月別アーカイブ: 2011年9月

BROTHER MyMio A4インクジェット複合機 DCP-J715N

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 これを書いている現在、ブラザーのインクジェット式プリンターで一番安く買えるのはスキャナが付いた複合機DCP-J515Nで、地元の電気屋さんでも8千円弱くらいの値が付いています。純粋に他社のプリンタと比べてみても、無線LANが付きスキャナが付いてということで十分安いのではないかと思います。今回たまたまその上位機種のDCP-J715Nがショップポイント込みというからくりはありますが9千円弱で買えたので、速攻で確保してしまいました。新型のプリンターと比べると両面印刷不可、CDラベル印刷もできないということで、こうした機能を使う場合には、これら機能に対応した新機種が安くなるまで待った方がいいと思いますが、純正インクを使わない前提でおすすめする中、高いものを購入したもののすぐに駄目になった場合のダメージを考えると、ビッグタンクお試し用としては、1万円以内で買えるこうしたグレードのものがおすすめかと思います。なお、新機種に使われているインクカートリッジと、この製品で使っているカートリッジ(ビッグタンクを含む)には互換性がありませんので購入時には注意してください。これからの決算セールの内容によっては、このプリンタを買うよりも、ファクシミリ機能が付加されたものの方が安く売られている場合もあるかも知れません。その場合は、ファクシミリ機能を省略したこの機種にこだわらず、とりあえずファクシミリ機能付きのものを押さえておいた方がいい場合もあります。電話機だけでファクシミリがないご家庭でも、今ある電話機を接続できるタイプのものもありますので、いざという時に役に立つ場合もあり得ます。例えば旅先で携帯電話が繋がらない状況から御自宅に連絡を取りたいというような場合、まだ固定電話回線が生きていれば、コンビニなどで提供されているファクシミリサービスを利用すれば、自宅が留守の場合であっても確実に連絡事項を伝達できます。ただ、ファクシミリが付いたものの中では以下で紹介するなかなか便利な無線LANが非対応のものもありますので、スマートフォンと連携をとりたい場合は注意しましょう。

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 このプリンタはDCP-J515Nとともに無線LANによるワイヤレスでのプリントやスキャナができるのが最大の特徴になります。スマートフォン用のアプリも用意されていて、私の持っているGalaxy Tabでも写真のように、プリンタと直接無線によるやり取りが可能で、カメラ撮影した写真のプリントやpdf形式のファイルが直接出力できるほか、スキャンした画像や書類をそのまま端末内に取り込めます。無線LANの環境があるならば、パソコンを立ち上げなくてもいいので、旅行用の資料をタブレット端末内に集約するのにも便利かも知れません。そういった意味では携帯端末との連携が良く、旅行準備にはいろいろ使えそうですね。

 パソコンとの接続はUSB接続はもちろんですが、無線の他に有線LANもサポートしていて、DCP-J515Nより優位な点です。ルータを介して複数のパソコンから使えるというのは、やはり便利です。写真プリントについては、SDカードとメモリースティック用のスロットおよび、USBメモリが差さる端子が付いています。スキャンした画像などを保存することもできるようです。スキャンと言えば、このプリンタにはDCP-J515NにないADFユニットが付いています。コピー機のように1枚ずつスキャンするよりも早く、複数枚の紙をまとめて読み込ませることができるというのは、専用機には劣るもののなかなか便利です。

 肝心の印刷性能は、黒の他にシアン・イエロー・マゼンタの3色で行なうため、他社の色あいと比べると1ランク落ちることは否めませんが、高画質での写真出力の場合は外注で十分だと割り切れるならばといった感じになるでしょう。つまり、どうしても自宅で高画質の出力を求める方には向いていないプリンタだと言えるでしょう。

 それと、ここは他社のプリンタを使っておられる方には違和感があるかも知れませんが、ブラザーのインクジェットプリンタの特徴として、コンセントを入れておくとスイッチを切っても完全に電源が切れず、あまり印刷をしない場合に自動で動き出し、インクヘッドのクリーニングを行なう設定になっているというのがあります。節電という意味においても、インク消費という観点からしても地球に優しくないような気もされる方もおられるかも知れません。電気代の点から批判されるようなところもあるかも知れませんが、定期的なクリーニングには必要なところもありますし、スタンバイ状態からすぐに起動するのでいつでもプリントすることができます。考え方としては、テレビやレコーダーのように、十分な機能を発揮するためには通電が必要な家電製品だと割り切ることが大事かと思います。

