月別アーカイブ: 2011年8月

ヤマザキナビスコ リッツ缶S

 三立製菓のカンパンと並んで、5年保存可の非常食といえばヤマザキナビスコのリッツ缶を思い浮かべる方も多いかも知れませんが、これまで店頭で見掛けるものはどれも85g×5Pが入っている大型のL缶しかなかったので、車載用として導入することを躊躇していました。家庭内や企業などで備蓄するためには大型のものの方がいざという時これ一つで済んでしまうということなのかも知れませんが、見付けたら買おうと思っていた44g×3Pが入ったS缶をようやく見付けたので購入してきました。

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 写真のように、缶の大きさはビスコ缶と同じくらいです。収納する際も大きさが揃っているので車の中で収まりが良くなります。そして、今まで紹介してきた非常食というのはことごとく甘いものであったため、多少塩味が利いたクラッカーであるリッツの存在感はかなり引き立つことが予想されます。

 考えてみると、非常食として塩味の利いたものがなかなか見付からないというのは、食べすぎるとノドが乾き、多くの水を消費する危険性があるからなのかも知れませんね。その点、このリッツの塩味というのはそれほどきつくなく、他の食材を乗せても美味しいので、缶詰などで他の食材が入手できるなら合わせてみるのもいいかも知れません。

 場合によってはこのリッツ缶を複数用意し、甘いものに食べ飽きたら開けるというパターンでいけば非常時でも用意した非常食全体を美味しくいただけそうです。家の中に保管しておく場合は、他の缶詰の具材を載せて食べることで、食事のようにしていただくことができるのも嬉しいですね。私の場合は家にシーチキンが常備されているので、それと一緒にいただこうかと思っています。

 そして、一度開けてしまうと残りも食べなければならない缶入り食料の性質を考えると、家族単位で非常食をそろえる際にも、S缶を複数用意する方がずっと食べずに賞味期限直前に消費する際に大変な思いをしなくて済むような気がします。非常食は用意しておきたいものの、甘いものは苦手という方は、導入を検討してみるのもいいかも知れません。


井村屋 えいようかん

 非常食の条件として少ない量でカロリーを確保するというものがあることもあり、これまで紹介してきたものはビスケットやキャラメルなど甘いものにどうしてもなってしまいます。甘いものが苦手な人のために塩辛いスナックやおつまみの類の保存缶が出てくれればいいのにといった方もおられるかも知れません。今のところ缶詰の中でおかずになるようなものが非常食として売られていますが、お菓子メーカーでもう少し味のバリエーションを出してほしいなと切に思います。

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 で、今回紹介するのも甘いタイプのもので、ようかんなんですね(^^;)。注目すべきは缶入りではなくアルミパックされたもの5本を紙パックでまとめてあるので、他の保存缶のように一度開けたらすべて食べなければならないようなことがなく、一本ずつ消費することができるようになっています。賞味期限もこうした類のものの中では長く製造後5年半を誇ります。1本あたりの熱量も171kcalと高く、限られた保管スペースの中で用意する場合はこれがベストでしょう。

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 また、パッケージ裏には災害伝言用ダイヤル171の利用方法が印刷されています。また、表面と側面に点字が付けられていたり、パッケージの一部に反射シールが貼られていたりと、持ち運んでよし家の中に置いていてもよしといった感じでいろいろと考えられた商品パッケージになっているという印象です。ただし、点字については紙の上から付けただけのものなので、何かといっしょに積み上げていたり、袋の中に他のものと一緒に詰め込むような保管のしかたですと、せっかくある点字がつぶれてわからなくなってしまう可能性もありますので、眼の不自由な方のために備蓄を考えておられる方は注意が必要だと思います。

 このようにして複数の非常食を揃え、私の場合は車内のクーラーボックスの中に通常は入れています。今まで紹介したものに味のバリエーションがあるとは思えませんが(^^;)、賞味期限を気にしないで置いておけるところは実にすばらしいです。災害時以外につい食べてしまった時に補充できる手段を確保しておきたいところですが、こうした災害用食品が出る時期が来たら、新しいものを一つ買って一つ古いものを消費するといったサイクルで回していくようにすれば、地震の際だけでなく車で旅行中に不測の事態に巻き込まれた場合にも役に立つでしょう。


NEC LifeTouch NOTE は買いか?

