます食品として重宝します。パリッとかむことで眠気をさますことができるという説がありまして、本来はもう少し固めのせんべいや、するめなどがいいとは言われていますが、歯が丈夫でないとなかなか大変です。意識して噛むようにして食べることにより、一時的ではありますが眠気を抑えることができます。それでも持続性はあるかどうか疑問なので、安全に車を停めて休憩できるところまで行けるように最後の手段として備えている側面も私の場合にはあります。

 しかし、どちらにしても食べ過ぎは体に悪いので、全ての人におすすめできるかという問題もありますね。低カロリーのポテトチップということでは湖池屋やサッポロが作っているようですが、今のところ私の周辺ではなかなか見掛けることがないのが残念です。ただ、こうした製品の食感がどんなものか試してみたい気分はあります。その際、味と食感の基準になるのはこのチップスターということになるでしょう。ポテトチップに限らず、低カロリーのお菓子が日本全国で手に入りやすくなればもう少し気軽に楽しめるようになるのにと思いますね。


スマートフォンで読み取るメモ帳

 以前キングジムから出ているマメモT2を紹介した時、自分の環境ではデジカメでメモを撮影した方が簡単にデジタルデータとして取り込めるというような事を書きましたが、まさにそうしたコンセプトのメモ、「ショットノート」が同じキングジムから出ていたのを知りませんでした。

 この商品自体は単なるメモに過ぎませんが、iPhoneやAndroidで使えるアプリを導入することによって、スマートフォンやタブレット端末の内蔵カメラで撮影したメモをジャストサイズに取り込むだけでなく、日付けなどの特定のデータをOCRで読み込んで検索可能なデータにすることができるとのこと。

 というわけで、今使っているGalaxy tabにアプリをインストールしてみたのですが、「このアプリは使えません」のメッセージが(;_;)。よくよくメーカーのホームページを見たら、Galaxyやxperia、10.1型のGalaxy tabに対応しているのに初代のGalaxy tabには対応していないというのは悲しすぎます。ただ、このアップデータは9月16日に出たばかりのようなので、今後のバージョンアップに期待するしかないですね。本来は製品を購入してその使い勝手などをレポートしようかと思ったのですが、残念です。

 スマートフォンが普及するに従ってこうしたアプリと連動する製品がいろいろ出てきそうです。すでにコクヨからはスマートフォン対応メモ帳「キャミアップ」が出ていますが、これも対応するのが今のところiPhone陣営のみなのです。ただ、私の使っているGalaxy tabやauの一部のスマートフォンにも対応するアプリが9月26日にリリースされるとのこと。こちらの方は数字をそのまま読み込むのではなく、マーカーを塗りつぶすことによってデジタルデータ化した際の分類ができるとのこと。

 製品のラインアップや形状も似通った2つの製品ですが、どちらにしても自分の使っているスマートフォンで使えなければチラシの裏にメモをするのと同じなので、重ねてメーカーさんには多機種への対応をお願いしたいところです。コクヨの「キャミアップ」の方はアンドロイド用アプリのリリースを待って、改めてここで紹介する予定です。


自宅における旅先でのテレビ視聴対策

 私のブログの中でも何回か旅先でのテレビについて書いてきました。携帯電話やスマートフォンに付いているワンセグテレビや、パソコンにつないで使うチューナーぐらいまではそれほど手間もかからないものの、受像機を車に積んで走るというくらいまで考えるということになると、きちんとしたサブバッテリーシステムや、ご家庭と同じようなアンテナの設置まで考えなければならないのでおいそれというわけにもいかないでしょう。

 自宅からテレビ番組をインターネット上に流し、それをブロードバンド接続や携帯電話の3Gを使ってパソコンやスマートフォンで見るような方法もありますが、どちらにしても衛星放送の電波を直接受信する以外、視聴できる場所が限定されるという問題があります。

