太陽電池でニッケル水素電池充電しながらの旅レポート

 2013年の5月3日から5日にかけての車中泊旅行では、全ての行程において太陽電池パネルを車のダッシュボードに設置して移動や休憩の際でも継続して単三や単四のニッケル水素電池を充電しながら移動していました。

 実は今回の旅では普段の旅なら必ず持って行くノートパソコンを持って行きませんでした。というのも、全ての行程においてホテルの利用は全く考えていなかったので、コンセントから充電するという事は全く期待していませんでした。その代わり、全ての電気を太陽電池パネルや車のシガーソケット経由で充電して対応しようと画策しました。旅先でもコンセントからの電気を使わないでインターネットにアクセスし、外からでもブログを書き、旅先から更新するための最低限の機材は私の場合以下のようになります。

・キングジム ボメラDM100(単三電池2本で動くテキスト入力マシン)
・Apple iPod touch(ポメラ専用アプリがあり、ポメラで作成したQRコードを読み込める)
・ドコモ無線ルータL-09C(格安SIMカードで使えるモバイルルータ)

 もし私がiPhoneを持っていれば無線ルータはいらないのですが、モバイルルータを持っていれば他の端末もインターネットに接続できるので、ネット閲覧にはタブレット端末(Nexus 7)を使えます。この他、通話用のガラケーや、スマートフォンが充電できるようにすれば何とかなるのではないかという感じです。あと充電した電池を使ってスマートフォンやタブレット端末を充電するためには単三電池を4本使ったモバイルバッテリーを用意する必要がありますが、ガラケーについては単三電池2本で使えるタイプのモバイルバッテリーがあれば十分です。この他、車内で音楽を聞くためのICレコーダーが単三電池2本を使っていたり、ランタン、髭剃りや歯ブラシが単三電池を使っているものの、これらのものは旅行中に電池が切れるという事はなかなか考えられないので、携帯電話を含む通信機器の充電を旅行中に気にするだけで私は大丈夫でした。

 また、通信機器のうちスマートフォンについては、私の場合カーナビとしても使っていたので、車のシガーソケットに差すUSBアダプタで常に電源を確保していたので、夜に空の状態から充電するという事はほとんどありませんでした。ですから、実際に車を止めてから使う電気というのは言うほど使わないというのがあり、それが太陽電池パネルを使った充電でも何とかなるのではという事になったわけです。(使用した電池は全てエネループかエボルタのノーマルタイプを使用しました)

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 今回は、私が持っている太陽電池パネルで充電するハードを全て使いました。3種類ありますがそれぞれに特徴があり、使い分ける事によって便利になるように思います。充電能力も高く曇りでも一番粘るのがGOAL ZERO Guide 10 Plus Adventure Kitでした。これで充電した単三電池4本をタブレット端末の充電に使うのが一番効率がいいような感じです。

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 次に、中規模のパネルを持つエレコム ソーラー充電器セット DE-SCSET01WHですが、出力が汎用のUSBケーブルで何にでも(携帯端末を直接接続することも可)つながるというのがポイントでした。今回はUSBケーブル経由で単三電池および単四電池を一本から充電できる充電器を100円ショップで売っているUSB延長ケーブルを使って動かしましたので、ここで充電した電池は直射日光の影響を受けませんでした。日が陰ると充電中を示すパイロットランプが付かなくなる事もありましたが、一度日光にあたってから徐々に日が陰るような場合はそこそこ充電が粘る場面もあり、当初の印象から比べると思いの外使えるという感じがした事もつけ加えておきます。個人的には安くなった時に買っておいて良かったと思います。

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 最後に、単三電池および単四電池を2本ずつ充電できるバイオレッタソーラーギアです。これは以前から書いている通り、利用可能かどうかの判定がボタン一つででき、曇っていても確実に充電しているかどうかもボタン一つでできるのがありがたいです。充電能力は3つの中では一番悪いと思いますが、前日に携帯電話を充電したものの、まだかなり容量があると思われる単三電池2本を1日で再度使用が十分可能な状態にまで持って行ける一方、ほとんど使い果たしたエネループをバイオレッタソーラーギアに入れたところ丸2日充電しても一応使用可能にはなるものの充電完了までは行きませんでした。エネループは継ぎ足し充電も問題なくできるため、少し使ってすぐにまた充電という形で回していくのがいいような気がします。空に近い電池を充電する場合は素直に走行中にシガーソケット経由で充電するか、多少でも日差しがある場合には4本まとめて大きなソーラーパネルのGOAL ZERO Guide 10 Plus Adventure Kitを使う方がいいという事になりそうです。

 なお最初に書いたように、今回は連日十分な日照時間があったので、太陽電池パネルによる充電を十分に活用できましたが、雨などの天候ではほとんど使えないという事があるというのが太陽電池パネルによる充電の問題でもあります。多少雨の天候が続いても大丈夫なくらいの電池のストックが無い場合には走行中に充電できるよう、車のシガーソケットに差して使うタイプの単三・単四電池用充電器を持つ事も必要になってくると思います。私は今回用意しませんでしたが、軽自動車に適合する程度の小さなサブバッテリーを車内に持ち込み、走行充電のできるアイソレーターIS-330を繋ぐと、この機器には普通のバッテリーからシガーソケットで出力できる端子がありますので(家庭用コンセントは使えないので、使いたい場合は別にインバーターを用意する事が必要です)、走行中にはそのままシガーソケットを使え、停車中にはサブバッテリーから電源を取るシステムが組めます(詳しい内容は以下のリンクを参考にしてください)。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-3625.html

 単三・単四電池くらいならこのシステムでも十分に余裕を持って充電ができますので、今後長期旅行で車内でしか充電できないような状況では今回紹介したシステムと組み合わせれば、少なくとも単三・単四電池の充電には苦労しないで済むようになるでしょう。もちろん、大型のサブバッテリーと正弦波のインバーターを搭載し、家電製品を使いまくる車中泊の旅の方法もあるかとは思いますが、走行充電だけではサブバッテリーを満充電することは難しいということもあります。というわけで、私としては長期の旅の際には単三・単四のニッケル水素電池を充電してローテーションさせていく太陽電池パネル中心のシステムを今後も継続して行こうと思っています。


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