 インクを消費するヘッドのクリーニングについては、お肌の手入れと同じで、全く手入れをしないでかさかさになってしまうと元のみずみずしさに戻すことは不可能になり、ついには対処不能で動かなくなるということもあり得ます。定期的にインクを流すことで潤いが保たれ、長期間全く使わなくてもそれなりに使えるようにしていてくれるわけですから、大量に安価なインクを使える私のような場合は、むしろ頻繁にクリーニングしてくれた方がインク関係のトラブルが少なくなっていいように私には思えます。特に私の場合は自己責任で安価な他社インクを利用しているので、クリーニングによるインク消費が多くなって困るという問題は全くないと言っていいでしょう。どちらにしても、こうした特徴はどんな使い方をするかによってメリットになるかディメリットになるか変わってくると思いますので、以上の事を頭に入れながら、十分に買う前に検討する必要があるでしょう。

 そうは言っても、少ないランニングコストでプリントを楽しみたいような場合にはこれらブラザーのプリンタがかなり優れていることは確かです。メリットディメリットを十分承知の上で使い、必要に応じて使うプリンタを分けるようにするという方法もありますし、そんな選択肢の中に入れておいて損はないでしょう。ただ、今回紹介したシリーズは在庫限りで新機種に置き換わっていきますので、安く買いたい方はタイミングを逃すことないようにしましょう。


プリンタインクは「詰め替え」でなく「継ぎ足し」がカギ

まず最初にお断りしておきますが、世に言う裏技というものは誰でも簡単に導入できる場合はあるものの、それなりのリスクが伴う場合があります。私自身、実に画期的なプリンタの活用法だと思ってこれから紹介しようと思っていますが、先日紹介したトラックの水戸インター経由での高速道路無料の裏技ほど世間から後ろ指をさされはしないだろうと思うものの、最悪の場合その裏技が原因でプリンタ自体が壊れてしまう危険性があります。しかもメーカー推奨の使用法ではないため、それが原因で壊れたことが明らかな場合にはメーカーの保証も利用することはできないと思います。この続きを読まれる方は、最悪の場合は、本体の損害についてあくまで自己責任になることをご理解の上お読みください。

日本だけでなく、世界で売られているプリンタのビジネスモデルは、プリンタ本体は安く販売し、インク代で儲けるということがよく言われています。これは、インクジェットプリンタを購入し、使われている方にはおわかりのことと思います。分量的にはそれほど入っているとは思えないインクカートリッジの値段は安くありません。それでも買わざるを得ないことを見越して、ある意味プリンタ自体の価格は安く抑えられていると考えた方がいいのかも知れません。

しかしながら、こうした印刷のためのコストはできるだけ減らしたいということで、以前の私が行なっていたのがカートリッジのインクを詰め替えるという方法です。日本でのインクジェットプリンタを製造するメーカーは、エプソン・キヤノン、そしてブラザーあたり、さらに海外のメーカーとしてHP、レックスマークがありますが、私が昨年まで使っていたのがHPのプリンタでした。

HPのプリンタカートリッジは今は多少違っているかも知れませんが、カートリッジとヘッドが一緒になっていて、インク詰まりが起きたとしても新しいカートリッジに取り替えれば修理しなくてもいい反面、ヘッド込みなので価格は高めでした。ヘッド自体は内蔵のインクを消費したくらいでは駄目になることはないので、ヘッドが駄目になるまで、インクを注入して使ってしまおうというわけ。このやり方で相当インクに対するコストは減らすことができ、かなりこの方法を気に入っていました。ただ、当然のごとく落とし穴もあります。

インクカートリッジ内部はスポンジにインクをしみこませてあるような作りになっているので、詰め替えした直後には均一にインクが出なかったり、全く印刷されなかったりします。そのため、何度もカートリッジのクリーニングやテストプリントを繰り返しながら、地道な調整作業を繰り返すのです。しまいには手も汚れ、気力も萎えてくるのですが(^^;)、ほとんど費用を掛けずに印刷しようとしているのですから文句も言えません。もし今、HPのプリンタを使っていてこうした詰め替えに興味がある方は、以下のホームページが参考になるかと思いますので、ごらんになってください。

http://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=kazaliya&page=3

しかし、私がここで紹介しようと思うのはHPのプリンタではありません。上記のようなしんどいインクカートリッジの調整に嫌気が差したので、しばらくはほとんどインクジェットプリンタを使わなかったのですが、久しぶりに上記リンクを訪れてその内容を見ていたら、ブラザーのプリンタやファクシミリで実に簡単にインクを継ぎ足しながら使える大型カートリッジがあることを知ったのです。