 果たして旅先でそこまでしてテレビを見たいのかという疑問も出てくるでしょうが、一人の時はそうでなくても、家族で出掛けて子供から猛烈にテレビが見られない事に関する苦情が出る可能性はあります。テレビなんかより実に有益な空間がここには広がっているんだよと説得してみても、常にその場の欲求が満たされることに慣れている人に、発想の転換を強制するというのは難しいでしょう。そういう風に考えると、車中泊でなくテレビのある旅館やホテルに宿泊した方がいいのではないかと思われる方も多いでしょう。ただ、テレビの箱の中で起こっていることだけが世界のすべてではないので、あえて車中泊やキャンプという普段している行動とはかけ離れた世界に触れて欲しいというのも親心なのではないかと思います。

 おそらく、そういったお子さんの欲求に応えるため、ここを読んでいる皆さんはすでに実行されていると思いますが、最近では簡単にテレビ番組の録画ができるレコーダーがそろいます。ビデオデッキが出たてだった頃はタイマー録画や裏番組録画程度しかできませんでしたが、今どきのレコーダーは中に複数のチューナーが入っていて、地デジ2つにBS1つなんて感じで録画できてしまうものもあり、記録には大容量のハードディスクを使っているので、出発前に後から見るように録画予約をしてから出掛けるというのも今どきの車中泊の旅のスタイルなのかも知れませんね。

 個人的にはテレビというのは即時性こそが命で、見逃したら見逃したで仕方がないとは思っているのですが、昨日にようやく重い腰を上げ、アナログテレビ+デジタルチューナーという組み合わせから卒業します(^^;)。新しいテレビには高性能のレコーダー並みの複数チューナーが付いているので、本日あたりからテレビの観方や旅行の際のテレビへの執着の度合いもなし崩し的に変わって行くことになるでしょう。

 現実的な対応として考えても、旅先でテレビを見るためにさまざまな設備投資をするよりも、自宅で帰った時に見られるようにレコーダー関連や新しいテレビを揃えた方が機材を無駄にする可能性もなく便利に使えるようになるでしょう。日本一周のような長いスパンでの旅をされる方についてはテレビ設置というのも必要だとは思いますが、短期の旅を繰り返すような方で、まだレコーダーがないという方は、旅をよりいっそう楽しむために旅の途中にはあえてテレビを見ないためのレコーダー増設というのもありのような気もします。


4色ボールペン常備のすすめ

 旅先での筆記用具ということで、以前加圧式のボールペンを紹介しましたが、これとは別に、持っていると便利な筆記具があります。

 例えば、夜中に緊急事態に遭遇した場合、メモをすぐに取らなければならない状況に遭遇したとします。キーライトやランタンなどで明るさを確保できる場合もありますが、犯罪に巻き込まれそうな場合など、あえて暗闇の中で多くの事柄をメモすることで、いざという時に役に立つ場合もあるでしょう。具体的には複数の車のナンバーをメモする必要に迫られたような場合です。

 その場合、単色の筆記具でメモ用紙に走り書きした場合、字が重なってしまって判別不能になってしまう可能性があります。そんな時に役立つのが多色を使えるボールペンでしょう。

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 写真のボールペンはいただいたものなのでどこのメーカーのものかはわかりませんが、黒・赤・青・緑の4色を出すことができるので、1枚のメモ用意に4つの事柄を書いても、その都度色を変えれば何とかその違いを読み分けることができます。昼でも、メモしていることを気付かれないように、手元を見ないで書くような場合も同じです。こんな状況の中で冷静に書けるかどうかはわからないものの、4色ボールペンにはこのような使い方もあるのだということを覚えておいて損はありません。

 緊急時ということでなくても、助手席に座っている方に夜間の移動中に見つけた看板に書かれていた店名や電話番号のメモを頼んだり、車を降りて映画館やライブ会場などへ向かった際、暗くて手元が見えないような状況でメモを取りたい時には4色ボールペンは便利です。私はこういった筆記用具をすぐなくしてしまうほうなので、今はもらい物を使っていますが、いいものを持ちたいと思われる方は文房具店できちんと買った方がいいと思います。筆圧が高い方は三菱鉛筆のジェットストリームが、強くにぎって書く方はパイロットのドクターグリップあたりが無難かと思いますが、手帳用に作られたような小さめの4色ボールペンもありますし、書き味だけでなく寸法やデザインで選ぶのも有りでしょう。ボールペンにシャープペンシルが付いた4in1というタイプのものもあります。車の中に入れておいて、いざという時にすぐに使えるようにわかるところに置いておくといいかもしれません。