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 家電量販店に行くと、ノートパソコンのコーナーにひときわ小型のノートパソコンのような感じで展示されていることの多いNECのLifeTouch NOTE ですが、この端末はMacOSやWindows7が入っているわけではなく、スマートフォンのOSであるAndroid2.2を搭載しているノートパソコンとは別物の端末ですので購入時には注意が必要です。価格設定も販売当初は4万円から5万円と廉価版のモバイルノートと同等の価格だったので、なおさら勘違いしやすかったのではないかと思います。スマートフォンの機能を持ったものに外付けのキーボードを付けて長文入力をしたいと思われる方は、これ一台でそういうことができてしまうというのが売りのマシンです。ここのところ在庫放出のためか安く価格が付け直されたりしていますので、これならと食指を伸ばそうと思っている方もおられるかも知れません。私自身もどうしようかと思っていたので、ここで冷静にLifeTouch NOTE の実力をスペックの面から評価してみようと思います。

 LifeTouch NOTE はグレードによって3つに分かれており、搭載メモリと付属SDメモリカードがそれぞれ2GBで合計4GBの廉価タイプ(NA70W/1A)、メモリがそれぞれ8GBずつに増えているお買い得タイプ(NA75W/1A)、メモリの量は同じで、前タイプに装備されているWi-Fiの他にFOMAカードスロットがあり単体でのネット接続に対応したタイプ(NA75F/1A)があります。お買い得感で言えばNA75W/1Aがバランスが良いですが、安く出ていればNA70W/1Aでも十分でしょう。スマートフォンそのものを持っていない方が、b-mobileやイオンの安いSIMカードを使いたいと思われる方ならば、NA75F/1Aでも携帯電話会社と2年縛りの条件でスマートフォンを買われるよりも十分安くネット端末を維持できるのでおすすめです。

 基本的な性能はスマートフォンそのものですが、解像度は7型ワイドの液晶に800×480ドットとGalaxy tabよりも見られる領域は狭くなっています。この小ささが気になる方がおられるかも知れませんが、それならもう少し出してモバイルタイプのノートパソコンを買った方がいいでしょう。スイッチを入れたらすぐに起動し、それなりの快適さで文字入力ができるキーボードを持ち、日本語変換ソフトが評価の高いATOKや専用の文字入力のためのエディタが標準装備されているということで、私のようなブログ更新を頻繁にやりたい方には魅力的です。また、標準搭載のソフトによってカーナビゲーションの代わりとしても使えないことはないので、車にカーナビがない方がいざという時に使ってもいいでしょう。スマートフォンやタブレット端末のようにタッチパネルからの入力も可能ですが、その場合はキーボードが邪魔になりますがそれは仕方ないでしょう。

 キーボードとモバイル機器との関係を考える時、スマートフォンやタブレット端末で直接入力する方が多いかと思いますが、パソコンでキーボードを使っての入力に慣れている方にとってはきちんとしたキーボードで入力した方が多くの文章をストレスなく入力することができます。今回紹介するようなキーボード付き端末の他にも、外付けのキーボードを導入する方法もあるのですが、アンドロイド端末というのはあまりキーボードでの入力に適したセッティングがされていないようで、私の持っているBluethoothのキーボードではハード会社の提供する日本語入力ソフトしか使えないなどストレスがたまります。また、キーボードを有効にするために設定を変える手間もかかります。車の中で使う場合、折りたたみのキーボードだと膝の上に乗せて安定して使うことは難しいということもあります。そういう意味でもNECは良くキーボード付きの端末を出してくれたと思いますし、瞬時に起動してちょっとキーボードからメモができるような車での旅の場合は、有効な場面も多いのではないかと思います。

