10月からイオンで販売するSIMカードの勢力図が変わる

 iPhone発売の好景気に沸く日本のスマートフォン市場から一人取り残された感のあるNTTdocomoですが、ドコモの回線を使った格安SIMカードの市場はかなりえげつないというか、ちょっとのことでサービスを提供する業者間の勢いが変わるようなことにもなっています。

 元々は日本通信が月980円(税抜価格)で使える100kbpsという低速ながらスマートフォンに差して使える3G用の通信カードを全国のイオンの店舗で発売し、私を含む多くのユーザーが殺到しました。その後、同じくらいの価格設定ながらLTEサービスに対応し、速度も日本通信を凌ぐ100kbps以上で安定しているIIJmioの通信カードが出現し、先日から日本通信と同じイオンで売り出されたばかりです。

 そしてもう一社のDTIではインターネット通販のみながら、ほぼ日本通信と同じくらいのスピードをうたう通信カードが日本通信からみると半額の値段で出てきたこともあり、日本通信の売りは通話もできるという事ぐらいしかメリットしかなくなっているようで、今後どうするのだろうと思っていた矢先に新たな展開が出てきたわけです。

 2012年の10月1日から、イオンで販売されている通信カードの最低速度が、今までの100kbpsから150kbpsに引き上げられ、今契約している人でも10月1日から自動的にスピードアップがされるとのこと。また、525円の追加料金を払うことによって100MBについてさらに高速化するサービスにおいてスマートフォン用のアプリを提供し、アプリの操作で低速と高速を手元で切り替えることのできるサービスも提供されるとのこと。こうなってくると店頭で表示される数値は日本通信の方が高速であることになり、逆にIIJmioの方が苦境に立つ場面も予想されます。

 新しいものが出てもすぐに飛びつかずにずっと日本通信のSIMを使い続けた人にとっては朗報でしょうが、新しいものが出たとたんすぐに前のものを解約し乗り換えるような人にとっては大変ですね(^^;)。私としてはこういったことがあってもとりあえずIIJmioで様子見をするつもりです。というのも、現状でも実測値は150kbpsに迫る数値で安定していますし、実際に日本通信のものがどうなるかはまだわかりません。たとえ10月以降にIIJmioを凌駕するスピードが出てきたとしても、更なる対抗策が出てくるかも知れません。こういうのは購入時のタイミングによるところも大きいと思いますが、個人的にはこうした流れによってDTIの提供する490円のデータカードのスピードが上がるならばちょっと考えてみてもいいかもと思っていますが(^^;)。

 どちらにしても、こうしたNTTdocomoの回線を使った通信カードを使っている身としては、現在のiPhone5に群がる人たちの騒ぎは少々別世界のような感じを受けます。それでも、できるだけ少ない投資で出先でのメールや簡単な調べものをスマートフォンからしたいような人は多くいるでしょうし、今後の成り行きについても冷静に見守っていきたいと思います。


スポンサーリンク

コメントを残す