PlayStation Vitaの発売日発表

 ソニーの新しい携帯ゲーム機、PlayStation Vitaが2011年12月17日に発売になるとの発表がありました。価格は無線LAN接続のみのタイプが24,980円、3Gと無線LAN両対応のタイプが29,980円と両者の価格差は5,000円となっています。

 いまだ概要をつかんではいないものの、3GはNTTdocomoのものになるそうで、ドコモのSIMカードをそのまま使えるほか、専用に売られるのはプリペイド式のカードということで、安いもので20時間980円という形で下りが最大128kbps、上りは最大64kbpsというものを新たに販売するそうです(契約時には別に契約事務手数料がかかるらしいです)。料金とスピードを総合的に判断すると、イオンの月980円AタイプのSIMと限りなく近いことがわかります。逆におもちゃ屋さんや家電量販店でこのタイプのSIMを販売するなら、PlayStation Vitaがなくてもドコモのスマートホォンに差したら普通に使えるのかなど、いろいろ興味深いものがあります。全国のどのくらいの範囲で売られるかはわかりませんが、もしPlayStation Vita用のSIMカードをドコモのスマートフォンで使えるということになれば、旅行先での通信手段として現地調達も可能かも知れません。

 今のところキーボードなどパソコン用の周辺機器ををBluetoothを利用して繋ぐことはできないみたいなのは残念ではありますが、10月15日から予約販売される3Gモデルには100時間使えるプリペイドカード(販売価格4,980円のもの)が同梱されるということで、とりあえず3G網に繋いだら何ができるのかじっくりと試すことができそうです。

 私の場合、ゲーム機として使うというよりも、スマートフォンのように使えれば面白いと思っているのですが、その点ではFacebookや、foursquare、Skype、Twitterの専用アプリを無償ダウンロードできるとのことで、文字入力がどんな風になるのか次第に明らかになっていくスペックを吟味しながら予約するかどうか決めようかと思っています。

 個人的には進化したカーナビソフトが出ることがわかればそれはそれでいいと思っているのですが、できればカメラが表裏にあるということで、ドライブレコーダー機能が付いたカーナビソフトの登場を期待したいところです。3Gなしかありかを選択する場合、予算が許せば3G付きの方がいいような気もしますが、すでにあるスマートフォンでテザリングができるならあえて3Gは使わなくても大丈夫です。しかし、ゲーム機の販売価格は小売店が劇的に下げることはほぼ考えられないので、5千円の差なら私は3G付の方を選んでしまうでしょう。

 どちらにしてもこれだけ魅力的な端末の登場によって、イオンの月980円の下り最大100kbpsのプランは一部のマニア以外にも注目が集まることは必然となるでしょう。そうなると、私の周辺でもなかなか手に入らなくなってしまうかも知れませんし、ユーザーが増加することでスピードの低下が目に見えてくるのではないかという心配も出てきてしまいます。ただ、端末が出てみないと本当にイオンのSIMがうまく使えるのかどうかはわかりませんし、来月半ばの予約開始時までにこうした疑問を解決するための情報収集が必要になってきそうです。PlayStation Vitaのインターネット端末としての評価も気になるところですが、とにかく新しい動きがあったらできるだけここでも紹介させていただきたいと思っています。スマートフォンは欲しいけど通信代が高いので躊躇している方も選択肢の一つとして検討してみても面白いかも知れません。


PHSが現状ではモバイル通信に向かないわけ

 車中泊をめあてにさまざまな情報を集めている方にとって、インターネット以外に頼りになるのは単行本や雑誌の類でしょう。いわゆる車中泊ブームというものを作り出したのはこうしたメディアの存在が必要不可欠で、マスコミが車中泊をキーワードにしてさまざまなアプローチをしたのには、特に雑誌「カーネル」の功績は多大なものがあると思っています。昨日本屋さんで最新号を立ち読みしてきましたが、私のやっている車中泊のスタイルなど全くお話にならないくらいの凄い装備を満載した達人たちが登場し、もはや私のスタイルなど何の参考にもならないくらいまで進化しているように感じます(^^;)。