 ただ、一つ私にとって残念な点があります。上で挙げたキーボード付き端末のメリットというのは起動の遅ささえ我慢すればモバイル用のミニノートを一つ用意すればほとんどそちらの方でも同じ事ができるのですね。NECはバッテリー駆動9時間をうたっていますが、モバイルパソコンの中にも7時間ぐらいの使用時間を誇るものは多くあります。価格的にも3~4万円程度でWindows7搭載のものが入手できる中、どうしてもこちらにする意味があるのかというところが鍵になってきます。GPSや加速度センサーを搭載し、そのままでカーナビになるというメリットは確かにありますが、電源周りがアンドロイド搭載といいながら、他のスマートフォンのように外付バッテリーからの充電ができないノートパソコンのACアダプタを使っているというのが導入に関して一番躊躇するところなのです。

 はっきり言って私の場合Galaxy tabを持っているので、カーナビ云々の機能は必要ありません。インバーターを使えば走行中の充電はできますが、それならノートパソコンを持っていくのと同じなので、あえてそうした端末を増やすメリットを感じないのですね。NECに電源周りを改良した新機種を出す気があるのかどうかわかりませんが、東北大震災のような地震がどこでも起こり得ることを実感してしまうと、USB端子経由で充電可能なものでないと、いざという時には全く使えないので、今回は見送るというのが私の結論になります。逆にUSB経由で充電できるなら、単三4本で出力できる外部電源を使え、その単三電池は太陽電池で時間はかかりますが充電できます。その昔、NECには単三電池2本で動く白黒のキーボード付き端末モバイルギアMC330がありました。実はこの端末はヒンジの部分がすぐに壊れる宿命があるのですが、いざという時のためにほとんど使っていないものを保存しています。できれば日々の使用に耐えうるものでモバイルギアの代替となる端末あればいいなと思っているのですが、なかなかそういうものが出てこないのが残念です。


森永製菓 森永ミルクキャラメル保存缶

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 箱のタイプのキャラメルでなく、袋に入った個別包装のミルクキャラメルが入った5年賞味期限のある保存缶です。量が70グラムとそれほど多くはありません。普通にスーパーなどで売っている袋入りのものが102グラムあって160円程度と考えると、この保存缶1つで400円というのはちょっと高いかなといった感じです。同じ保存缶に400円出すなら以前紹介したビスコ缶の方がお得かなという感じもします。

 ただ、普段食べ慣れているものを非常時に食べることができるというのは有難いものです。すぐ食べてなくなってしまうビスケットとは違い、キャラメルはある程度の時間持たすことができますので、非常の際には少ない量ながらもしばらくは食べつなぐことができるように思います。複数の非常食を用意するにあたり、多少は違ったものを用意しておくことで味と食感の変化を楽しめますので、こうした用意もムダにはならないかも知れません。

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 また、この缶独自の特徴として、災害時に用意すべきもののリストが缶の側面に印刷されています。いわゆる非常用持ち出し袋を自分で作るためのリストですが、私の場合車の中に用意してあるものは外しながら、コンパクトに持ち運べる持ち出し袋を作るのに有用ではないかと思います。

 災害用に企画されている商品において、こうした表記上の工夫というのは備蓄する側にとってはありがたいものです。この辺もやっているところとそうでないところの違いもありますし、外側のパッケージの違いで選ばれるような状況もあることでしょう。特に防災意識のない人にプレゼントするのにもいいかも知れませんね。


ブルボン 保存用ミルクビスケット

 近所のホームセンターで防災グッズが集中的に入荷し、スーパーマーケットでは全く見付けることができなかった長期保存可能な非常食が多数ありました。それほど高いものでもないので、いろいろ買ってきたのですが、ここでは一つずつ紹介させていただきたいと思います。

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 写真のミルクビスケットは、賞味期限が5年のもので、価格も250円と安いのがありがたいです。小さめのビスケットが缶の中にそのまま入っていて、他の会社から出ている同様のお菓子のように小分けされているわけではなく、缶の中にそのまま入れているスタイルです。普段の生活の中でもおやつ感覚ですぐに一缶分を食べ切ってしまうぐらいの分量です。