この写真は上記リンクからさらにリンクされているところから購入した「ビッグタンク」ですが、メーカー純正のカートリッジと比べてかなり大きくインクも大量に入っているのがわかるでしょう。写真のものは型番で言うとLC11(LC16) のもので、ブラザーが新たに発表した製品群で使われているカートリッジLC12(LC17) の前の型となりますが、新しいカートリッジに対応したビッグタンクも近日登場するとのこと。新しい家庭用プリンタは両面印刷・CDラベル印刷など他社では当り前にできる機能をようやく搭載したので、今挙げた機能を使いたいと思われる方はもう少し価格が下がるまで待つ方がいいような気がします。どちらにしてもメーカーの保証は純正でないインクで使うことになるため諦めた方がいいので、もしトラブルで動かなくなってしまった場合でも損害が少なくてすみます。とはいっても、詰め替えカートリッジを販売されている方でもそれなりの検証を行なっていると思いますので、買ってすぐに使えなくなってしまうことはプリンタおよびビッグタンクの使用説明書をろくに読まないままセッティングでもしない限りはないとは思います。気を付けたいのは、プリンタ自体が初期不良を発生する可能性もなくはないので、まずは純正のカートリッジをセットして、正常に動くか確認してから詰め替え専用のカートリッジを使うようにすれば導入当初のリスクは回避できます。

今回私が注文した詰め替えキットにはインクが入ったカートリッジの他に、黒2本とカラーそれぞれ1本のインクが付いています。その分量は1本120ccとかなり多く、その質感に圧倒されてしまいました。普通の場合、カートリッジを入れたらフタを閉める事でプリンタがインクカートリッジを装着したと認識するのですが、当然ながらこのビッグタンクを挿入した状態ではフタが閉まりません(^^;)。フタがしまらなくてもフタの押さえの部分にはまる部品が用意されていて、そのためこんな写真の状態であってもプリンタが正常に動作するのです。見てくれ的にはあまりいいものではありませんが、常にインクの残量を目で確認できます。そこで、特定のインクが減っていると思ったら、カートリッジを付けたままインクを補充するわけです。

 

 

HPの場合はいったんカートリッジを本体から外して詰め替えを行なっていましたが、このブラザーの場合は詰め替えというよりもなくなりそうだったら継ぎ足しを行なっていくような感じになるので、詰め替えの際のトラブルとも無縁なのだそう。ブラザーは家庭用複合機が主ですが、家庭用の子機が付いたファクシミリも出ていますので、今あるファクシミリをブラザーのものに替え、ビッグタンクと併用すれば紙代は多少あるもののインク代については当分考えなくてもよくなります。ただし、新しく買い換える場合はインク詰まりによるトラブルの可能性がないわけではないので、今使われているものをゴミにはせず、いざという時には再度使えるようにしまっておかれるのがいいのではないかと思います。次回は、私が購入したプリンタについて、詳しい機能などを確かめながら紹介していこうと思っています。


私の周りのプリンタの話

 日常でプリンタを連日使っているという方は、仕事で印刷する必要のある方を除くと、あえてプリンタを自宅に用意しなくてもいいのではないかと一時期には思っていました。旅の前にインターネットでお目当てのクーポン券を印刷し、それを持って割引サービスを受けるような形での使い方は車中泊旅行でも便利ですし、観光データをまとめてプリントアウトし、ガイドブックがわりに旅の間使うというやり方もありますが、最近はタブレット形端末を利用し、その場で最新の情報をいつでも見られるようになっています。大きめのタブレット端末に収めることで、紙での出力はセーブできるという理屈です。

 また、出先でどうしても紙への出力が必要になった場合、デジカメプリントなら家電量販店やカメラ店、コンビニでメモリカードを挿入するとかんたんに出力できる機械があるので、現地でデジカメのプリントをあげたいような場合でもコンビニさえ近くにあれば専用のプリンターは必要ありません。普通紙に打ち出すような場合は、コンビニでもセブン・イレブンに限定されますが富士ゼロックスとセブン・イレブンが共同で行なっている「ネットプリント」というサービスがあります。パソコンなどでサイトにアクセスし、ファイルをアップロードすることで、コンビニにある端末から登録しておいたファイルをプリントアウトすることができます。その他、ビジネスホテルでもプリンタを使えるように用意しているところもありますし、そういう意味では私はモバイルプリンタを持ち運ぶまで出先での印刷にこだわることはなく、少なくともどこでもネットに繋いでインターネットに接続できる環境さえ整えておけば、常に顧客先で出力するような仕事をしている人でなければ、出先にある設備を使わせてもらってプリントアウトするくらいで十分なのではと思います。