 ただ、一点気になったことがあります。読者からの質問に答えるコーナーで、車中泊先でのネット通信についての質問に答える中、回答者の方が「PHSは価格は安いがスピードが遅い」という、ちょっと前の常識をそのまま回答として寄せているのはちょっといただけません。このブログではできるだけ新しい情報を紹介しておりますので、このブログを読んでおられる方の中では、よもや今からPHSを契約してデータ通信用に使おうと思われる方はいないとは思いますが、今後ウィルコムがデータ通信に特化した新プランを出さない限りはあえて旅先でのネット通信のためにPHSを選ばれない方が無難だと声を大にして言っておきたかったので、今回こうしたことを書こうと思いました。

 現在、ウィルコムで提供するデータ通信の仕組みには2通りあります。一つは、月3,880円の「新つなぎ放題」です。USB接続専用のデータカード型端末が月980円として出ているのをご覧になることもあるかと思いますが、これはデータカード自体を分割して購入することにより、購入日から2年間だけ端末に対する割引が受けられ、月980円で契約を維持できるに過ぎません。2年を超えた場合は月々の支払いが一気に3,880円かかることになります。この金額は2年縛りのWimaxとほぼ同価格です。スピードは段違いにPHSの方が遅いですから、ウィルコムの設定額で維持することは、あまりいい選択とは言えないでしょう。また、データカード型端末によるネット接続にはプロバイダ料金が入っていませんので、すでに入っているプロバイダに申し込み追加の月額を支払うか、ウィルコムが提供するプロバイダを使って接続するかのどちらかになります。その場合、ウィルコムから請求されるプロバイダ料金は利用時間に応じてかかり、最大1,575円がウィルコムから同時に請求されるということで、冷静に考えても今ではそれほど安いとは言えないでしょう。さらにもう一つ付け加えると、データカードを使う場合は通話はそのままではできませんし、現在のウィルコムの最大の売りである「だれとでも定額」は利用できません。980円にこだわるなら端末代として少々かかりますが、通信料として月々980円以上は決してかからない、イオンで売っているNTTdocomoのFOMAエリアが使えるb-mobile Aプランをideosと一緒に契約した方がましでしょう。

 もう一つの方法としては、「だれとでも定額」を付けることができる「新ウィルコム定額プラン」あるいは「新ウィルコム定額プランS」を契約し、電話機単体あるいは電話機をモデムにして(対応する機種に限ります)でウェブ接続を行なう方法です。この場合は、ウィルコムのアドレスを使うメールについては基本料金のみで使えるので通話とメールだけなら確かにお得ではあります。ただ、電話機のブラウザを使ったネット接続については月の上限が2,800円余分にかかります(パソコンに繋ぐ場合は別にプロバイダ代を負担する必要あり)。現在ウィルコムが発売するスマートフォンはないので携帯電話のようにスマートにつなぐことはできませんが、今後の状況によってはスマートフォン発売の噂もあります。もしあえてウィルコムでデータ通信をするならこちらの方がまだましでしょう。おサイフケータイを搭載した端末を使えば、携帯電話からの乗り換えもしやすいでしょう。ただ、現状では2,800円+プロバイダー代を余分に払うなら、別の安いモバイル接続方法は300kbpsが上限のプリペイドSIMを出しているb-mobileがありますし、今後のウィルコムの新しい端末やデータ通信プラン、スマートフォンのラインアップが出るまで待った方がいいと私は思います。

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 データ通信用として現在はほぼ使えないという判断をしたウィルコムですが、実は私はウィルコムになる前のDDIポケットの時代からかなり長くお世話になっています。写真のように今の私のメイン通話用にはウィルコムを今も使っています。データ通信中心の方針を通話中心に切り替えたことは、個人的にはかなり嬉しかったのですが、今後の展開によって、データ通信用には向かないとした今回出した結論とは違う結論が出るかも知れません。ただ、現状では選択する余地は少ないということを改めて申し述べさせていただきたく思います。カーネルに質問された方がこうした現状を理解の上、外での通信方法を選ばれるようになってくれればいいのですが。