 個別包装されている他のお菓子でも、いったん缶を開けてしまったら普通のお菓子と同じようにすぐに食べなければならなくなるので、このサイズで食べきるだけの量というのは非常時以外にも結構重宝するでしょう。車の中で移動中に渋滞し、何か最初に食べるものとしてこのサイズのビスケット缶は良さそうですね。

 できれば、こうした小さめのサイズの保存用ビスケットは、同じサイズの小型缶のカンパンと同じように全国のスーパーで手に入るようにしてくれれば、旅先で食べることになってもすぐ補充ができて嬉しいのですが。この製品に限らず、賞味期限の長い食品は防災関連の特殊商品という扱いなのか期間限定の扱いになってしまっているので、取り扱いのある時期を確認の上、入手するようにしましょう。


車内の暑さ対策

 連日最高気温が30度を超える真夏日となっている日本列島ですが、特に車の中の暑さには辟易してしまう方も多いでしょう。直射日光を受けたアスファルトの温度は真夏には70度にも達することがあるとのこと。テレビのニュース番組で検証していたデータでは、高速道路のサービスエリアでトイレ休憩のために10分程度エアコンを切って車内を締め切った状態で、車内の温度は50度近くまで簡単に上がってしまうとのことです。

 トイレ程度の休憩ならそれほど時間がかからないものの、食事のために駐車する場合はそれなりに時間がかかるので、どんどん車内温度は上がっていきます。そんな中、いくらかでも中の温度を下げるためには、ちょっとした工夫が必要になります。直射日光をさえぎるためにはフロントガラスのサンシェードは面倒くさがらずに車を離れる際には必ずセットすることを特に真夏には心掛けたいものです。そして、可能ならばわずかでも窓を開けておくことで熱気は逃げて行ってくれます。私の車にはサイドバイザーが装着してあるので、少々窓を開けたところで外から開けたことがわかる心配は少なくなります。新車で車を買われる場合、サイドバイザーはオプション扱いになりますが、暑さよけや雨よけにも必要な場面が車中泊の旅の場合はありますので、社外品であっても装着しておくことをおすすめします。

 私の車もそうですが、最近の車では後部座席と後方のガラスにはスモークフィルムが張ってあり、直射日光があたることでの温度上昇をある程度は防いでくれています。運転席と助手席の部分は法令でスモークフィルムを張ることが禁止されています(可視光線の透過率が70%以上確保できるものは可)ので、かなりの長時間炎天下に駐車するような場合は、キャンプ用の銀マットを切って窓枠の形にはめ込むように作った就寝時用の目隠しをはめ込むことがあります。

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 また、荷室には私の場合常に荷物が満載されていますので、気持ちの問題かも知れませんが写真のようにお風呂の浴槽に被せる目的で売られている保温用のアルミシートを被せるようにしています。ただ、これだけの対策をしても炎天下に車を放置することでの車内温度の上昇を防ぐことはできないでしょう。ただ、こうした対策を全くしない場合とはやはり違います。

 あと、これは当然のことですが、車内の温度が上がってしまうからといって窓を開けっ放しにして車から離れることは避けましょう。車自体や車内にあるものの盗難の危険があるほか、最近の天候ではそれまでかんかん照りでもいきなり黒い雲が現れ、雷とともに雨が降ってきて車内が水びたしになるなんてこともないとは言えません。サイドバイザーなしの車で少し窓を開けておくことも同様の危険はあります。そうした細かいところに注意しながら暑さ対策を実施しましょう。最近はエアコンを掛けたままドアをロックし、車を離れるような技をやっている方もいるかも知れませんが、真夏のそうした行為はアイドリング云々以前に、思いの外バッテリーに負荷を掛けてしまう可能性があります。何かの拍子でエンジンが切れてしまい、再始動を試みたらバッテリーが上がってしまうなんてことも起こり得ますので、その点にもご注意を。