 ただ、そうは言っても、ごく一般の家庭ではプリンタはパソコンとセットで購入する場合が多いでしょう。プリンタを使う状況は一年に一回、年賀状を作る時だけということになりかねませんが、購入時にはそういうことまで考えない方が多いということでしょうか。そうした方々が陥る状況というのが、昨年年賀状を印刷したプリンタがインクジェット方式の場合、インクが目詰まりを起していざ使おうかと思った時に使えないというような状況でしょう。現在の私は、仕事で使う分はレーザープリンタ(コピーと同じ原理でトナーによるモノクロ印刷)が主で、カラー印刷はほとんどしないので、カラーのインクジェットプリンタを使うのがそれこそ1年に1回になってしまい、昨年は見事に色が出ないというトラブルに見舞われました(^^;)。そんなわけで、決してインク詰まりを起こさないトナーを使ったレーザープリンタへ主に使うプリンタを変更したという経緯があります。ただ、その場合カラー印刷ができないので、鮮やかな年賀状印刷をどうするのか年末までに考えなければなりませんでした。

 そんなことを考えながら昨日、ネットをうろうろしていたら、今使っているプリンタのインクカートリッジを新たに購入するより安く、4千円程度で無線LANが付いたプリンタが売っていました。こんなに安いのがあるなら、これを買って年賀状のシーズンに使えばいいのではないかと一瞬思ったのですがそこではたと考えました。

 というのも、プリンタに付属するインクカートリッジを使い切らずに今年の分の年賀状は作れてしまうと思いますが、そのままプリンタを放置しておいて再来年の年末にまた使えるかどうかは怪しいものです。その頃にはまた新しいプリンタがインクをセットにして格安で出ているだろうからとなると、新しく購入するプリンタは新品を買って1年間でゴミになってしまう可能性があります。どういう経緯でそれだけ安いプリンタが出ているのかわかりませんが、これではいいものを大切に使い、ゴミを出さないというエコな生き方とは全く逆行するような生活になってしまいます。こうした考えを突き詰めていくと、こんな世の中で、こうした無駄の多い生き方をするよりも、プリンタを使わないで年賀状は印刷屋さんに頼んでしまうという選択も出てくるでしょう。

 いろいろと考える中、私の場合は資料印刷用にプリンタを使わないわけにはいかないので、新しいインクジェットプリンタを購入し、レーザープリンタでしかできないもの以外はインクジェットプリンタで行なうことでプリント代全体におけるコストを下げようかと計画しています。というのも、私がインクジェットプリンタに見切りをつけた時と今とではかなり状況が変わっていることが、ネットで調べているうちにだんだんわかってきたからです。くしくも現在はプリンターメーカーも軒並み新機種を出していて、従来品が在庫管理ということで安くなってきています。車と同じようにプリンタも定期的に動かすことによって調子を保つということもありますから、新しいインクジェットプリンタにはそれなりのこだわりを持って決めようかと思っています。

 具体的な機種やインクジェッタプリンタ特有のコスト削減方法についてはどれだけニーズはあるかわかりませんが、写真印刷をせず、ある程度の枚数を印刷する方なら相当コスト削減になるのではないかと思います。興味がなかったり、プリンタを使った印刷をされない方にとってはどうでもいい話かも知れませんが、実際にシステムをそろえてからこの続きを書こうかと思っています。


クラシエフーズ フリスクレモンミント

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 お菓子の世界では珍しく、発売の一月前から新聞の新製品紹介のページで登場が予告されていたフリスクの新しい製品、レモンミント味です。個人的にはフリスクと比べ、売価が半分の国産タブレットMINTIAの方を買っているのですが、これだけ事前に告知されているのには、フリスク陣営の並々ならぬ気合いが感じられます。

 メーカー発表の特長によると、はじめて果汁を入れ、フルーツ系の味を出しているとのこと。MINTIAが主にフルーツ系の味を多く出してミント系のフリスクと差別化を行なって支持を得ていることに影響されたのかわかりませんが、それでもしっかりとフリスクらしいミントの味わいも残しています。口の中に入れ、なめたり噛んだりした瞬間はレモンの味がかなりしますが、だんだんとフリスク特有のミント味が口に残っていくといった感じでしょうか。

