災害時の自転車対策に「虫ゴム」「バルブセット」の用意を

 東日本大震災の後、全く距離的に離れていて直接の影響がないと思われた私の住んでいる静岡県内(富士川をはさんで西側)において、具体的に日常生活に支障をきたす出来事が2つありました。一つはこちらのお茶農家に影響が出た放射性物質の飛来で、もう一つがガソリンの供給が一時滞ったということでした。私が普段通りの感じで、仕事終わりに給油に行ったところ、何と夕方からスタンドが営業休止になっていたのを確認し、なぜこんなことになっているのか最初はわかりませんでした。

 もっともこうした事は長く続くことがなかったので具体的に困るような場面には出食わしませんでしたが、ほとんど被害が出ていない場所でこうなのですから、深刻な被害が出た地域での交通手段においては、かなり切迫した状況だったように聞き及んでいます。そうなると俄然活躍しそうなのが人力のみで走らせることができる自転車です。

 ただしかし、普段から自転車を毎日使っている場合はいいのですが、長く乗っていない自転車をいきなり乗ろうと思った場合、そのままでは無理という場合が出てきます。一番の原因はタイヤの空気が抜けているパターンです。

 こうした時にはちゃんと自転車用の空気入れを用意しておいて、タイヤに空気を充満させて乗れるようになればいいわけで、家に自転車がある方は100円ショップで売っているようなものでなく、ちゃんとした空気入れを用意しておくべきだと思います。しかし、空気が抜けているトラブルの中には、単に空気を入れただけでは再び乗ることができないトラブルも起こり得ます。

 空気を入れてもタイヤがパンパンにならないというのは、タイヤがパンクしているという事の他に、「虫ゴム」と言われるバルブの部分のゴムが劣化して空気が漏れている場合が多くあります。その場合にはゴムを交換すればいいのですが、非常の時にそれほど都合よく専用のゴムがあるかといえば、なかなか難しいでしょう。

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 そこで、これは日常の備えというだけではなく、災害時にも役に立つものということで、自転車のバルブや虫ゴムを用意しておくことが意外と重要ではないかと思います。この種のものは100円ショップでも手に入りますから、写真のようなバルブセットか、元から付いているバルプに装着して使える虫ゴムを用意して、できれば空気入れと一緒にして備えておいてもいいのではないでしょうか。

 タイヤ自体が経年劣化でヒビが入っていたり、パンクしてしまっている場合はやりなれない人にとっては自分で修理するのは難しいかも知れませんが、バルブ交換だけなら単に部品を替えるだけですので、それほど難しく考えなくても簡単に交換できてしまうと思います。自転車を持っていない場合でも、この部品があるだけで困っている人を助ける事ができるかも知れません。私の使っている空気入れには少々の部品を入れることができるスペースがあるので、何かあった時のために入れておこうと思います。とりあえず今は乗っていなくても自宅に自転車がある方は、恐らくタイヤの空気は抜けていると思いますので(^^;)、空気を入れてすぐにタイヤの空気が抜けてしまうようなら、パンクの有無を確認するとともに、虫ゴムや専用バルブを替えてみましょう。いざという時に空気を入れれば乗れるかという事が結構重要だったりしますので。


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