レビューの信憑性について

このブログでは主に自分で手に入れたものについて、自分なりの感想を記したレビューを書かせていただいていますが、もしかして自分の印象を伴った内容が先行してしまって、果たして正しく製品を評価できたのか不安になることがあります。もし、間違った情報をそのまま記載していたり、製品の不満点が自分の誤解に基づく思い込みだっりしたら、できるだけそうしたことがないように訂正を書かせていただくようには考えています。また、新しい事実や工夫など面白いことを見付けたような場合は、過去のエントリーに追記する形で更新させていただくようにしたいとも思っています。以前のコメント欄でも同様のことを書かせていただいたことがありましたが、もし私の書いた内容についてあからさまな事実誤認や、思い込みによる印象が突出したような事がありましたら、遠慮なくお知らせ下さい。

唐突になぜこんなことを書こうと思ったかというと、こんな私のブログなど足元にも及ばない天下の大マスコミの報道を読んだり見たりしている中、はたから見たらいいかげんな取材による報道を垂れ流しているのではないかという話を聞き、さらにその発信源が明らかにされていないらしいことも明らかになったからです。よろしければ以下のリンクの内容をお読みください。

(過去に設置していたリンクが消えたため、以下の説明でご覧下さい)

上記リンクが消えた時のため、簡単に上記ブログでの問題提起をまとめると、福島の放射能に関する「失言」により自から辞表を出した鉢呂経産相の発言および挙動内容について、メディアの報道内容に違いがあるとの指摘がありました。その内容は以下の通りです。

★読売新聞
『着ていた防災服の袖を取材記者にくっつけるしぐさをし、「ほら、放射能」と語りかけていた』

★朝日新聞
『記者団に「放射能をつけちゃうぞ」と発言していた』

★産経新聞
『記者に防災服の袖をすりつけるしぐさをし「放射能をうつしてやる」などと発言した』

★FNN
『防災服の袖を取材記者の服になすりつけて、「放射能を分けてやるよ」などと話し』

★毎日新聞
『報道陣に対し「放射能をつけたぞ」との発言』

★日経新聞
『報道陣の1人に袖をすりつけ「放射能をつけてやろうか」と冗談まじりに述べた』

私はこのブログを読むまでは辞任した大臣は、それこそ小学生のように記者に悪ふざけ的に発言をしたのだと思っていて、この方はとんでもない方で大臣の辞任は当然だと思っていたのですが、これは実際にその場にいた方により書かれたものもあるかも知れませんが、単なる伝聞で書かれた可能性のあるものも混じっているのではないかと私には思えます。もちろん、大臣が辞任に至るにはそれ相応の理由があるのでしょうが、これだけ説明が食い違っていると、事実関係がはっきりしないままなぜ大臣がやめたのか、そちらの方が気になってしまいます。当の大臣が上記の詳しい内容についてもちゃんとした説明をしないのも気になります。

このように一部がぼかされたような情報発信というのは、ネットの世界でしばしば見掛けることがあります。先日まで私がプリンターの事について書いたので、あくまでこんな例があり得るとしてプリンターの事についてありそうな事を書いてみますが、これから書くことがそのままネット上で起こっていたということはございませんので、その点はどうか御容赦下さい。

プリンタの不具合というのはインクが詰まって印刷ができなくなるパターンが多いですが、その原因がメーカーにあるのかユーザー側にあるのかはどこまで情報を書き手が開示するかによって判断の基準が変わってきます。最近ではメーカーもユーザーからのクレームについてはナーバスになっているようで、説明書の最初に使用に際して注意すべきことをちゃんと記載しています。プリンターが動かなくなったと主張する中で、メーカーが推奨しない詰め替えを日常的に行なっているのに、インクが詰まって使えなくなったことだけをことさらに強調するような主張をしたら、詳しいことがわからない人はメーカーの製品自体に欠陥があるのではと誤解する可能性があります。