 ミントの味が残るというのは、ある意味これは癖になる味で、主に他社のフルーツ系のタブレットを食べていて普段フリスクを食べていない私のような人がフリスクに乗り換えることを目指して作られたような感じがします(^^;)。ただ、これを買うなら二種類の味のMINTIAが買えてしまうわけで、すぐに乗り換えられるのか迷うところです。

 ただ、旅先でこういったものを買う場合、フリスクしか置いていないような状況も考えられます。普段フルーツ味に慣れている人がいきなり通常のフリスクではちょっと違和感があると思いますので、黄色いパッケージのレモンライムは他のフリスクとは違ってフルーツ味が強いものだと覚えておくといいかも知れません。


SSK 清水食品 レスキューウォーター

 車内に常備している飲料水はペットボトルで賞味期限もそれなりに長いものを選んで入れていますが、今回たまたま近所のお店で5年保存できるアルミボトルの飲料水を見付け購入してきました。

 清水食品は私の地元の企業で、主にツナ缶の生産を行なっています。そういう意味でも安心して購入できました。中味の方は焼津市の深井戸から汲まれたものということだそうですが、静岡市周辺の井戸水は水質もよくおいしいので、味についても私にとって飲みなれたものということで安心できるものとなっています。

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 パッケージは写真のように171の災害用伝言ダイヤルのかけ方が表示されています。内容量は480mlと500mlには少々欠けますが、それほど問題はないでしょう。ペットボトルでなくアルミ缶というのはメーカー自体が缶詰を作っている会社ということもありますが、プラスチックと違って火のそばにあっても溶けることがないので、より災害向きだということが言えると思います。さらに、中身を飲んでしまった後でも、中には特別に匂いは付いていないので、湯煎用の入れものとしても重宝する場合があるかも知れません。何も手に入れることができない中ではこうした入れ物自体が必要とされる場合もあるかも知れませんので、ペットボトル以外の材質の飲料というのも用意していた方がさまざまな状況に対応できるのではないかと思います。

 車の中に常備しておく水としては、単純に飲料水としての用途だけでなく、怪我をした時の消毒用とか、車自体の冷却水の代わりとしての利用も考えられます。限られたスペースの中で多くの水を備蓄しておけるためにか、こうした小さめのパッケージというのはちょっと空いた空間に入りやすくもありますので、改めて皆さんのお車の中でこうしたサイズのものの入るような隙間がある場合は、そこに入れておくことも考えてみてはどうでしょうか。


出掛けない勇気

 梅雨前線が停滞する場合、長時間にわたって同じところに大雨が降ることによって大きな被害が出ることが多くありますが、台風の場合はとにかく通り過ぎるまでじっとしていれば何とかなるくらいの認識で今まではいました。しかし、今回の台風12号の動きの遅さと、台風によって活発になった雨雲による連続した大雨によって多くの被害が出た事に関しては、今までの認識を改めざるを得ませんでした。もちろん、過去に大きな被害を出した台風というものは存在していましたが、ここまでの被害を出した台風というのは記憶にありません。台風の直撃を受け、被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。

 私のいる静岡の中部南では一部で道路が冠水したところがありましたが、直接の被害はありませんでした。しかし、一定の時間を置いてこれを書いている日曜日の深夜に至ってもいまだに猛烈な雨が降り、すぐに降り止むというような状況が昨日の土曜日から続いています。このような天気の中、車で知らない場所へ出掛けるというのはちょっと躊躇してしまいます。というのも、猛烈な勢いで雨が降るというのがポイントです。

 テレビの映像を見ていると実にさまざまな場所で冠水していましたが、車が水に漬かるということは、車自体を駄目にしてしまうことに等しく、自分は濡れても車を冠水させたくないというのが正直なところです。それでも、乗りなれた道ならば、どこに大雨が降ると水が溜まるかというのは過去の大雨の状況から少なからず判断できますが、そうした経験のない場所へ行ったらもうお手上げです。知らないうちに低くて水の溜まりやすい場所へ迷い込み、そこへ猛烈な雨に降られたら、あっという間に車が水に浸かってしまうという可能性があります。

 今週末にはこの天気の中、富士山に軽装で登ろうとして途中で無理とわかり、携帯電話で助けを求めた大学生を含む人たちの事がニュースになっていました。その方々はわざわざ広島からやってきたので断念したくなかったとのことですが、それなりの準備もなく進んでしまうというのはまさに自殺行為です。車の旅というのもそれに近いものがあり、道自体は海のそばでも山あいの道でも通行止になってさえいなければ自分の判断で行けてしまうのですが、行けてしまうことと安全かということは別の話で、知らないうちに自力では帰れないところまで進んでしまってからでは遅いのです。

