普段の生活の中でできる水の確保

 災害時に備えるために必ず言われるのが水の確保をどうするのかという事です。ひとくちに水といっても飲料水からトイレの水まで様々で、断水時にトイレの水という事だけならお風呂の水を流さずにそのままにしておくことでも何とか用を済ませることができますので、ここでは飲料水をどのように用意するかという事について考えてみたいと思います。

 飲料水を家庭で備蓄するには様々な方法がありますが、簡単でいざという時に安心して使えるものとして、市販されているペットボトル入りの水を購入するというのがあります。水を購入するという事に抵抗がある方もまだおられるかも知れませんが、水道水を備蓄する場合は品質管理が必要ですし、その点製品として売られている水というのは賞味期限までに飲み切ってしまえばいいわけなので、賞味期限に気を付けて時期が来たら使い切るようにすればいいわけです。しかし、そうした確認を怠ると賞味期限をとっくに過ぎた飲料水を抱え込むことにもなりかねません(^^;)。実は私のところにも賞味期限をとっくに過ぎたペットボトルの水が1ケースあるのですが、この水は、いざという時には飲料水以外の使い方で使おうと思っています。とはいうものの、ケース内の6本(どれも2リットル)の存在を忘れてしまっていたため、気が付いた時には飲料用として使えなくなっていたのはショックでした。

 こうした経験を踏まえた上で、差し当たって自分で用意している水は大きいものではなく、500mlのペットボトルに入ったものに変更しました。これだと私が最近では常用しているコーヒーメーカー、ネスカフェのバリスタに入れると大体3杯弱コーヒーをいただく事ができます。すぐに水を使わなければならない場合でも使いやすいサイズであるというのは結構重要だったりします。さらに500mlのペットボトルの場合、車内のドリンクホルダーに置いておくことができるので、車の中でもそれなりの本数をストックできます。あとは、通常の2リットルのペットボトルを一本車の中に入れています。これでだいたい3リットルは確保できますが、よく言われる備蓄推奨の量から考えると少なめです。

 そうした状況をカバーする方法として、私の家の場合ですが、自宅近くのスーバーでアルカリイオン水を専用のペットボトルに給水可能な、カード会員向けの無料のサービスを行なっているので、そのサービスを利用しています。主に炊飯やお茶に利用していますが、水道水のように消毒していないので、少ない期間で飲み切るような感じで利用しています。これも、災害が起こるタイミングにもよりますが、とりあえる自分達が当面飲むくらいの水を用意できるという点で有利です。人によってはこうしたサービスを行なっているスーパーに水を汲みに行く人が常に多くいて、マナーの悪い人が常にいるから買った方がいいと思われる人もいるかも知れません。しかし、そうしたストレスも考えようによっては災害時の訓練だと思ってしまえばいいのではないでしょうか。実際に水がなくなり、給水車に多くの人が押し寄せた場合、その混乱は半端なものではなく、そこに集まる人たちの本性がにじみ出ます(^^;)。つまり、日常的にそうした人間の行動に慣れていれば、ひどく不愉快な目に遭ったとしてもそれが初体験ではなくなるため、ある意味理不尽な状況に耐える力を日々培えるわけです(^^)。これだけでは足りない場合もあるかも知れないのですが、今のところはこれに加えてやかんの水をいっぱいにしておくという感じの対策ぐらいしかしていないのですが、これから夏にかけて、備蓄する水の量を増やしていこうとは考えています。

 あと、これは災害が起こってしまった後の話として、足りなくなった水をどうしてもらい、保管するかという問題もあります。備蓄の目安というのは、災害時直後からどのくらいの期間で実際に避難所に給水車が来るのかというのを考えて作られたものであるので、実際に給水車がやってきた場合にどのようにして水をもらい、どのように運ぶかという事も考えておいた方がいいのではないかと思います。

 水を入れる容器というのは様々なものが売られていますが、一般的には水用のポリタンクが思い当たるでしょう。ただ私は、ポリタンク自体が外からホコリが入らないような構造になっていることから、何かの拍子で中が汚れてしまった場合使えなくなってしまうのが災害時には心配です。私はそうした事を意図して用意したわけではないのですが、水を非常時に入れるために蓋が閉まる布製のバケツと、これもちゃんとした蓋のあるプラスチック製バケツを用意しています。これらを運搬する場合にはパンクしないタイヤを装着した台車が必要かも知れませんが、そうした運搬のための用意はまだしていないので、こちらも早めに考えようかと思っています。水容器としてのフタ付きのバケツというのは、中が汚れたら最悪濡れティッシュで拭くような事でも見える汚れは落ちますし、災害時には強いのではないかと私は思います。現在車には布バケツを入れてありますが、状況によっては荷物を満載している大型コンテナの中を空にして使うことも考えています。用意したものがこちらの思惑通りに使えるのかという事も当然ありますが、水の確保という事を考えていく場合、最低限水を入れて運べる容器がないと困るので、水容器として使えそうなものも家の中に用意しておきたいものです。


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普段の生活の中でできる水の確保」への2件のフィードバック

  1. 組長 投稿作成者

    こんにちは。
    私は災害時の水の確保は、「手押し式のポンプ」が有効と考えています。
    電気を使用する訳ではないので、停電時でも安心です。
    ただし、「安全な井戸水がある」事が大前提ですね。
    私は、万一の災害時には、近所の山へ水汲みへ行こうと思っています。

  2. てら 投稿作成者

    組長さん コメントありがとうございました。
    生活に必要な水という事を考えた時、飲料水ばかりでなくトイレに使う水などもありますので、そうした飲まない水であればまた違ってきますね。
    飲料水を作るための防災用品も有りますが、何をどこまで用意するかというのはいろんなケースを想定して今後もよりよい方法を考えていきたいと思います。

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