そこまで悪質ではなくても、プリンタのインクは、知らない人にとってはちょっとわからないような感じで、純正品でないインクを詰め替えたカートリッジが店頭で売っている場合があります。そうしたインクを安いからと購入し、意図的ではなく自分が純正品を使っていると思い込んだまま、純正品を使っているのに壊れたという主張を繰り広げている場合もあるかも知れません。メーカーとしては純正品として出しているインクを使い、説明書にある正しい使い方をしているなかで故障した場合に保証サービスを提供しているわけで、もしメーカーがプリンターに装着されているインクカートリッジが純正でないとわかり、修理はできないとそのまま送り返されたような状況があったらどうでしょう。当事者がメーカーへの怒りの感情だけでネットに発信してしまったとしたら、ユーザー側の過失であるカートリッジが純正品でないという部分については触れるはずもありません。こうしたことを十分に理解している方ならメーカーにとっては気の毒だとわかりますが、単純にこうした主張を信じてしまう人もいることでしょう。風評というのはこういうところから広がっていってしまう状況があるのが悲しいところです。

これからは、大メディアであろうとネット上の情報であろうとその規模で信じないようにして、あくまで書き手の姿勢を見ながら情報として消化していくことが重要ではないかと思う今日このごろです。と同時に、自分の書くレビューについて、信憑性があると思われるような真摯な姿勢で書いていきたいと思っています。


ダイソー シリコーン折りたたみジョウゴ・コップ

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 以前紹介したシリコンの折りたたみコップが100円ショップのダイソーに登場しました。容量も130mlとそこそこで、多少値段なりかなという材質の薄さはありますが、ちゃんとプラスチックのフタも付いていて、これはこれでありではないかと思いました。また、今回購入した同じショッピングモールに、以前紹介した折りたたみコップの大(200ml)というのが700円弱で売っていました。こちらの方はシリコンも厚く、量も多く入るので使用頻度が多い方はそちらの方がいいかも知れません。

 ただ、今回特に紹介したのは同じシリコン製でもジョウゴの方です。パッケージには消臭スプレー等の詰め替えに便利とありますが、この形状とシリコン製ということですぐに連想したのが、以前紹介したSIGGボトルを湯たんぽに使うため、お湯を移す際のジョウゴとしてうまく使えるのではないかと思ったからです。

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 今まで使っていたプラスチック製のジョウゴは安定性が悪く、勢いよくお湯を入れたらこぼしてしまう危険性があるのが悩みの種でした。しかしこれはシリコン製ということで、ボトルのフタにはめ込むようにすればぴったりとはまります。シリコンの耐熱温度は230℃まであるということで、熱湯を入れてももちろん大丈夫です。

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 念のため、ジョウゴの部分を手に持ってみましたが、ボトルを持ち上げても外れることはありません。これは、特に狭い場所で詰め替えをせざるをえないような場合でも安心してさぎょうできます。また、しっかりと折りたためるので、収納も簡単でかさばることがありません。

 なお、今回紹介したジョウゴとコップのセットは他の色も揃っていて、用途によって色を変えて利用することも可能です。口に入るものと燃料系の詰め替えで使うジョウゴをきちんと分けるためにも、多くの色が揃っているというのは実にありがたいです。家庭用として使うのももちろんありでしょうが、収納が限られた中、車に入れておいて邪魔になるものではないので、ころあいを見ながらいろんな色をそろえてみようかなと思っています。


トランギア ストームクッカーL

災害時に煮炊きをする方法として、燃料が手に入らない今年の東日本大震災では、瓦礫や流木の中で薪になるものを探し、一斗缶を加工して簡易コンロを作るというのが現実的な方法として利用されていたようです。確かにこうしたやり方なら、事前に準備をする必要もなく、現地調達の物資だけで何とか火さえ起こせれば何とかなるでしょう。

私の車の中にはそういう状況も見越して、以前紹介した金属製の万能蒸し器を焚火台として利用する方法を紹介していましたが、さまざまな状況に応じた道具を用意しておけばより便利になります。