 車中泊のためのグッズをしっかりと積んでいたとしても、通行中の道路で土石流の直撃を受ける可能性もありますし、何よりもまず自分の車と命を大切にし、出発前なら出掛けることを諦める勇気を持ち、もし出先で台風に遭遇してしまったら無理をして帰ろうとはしない方が私はいいと思います。台風は抜けましたがまだ日本列島では台風によって刺激された雨雲は影響を及ぼすかも知れません。くれぐれも無理はしないで安全運転を心掛けましょう。


先週の旅の報告

 今週は台風の接近のためどこへも出掛けられませんが、先週末、毎年用事があって行っている京都へ行くために車中泊してきました。一週間ずれていたら大変なことになっていましたが、天候が悪い場合は車での旅自体を諦めていたかも知れません。当初は土曜日の朝早くからいろいろと回ろうかなとも思っていたのですが、翌日の日程もハードなので前日観光は止めにして、土曜日の午後7時過ぎに静岡市内を出発しました。

 翌日の用事は午後からなので、全く急ぐ旅ではありません。運転しているトラックの後ろに付きつつ、時速80~90kmくらいで安定したペースを保って進んだところ、燃費は21km/lくらいまで伸びました。高速道路で遅い車を追い抜くような走り方をしていると、せいぜい17km/lくらいしか伸びなかったので、改めて運転の差で燃料消費を抑えることができると実感しました。

 このくらいのペースで走ると静岡インターから目的地の大津インターまではインターネット検索で出てくる時間の3時間よりも1時間くらい余分にかかります。途中で休憩をとらずに走ることは危険ですし、渋滞があった場合の事も考えつつ、決まっている時間に合わせなければならない時はかなり早いのではないかと思うような時間に出発するのもありでしょう。途中の時間調整は十分できることですので。

 で、だいたい土曜日の午前0時前に名神高速の大津インターチェンジに着き、車中泊の準備を始めました。売店の前で固まって騒いでいるグループはいたもののそれほどうるさいわけではなく、今回のために用意した電池式の扇風機の音の方が耳元で大きいくらいだったので、車内で寝るには支障がありませんでした。車内のセッティングをするには中でランタンを使う必要があるのですが、何もない状態でランタンを付けてしまうと中が外から丸見えになってしまうので、まず車の中を見られないように目隠しをします。車内でランタンを付けたまま銀マットで作った目隠しをはめこみ、外から光が漏れていないか確認します。外から見て全く違和感がなければ大丈夫です。これで中での着替えもベッドメイキングも問題なくできるようになり、安心感が私の場合は増します。

 車中泊をしたのは8月27日から28日の土曜から日曜に掛けてだったのですが、普通車の空きスペースも多くあり、過去の経験からサービスエリアと出口が隣接し、朝起きたらすぐに一般道に下りることのできる大津インターチェンジが気に入っています。通過する車が多くうるさいような印象があるのかも知れませんが、私には全く気になりませんでした。寝る前に周りに停まっている他の車が気になったのですが、多くの車は単にシートを倒して仮眠を取っているような方がほとんどで、少なくとも大津では私のような車中泊派はごくごく少数派でありました。

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 その後、インターからすぐの所にある京阪電車の浜大津駅隣にある、浜大津駐車場に車を置きます。そこで特定の乗車券を購入すると一日駐車券が500円で購入できるというパークアンドライドの仕組みがあるので、午前7時前に駐車場に着いたのですが、何やら駅に向けて写真のように大行列ができているのを見て愕然としました。駐車スペースは駅入口近くを確保できたので車で来た人たちが主ではないようでしたが、これから京都へ行くのに長い時間待って乗らないといけないかと一瞬思ったのですが、この列は電車待ちのための行列でない事がだんだんわかってきました。

 実はこれは、今年冬に公開される映画「けいおん!」のラッピング電車が走ることになった記念として、当日朝の7時から特製乗車券を売り出し、この乗車券を持っている人限定の車両撮映会があるという事での行列だったのでした(^^;)。後から見たネット情報によると前夜から行列に並んでいる人たちもかなり多くいたようで、列の長さもものすごいことになっていたようです。これでは遠方から車で来ていたとしても(浜大津駐車場は24時間営業)、車中泊をして待つという選択にはならないでしょう。