お盆・年末年始の旅行について

 毎年、特別にお盆休みを取るということはないので、本日から通常の仕事に入るのですが、この時期にしかまとまった休みが取れない方については国内脱出か近場へ車でというパターンかといった感じで、休日1,000円でなくなった高速道路もかなりの渋滞が引き起こされたようですね。その原因は東北地方の被災者の方々が無料で高速を使えるということもあるようですが、帰省の移動についてはほぼ関係ないので、今回の渋滞の状況を見るだけでは、高速道路料金が元に戻っても渋滞は解消されなかったという風に思いました。

 ETC設置車両にとって実質的に値上げにも関わらずこれだけの人がマイカーを利用したのは、それでもマイカー利用の料金は安いということなのでしょう。まず第一に、高速道路はお盆期間の特別料金がありません。これが新幹線だったら、自由席は同料金ですが指定券は期間によってばらつきがあり、回数券などの格安切符の中にはお盆や年末年始には使えないものもあります。航空機を利用したツアーは宿泊もセットされているせいか、やはりお盆期間は割高になってしまいます。

 実は月末に出掛ける予定があり、昨年は高速道路休日1,000円のメリットがあったので車で出掛けたのですが、今年になってその優遇が消えたのでどうしようかと思い検討していたのです。新幹線は通常期よりも高くなるので早々に候補から消え(^^;)、夜行の高速バスにするか車を出すか考えているのですが、ETCの休日割引が最大の50%使える所へ行くため、通常では片道5,000円かかるところでも2,500円程度と意外と安くなります。ちなみに、夜行バスは今回の目的地まで片道約6,000円程度の料金設定なので、ガソリン代などを入れても、運転さえする気になれば車で出た方が気楽に行って帰ってこられるということに気付きました。国内旅行を安くしたいという人にとっては(家族で出掛ける予定ならさらに)まだまだETC割を使った高速道路での移動というのは渋滞に巻き込まれたとしても魅力があると言えるでしょう。車中泊をしながらの移動ならばさらに安上がりになりますが、これは体力と気力との相談でしょう(^^;)。車中泊をするつもりがする場所がなかったり、あまりの暑さにとてもできないと思われた場合は、泊まる場所として風情はありませんが、休日には逆に開きがあることが多く、年間を通して安価な均一料金であるビジネスホテルを利用すれば、特別料金を取られることなしに体を休めることができます。そう考えてみると、さまざまな格安ビジネスホテルチェーンの進出というのは、必然的なものであると言えるのかも知れませんね。

 こうした一部の人たちの旅の形の変化によって、今ある多くの宿泊施設が困るという話があります。ただ私は、従来の大きな旅館やホテルの脅威となるほどのものではないと思っています。というのも、お盆や年末年始の特別料金が特別に高くても、かなり前から予約しないと部屋をおさえることすらできないという需要の高さが今でも存在しているからです。これがお盆の時期の当日でも空室があるような状況になるようなら大変ですが、まだまだそんな風になることはないでしょう。私もお金があったらそういうところに泊まりたいですが(^^;)、お金を掛けただけのサービスが確かに受けられるなら、その対価として特別な料金を支払ってでも泊まってみたい気もします。

 特別料金ということでもう一つ思い当たるのが、観光地周辺の食事処の対応です。人が押し寄せることによって従来のメニューが提供できないということは理解できるのですが、そうして限定したメニューが普段よりも割高になっているところは少なからず存在します。これはサービスによる対価が妥当かというところが鍵になってくる気もしますが、観光客が押し寄せ、人でごった返しているようなところで十分なサービスを受けられるのかと考えると、素直にそういったところで食べるのは避けたほうが無難でしょう。しかしながら、人が押し寄せることによってお腹を満たすことすら安くできなくなるような状況も存在します。安い飲み物や食べ物が全て売り切れてしまっていたら、多少高くても食事を提供するところに行かざるを得ない状況もあるでしょう。