一番考えられるのは家庭用のカセットガスを利用したカセットコンロですが、一連のカセットコンロは室内用ということで開発されているため風に弱く、屋外で使うにはうまく使えない場合があります。他にもキャンプ用のガスを使ったコンロや炭を利用するバーベキューコンロが考えられますが、さまざまな状況を想定する中で考えなければならないことは、そうした装備が水に濡れてしまった場合ちゃんと使えるのかということです。

例えば、自宅に常備していたり、車の中に乗せていたりしたものが洪水や津波で水に浸かったり流されたりした場合、果たして数々の調理器具が水に濡れる前の性能を発揮するのかという問題があります。コンロの場合は点火装置が水濡れで駄目になる可能性があります。点火装置だけの故障ならマッチやライターで点火すれば大丈夫ですが、火をあつかうものだけに、十分気を付けて使う必要があります。

キャンプ用に作られた火器の中で、一番シンプルで壊れにくいと言われているのが真ちゅうでできたアルコールを燃料にしたトランギアのストーブ(暖房器具ではなく火器のこと)でしょう。燃料用アルコールを注入し、常温でアルコールは揮発するため火を近づけると勢い良く燃えます。構造自体はとてもシンプルなので、アルミ缶を加工して自作する人もいるくらいです。これならば水没したとしても天日でしっかりと乾かせば、アルコールを注入することでほぼ問題なく使えるといえるでしょう。

アルコールを燃料として使うものとして以前アルポットを紹介したことがありました。ただこのタンクにはガラス繊維の芯が入っていて、完全に水没した場合にすぐに使えるようになるかはちょっとわかりません。風防もしっかりしていて外での使用を考えられたものであるだけに、水濡れに対して大丈夫かどうか確かめたいのですが、さすがに普通に使っているアルポットをわざと水没させるわけにもいかないので、今回は確実に水に強いと思われるトランギアのアルコールストーブを使った調理セット「ストームクッカー」を紹介します。

写真のように小さくまとまった中には、アルコールストーブとそれをセットする風防、2種類の鍋とフライパン代わりになるフタ、そしてヤカンまで付いています。つまりこのセットと燃料用アルコール、火を付けるための道具さえあればとりあえず煮炊きおよびフライパンを使っての焼き物が可能になります。果たして大規模災害時に燃料用アルコールが調達できるのかという問題はありますが、いざとなれば焚き火の火を利用して鍋だけを使うこともできるでしょう。そんなわけで、普通の車中泊旅行ではほぼ使うことはないだろうと思いつつも、もしもの場合の防災用品として車に積んでいます。上の写真だけでは全体像がつかみにくいと思いますが、実際に利用している方のページは「ストームクッカー」というキーワードで検索すれば数多く出てくると思います。

 

この、ストームクッカーのサイズはSとLがありますが、私は大きいLを使っています。メーカーリンクにはLの方にはヤカンが付きませんが、私はネットオークションで海外から個人輸入している方を通じて国内未発売のものを買ったので、ヤカンも付いています。大きい方が何かと役に立つのではないかと思ってあまり考えずに購入したのですが、たまたまこれもいざという時のために買っておいたユニフレームのライスクッカーminiDXという簡単にご飯の炊ける炊飯釜がぴったりとはまることを発見しました。アルコールストーブは構造が単純なため、炊飯時に微妙な火力調整ができないということがあるのですが、一応トランギアのアルコールストーブには火力調整のためのフタが付いています。これをかぶせることで弱火にはできるので、普通の鍋で炊飯をするのに不安がある方はこういいものも一緒に用意し、何回かリハーサル的に調理をしておくと安心でしょう。

何でもそうですが、いざという時というのは想定外の事が起こりがちです。避難生活で必要な道具についても、用意ができるなら常にバックアップ的要素のある複数のものを準備しておくことが重要です。私の場合はアルコールを使ったアルポットやストームクッカーをメインにして、サブのコンロにカセットガスを使ったものや焚き火のためのコンロという風に考えていますが、できればこういうものは、キャンプをする時のみに使うようであってほしいものです。