 行列に並ぶこと自体もイベントの一環と思えば苦ではないのでしょうが、こうしてみると私などはまだまだですね(^^;)。次回はもう少し過酷な日程を組んでみようかとも思ってしまいます。


防災対策で決して言われない「ひかり電話」の不利な点

 昨日、とある家電量販店に行ってきました。店内をぐるぐる回っていると、そこでかなり目立つのが、二重価格のような価格表示です。かなり高そうなテレビが安い値付けをされているのを見て、これなら思い切って買ってしまおうかと思ったところ、その価格は光インターネットを契約した時の価格だということがわかりがっかりして以来、こうした安い価格表示を見てもどうせ光インターネットとの抱き合わせだろうと相手にしなくなりました(^^;)。そんな中、昨日は館内放送でタイムセールと銘打ち、ノートパソコンを9,800円で売ります。ただし光インターネットの契約が必要という感じで店内に流していましたが、これはタイムセールでも何でもないなあと思いながら聞いていました。

 自宅で高速なインターネットを使うためには、光インターネットが恐らく今では一番早いので、そうした目的を持っている人たちがインターネットを光に変えることについて私がどうこう言うことはありません。しかしながら、インターネットすらわからない人に対してこうしたサービスを進める中のやり方として、買い物の値引きをちらつかせながらやるというのは個人的にどうかと思います。そして、インターネットをほとんど使わない人にとっては光回線によるひかり電話に従来のアナログ回線から変えるというのはそれほどメリットがあるとは思えないのです。

 というのも、今来ている台風や地震などの天災の影響により、自宅そのものは被害がなくても送電施設などが被害を受けることで停電してしまう可能性というものは存在します。今の日本では停電があっても数秒単位で復旧することが多いですが、震災の影響で長い期間停電が続くこともあり得ます。また、冬になってどうなるのかわかりませんが、また地域ごとの電力が足りなくなるからと電力会社が計画停電を言い出さないとも限りません。その場合、数時間程度ではあるというものの、家の電化製品が使えなくなります。回線を光回線に変更し、ひかり電話を契約している場合は、この電話の仕組み自体にインターネット網を使っているため、停電により電話機とセットで導入される「ひかり電話対応ルーター」が使えなければ電話を掛けることも受けることもできなくなってしまいます。従来の電話線は電気とは違うルートで張り巡らされているので、電話線自体の断線がなければ、電話機自体のコンセントを引き抜いた状態でも「ツー」という音が聞こえ、通話は可能です。ただ、電話機にそうした機能がないとだめですので、電話機のコンセントを抜いて発着信できるかアナログ電話のままにしている方でしたら試してみることをおすすめします。もし使えない場合は、シンプルな安い電話機を別に用意しておいて、停電が長く続くようなら電話機をつなぎなおして使えば大丈夫です。

 自宅にある電話を停電の時でも使えるか否かという事は、たまたま旅をしていて自然災害が起こり、早く自宅へ連絡を取りたいという場合にも重要だったりします。現地の様子がわからない中での被災地周辺への電話はできるだけ避けたほうがいいとは言うものの、停電でも使える可能性のある有線の回線があるということは、ニュースなどでお住まいの地域が停電になっていることがわかったとしても、自宅の番号に電話してつながる可能性はあるということです。災害に備えるということは、さまざまな通信手段を確保することが必要になりますが、携帯電話の他、PHS網、インターネットによるIP電話(ひかり電話も含まれます)の他に、原始的な有線電話のインフラも残しておいた方がいざという時に案外役に立つかも知れませんし、できるだけ多くの通信手段を確保しておいた方がいいと思います。

 しかしながら、なぜか防災対策を特集するテレビでも新聞でも、ひかり電話は契約しないで、アナログ電話回線を残した方がいいというような話はあまり聞いたことはありません。マスコミに影響を及ぼすスポンサーへの配慮なのかどうなのかわかりませんが、個人的には少なくても家庭内で一回線はアナログの電話回線を残しておくことを災害対策の面から強くおすすめします。高速インターネットを使いたい場合は、むしろどこでも持ち運び自由なWimaxの速度がもう少し上がってくれれば、電話とインターネットの契約をはっきりと区別できるので、今後の対応を望みたいところです。くれぐれも目先の甘い言葉や電話勧誘の巧みさに契約してしまうことがないよう、周辺にもこうした話をしておくことが大切だと思います。というか、強引な勧誘は私の周辺でもいろいろ聞きますし、もっと社会問題として出てきてもいいように思えるのですが。