 個人的には、観光客の足元を見て高値を設定するような商売をされる方にお金を出したくないと思ってしまう方なので、どうしようもない時には私は非常用の食料と水を出してもその場で食べることはしないと思います(^^;)。家族でお盆や年末年始に出掛けられる方についても、キャンプでなくてもいざという時のために飲み物と食べもの(普段の買い物の中で揃えたもので十分)を用意してから出掛けられるといいでしょう。ただ気を付けたいのは、お菓子などを持っていく場合は、お子さんに知らぬ間に全てたいらげられてしまう危険性もありますので(^^;)、これは非常用で何もなければ帰りの車の中か、家に帰ってから食べると言い聞かせることが必要かも知れません。


森永製菓 アイスボックス

 連日の猛暑が続いていますが、冷たいものの食べ過ぎはお腹の具合を悪くするだけでなくカロリーの取り過ぎも招きます。アイスクリームやかき氷の類を摂りたくなる中、あれば買ってしまうのが味付き氷の森永アイスボックスです。

 カップの中に氷の粒が入っているだけの製品ですが、簡単に噛み砕けるので実に爽快な気分になれます。カップに入っていて手を汚すことなく食べられ、棒付きアイスのように下にたれてくることもないので車内で食べるのにも適しているといえるでしょう。

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 私の場合はパッケージを開けたら、一旦カップを揉み解して固まった氷をばらばらにして、写真のようにステンレス二重構造で保冷効果抜群のサーモス真空断熱タンプラーJCY-320にすぐ移してしまいます。こうすることで、手で持っても冷たくなく結露もしません。合わせて、氷の溶ける時間を伸ばすことができます。ドリンクホルダーにもきっちりと収まりますので、すぐ食べる場合はコンビニなどにあるゴミ箱にカップを処分させてもらい、こうしたスタイルで車内に持ち込むのが私のスタイルです。

 アイスボックスのもう一つの特徴は、他の製品と比べると桁違いにカロリーが少ないことです。内容量135mlで、熱量は12kcalしかありません。棒アイスの「ガリガリ君」でも70kcalありますから、暑いからと食べすぎ気味な傾向がある方には嬉しいですね(^^)。

 水分補給のために水を摂るのは必要なことですが、熱い体を冷やすために大量の水ものを取りすぎると水腹になり旅行中の体調を崩す原因の一つになります。少ない量で体を冷やせる氷というのは、食べ過ぎによる体の冷えすぎに注意しながら摂ることで、旅行の際の有効な体の冷やし方として十分有効になるでしょう。また、アイスボックス自体は通年商品なので、冬の旅であっても車内がヒーターでかなり温かくなった場合の気分転換として導入することができます。眠気覚ましにも効果てきめんな気もしますし、旅の途中のコンビニやスーパーでついついその存在を確認してしまいます。相当多くのところで置いてあるような気がしますが、少なくとも私が車中泊の旅に出掛けた先では手に入るような環境であることを願ってやみません。

(2011.8.15追記)

「アイスボックス 濃い果実氷」という果汁80%で、巨峰の渋みまで再現した商品を今回手に入れることができました。こちらの製品はねじ式のキャップになっていて、逆さにしたりひっくり返してもこぼれないようになっています。中身を洗って、何か別の用途に使えそうなケースです。

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 ただ、車のドリンクホルダーには細すぎて安定させることができませんでした。中味については今後さまざまな商品が出ることと思いますが、このケースは継続して発売されるのかどうか気になるところです。


寝不足の危険とその対策

 昨日はどこかへ行こうと思いつつ、どこへ行っても結局暑いのは変わらないのではと思い、空調の効いた近場の大型ショッピングモールをはしごしてきました(^^;)。

 とは言っても、近所には大型のショッピングモールは存在しないので、国道のバイパスを通りながら片道2時間ぐらいの道のりを進みます。場所によっては渋滞しているところもありましたが、それほど長い渋滞ではなし、意外と余力を残して帰ってきました。渋滞にはさまざまな要因があるものの、今回のドライブでは渋滞の先にはことごとく事故を起こした車両を発見しました。バイパスの1本道なので、恐らくすべてが追突事故だったのではないかと思います。