イワタニ カセットガスストーブ CB-STV-1

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 防災用品が売られているホームセンターでは扇風機と石油ストーブが併売されている状況になってしまっています。扇風機は乾電池や蓄電池で動くコードレスタイプが注目される中、暖房についても電力を使用しない灯油を使った石油ストープや石油コンロがすでに出てきています。秋の訪れとともに朝夕の気温が下がるところもあるでしょうし、必要性を感じておられる方は早めに用意するに越したことはないでしょう。

 車中泊の際の車内暖房用としては危険なので私自身は使わないものの、野外でのキャンプ時や、停電時などいざという時の室内での暖房用として面白そうだと思うものに、人気があるのが一般的なカセットガスを使った暖房器具です。現在も野外用としていろいろなメーカーから出ていますが、個人的に興味があったのがイワタニから出ていた「カセット暖」のシリーズでした。過去形で書いたのは、現在は販売が終了していて、中古がかろうじてネットオークションやリサイクルショップで見掛けられる程度だからです。こうしたものは、今こそ必要なのにと思われている方も多いことでしょう。

 メーカーの方もこうしたニーズを把握していたのか、9月10日に新しいカセットガスを使った暖房器具を出すとのことで、これにはちょっと注目しています。カセット暖のシリーズの中ではCB-4の後継機だと思われる屋内用の暖房器具ということですが、車中泊の際に使うには恐らく危ないでしょう。あくまで停電時の暖房補助として家の中で使うものとして考えていた方がいいかも知れません。

 カセットガス一本で約3時間20分使え、不完全燃焼防止装置・転倒時消火装置・立ち消え安全装置・圧力関知安全装置が付くなど、キャンプ用の暖房装置の中ではその安全性は際立っています。そして、災害用品として配られる可能性があり、100円ショップでも売っているカセットガスが使えるメリットというのは、災害時には心強いものです。

 最初の写真のように普通の小型ストーブのような形をしているため、使わないまま車に常備しておくのには場所を取ってしまうので、それなりの荷物用スペースがない車では入れておくのは難しいかも知れません。それでも、冬の鍋にはカセットコンロを多く使い、ある程度のカセットガスを消費するようなお宅なら、日常の中でちょっとした暖房を取るのに普通に使い、それでカセットガスを使い切るようにしながらキャンプにも持っていくというような感じで使うと、今冬から相当活躍できるのではないでしょうか。車の中で使うのは危険ですが、ストーブ自体を外に出して足先と手先をこのストーブで暖めてから寝袋に潜り込むというようなやり方でも十分役に立つのではないかと思います。発売前商品なので詳しい内容については書けませんが、入手された方はくれぐれも製品に付いてくる注意書きを読み、その内容に従って使うようにしましょう。


長期間車に乗らないと……

 夏の暑さもまだまだ残る8月下旬から9月にかけて、私たちの回りにはさまざまな危険が生じることがあります。というのも、これは近所での話なのですが、普段ほとんど乗っていない車があり、そこで何かがうごめいているのを発見したことに始まります。

 助手席のドアとボディーにちょっと広めのすきまがあるのですが、そのすきまで何かがうごめいています。虫のようでしたがよく見ると中には小さな巣があって(^^;)、複数の蜂が中で巣作りをしていたのでした。残念ながら写真どころではなかったので、その様子を残せずに残念ではありましたが。

 よく小さなすきまから入ったものだと思いましたが、考えてみれば雨にも風にも強く、ほとんど助手席側からドアを開けられることがないので、外敵の侵入もふせぐことができるという、蜂にしてはベストな巣作りの場所だと思われてしまったのだと思います。幸いまだ巣が作りかけであったため被害というものは出ませんでしたが、家の軒下や中だけでなく、車にも蜂は巣作りをするのだなあということでいい勉強になりました。

 毎日動かしている車ではそういうことはないとは思いますが、運悪く普段乗っていない車を巣作りの標的にされる場合もあるかも知れません。特にキャンピング仕様の車で車中泊されている方で、普段は別の車を日常の足として使われている方は特に日ごろの確認作業が必要かも知れません。自宅周りで蜂の姿を見付けたら要注意です。昨日などは何と自宅の寝室に一匹のアシナガバチが侵入してきまして(^^;)、追い出すのに相当苦労しました。特に御家族連れで車に乗って出掛けられる方は、車自体の点検だけではなく、車周りにおかしなものがないかしっかり確認をしてから乗られるようにしてください。