 追突事故の原因はいろいろあると思いますが、ちょっとした気の緩み以外にこの時期に陥る可能性のあるのはふっと一瞬居眠りをしてしまうことであると思います。というのも、熱帯夜が続くような気候の場合、どうしても眠りが浅くなってしまい、車を運転していてもかなり強い睡魔がやってくる場合があります。以前紹介したようなミントのきつい清涼菓子や、飲み物の類で一瞬眠気を冷ましてくれることはありますが、車中泊前提の長距離ドライブでは完全に睡魔をなくすことは難しいと思います。基本的に運転中に猛烈な睡魔を感じたらとにかく5分でも休憩することが大事だと思いますが、日中の温度が35度前後まで上がるような天候の場合、車の中は確実に40度以上になってしまい眠るどころではないでしょう。ここに、真夏の車中泊の旅の難しさがあります。

 車中泊を続けるような形で旅の日程を組まれておられる方は、できれば夜の早い時間に就寝し、早朝まで睡眠を取ることができるような余裕を持って計画を立てないと、深夜着早朝に睡眠不足のまま出発などという事になってしまいかねません。睡眠不足のまま走り続けると確実に意識が飛ぶ寸前の状況が訪れることが予想されますから、そうなってから事故を回避しようとしてもなかなか難しいでしょう。高速道路上では難しいかも知れませんが、昼間に温浴施設などである程度体を休めるか、車中泊の連泊をやめて、ビジネスホテルで十分に休息を取るなどの対策を取ることが必要な場合もあります。普段の睡眠時間を車中泊の旅でも確保できるように心掛けたいものです。


エアコンなし生活の工夫

 暑くない夏というのはおかしいので、ここで夏の暑さを嘆いても仕方がないのですが、昨夜は扇風機からの風自体が生暖かく、非常に寝苦しい夜でした。

 これを書いているのは早朝になりますが、それでも自宅の温度計は30度を差しており、これからまた気温が上昇するかと思うとぞっとします。就寝時に窓を開けることができる自宅でこれですから、状況によっては窓を全開にすると危険が伴う夏の車中泊というのはいかに条件が悪いかということが実感できるのも普段エアコンを利用しない生活が当たり前になっているからかも知れません。

 それでも、何とか暑さをしのげているのは、私の場合冷蔵庫で冷やす氷枕のおかげです。車中泊の旅にはカチカチに凍る古いタイプのアイスノンを持っていきますが、普段使いにしているのは冷凍庫でも凍らないソフトタイプの氷枕です。これを首筋や手足にあてたりしながら何とか暑さをやりすごすのですが、常に低温を保てる冷蔵庫がある自宅での生活と違い、車での旅において車中泊をする場合には、何とかしてこうした冷たいものを安定して使えるような方法について考えないととても夏の暑い盛りの車中泊は難しいと言えましょう。

 そんな中、個人的に興味があるのが、スポーツでアイシングによく使われるアイスバッグ(氷のう)です。氷自体はコンビニエンスストアで売っていますので、袋入りのクラッシュアイスを購入し、就寝時に氷のうの中に入れて体を冷やしながら横になるようにすれば、氷が解けるまでは涼しさを保ってくれます。ただ、こうした方法で朝まで寝られるかどうかは、普段ある程度エアコンなしの生活が染み付いているかどうかにもかかっている気がしますね。もちろん、エアコンを使わないことによって夜間であっても熱中症にかかる危険があることもあり、体を壊してまでエアコンを拒否する生活を勧めるものではありませんが、幸いなことに私の場合は何とかエアコンなしの生活で体に限界を悟ったことはありません。だからといって、積極的に車中泊をしようとは思わないのですが(^^;)、夏の長距離移動の中でどうしても車の中で一夜を明かさなければならない場合も考えておかねばならず、そのための対策はいろいろと考えざるを得ません。

 夏のドライブではいかにして涼を運ぶかというのが重要になると思いますが、氷を持ち運ぶ手段としてクーラーボックスの他にも、口の広いステンレス水筒を利用し、氷の粒をぎっしりつめておくというのもいざという時に氷のうを満たすことができるので有効でしょう。レジャーや帰省で出掛ける際には、とりあえず自宅で作った氷をそうした方法で持っていくことをおすすめします。