日本通信IDEOS その20 ソニー電子書籍リーダー 格安通信料のPRS-G1との比較

 現状で外からのネット接続で最安と一口で言っても、毎月の支払だけではにわかに判定することは難しいと言えます。よく、価格比較サイトで「1年契約なら」とか「2年契約なら」という条件付で順序付けています。そうではなくて、普通に購入して毎月の利用料だけで比較した場合、スピードの遅さに目をつぶれば、以前紹介したイオン限定のb-mobile Aプランの月980円/100kbps最大が恐らく最安でしょう。イオンではdocomoで提供するものと同じSIMカードなので、SIMフリーのスマートフォンおよび日本通信が動作確認をしているドコモのスマートフォンに差せばスピードはともかく一通りのことができます。ただしアプリのダウンロードや動画の再生というのはほぼ無理と諦めなければなりませんが。

 個人的にはこれ以上安く通信料を設定しているものはないだろうと思っていましたが、ソニーの書籍リーダーPRS-G1で提供されるwebアクセスサービスは内蔵のau下り最大3.1Mbpsが使え、電子書籍購入の他に簡単なウェブブラウザによるインターネットアクセスができて月580円で提供されます。とにかく安くネットが見られるという条件で、さらに旅行中どこでも電子書籍をダウンロードして読みたいと思われる方にはいい選択ではないでしょうか。旅先で時間を持て余してしまった際にも、書籍をダウンロードして読むことが習慣になっていればいくらでも時間をつぶすことができます。詳しい内容については以下のリンク先を参照して下さい。

http://www.sony.jp/reader/network/index.html

 ただ、この端末自体がリーダーが主の端末で白黒のため、Flashや動画の閲覧はほぼ無理で、文字を入力するにもいろいろ大変だろうと思われます。あくまでブックリーダーとしての利用が主ということならこのタイプの契約も有りでしょう。ちなみに、さらに用途を限定して電子書籍のダウンロードのみに使う場合は、年間1,050円(初年度は無料)のプランもあります。プラン変更も自由という事なので、旅に出る時だけ月580円のプランにするということも可能です。外部メモリカードも使え、音楽の再生も可能ということですから、純粋に電子書籍を楽しみたいということであれば、これはこれで便利だと思います。

 個人的な評価としては、電子書籍サービスというのをどの程度利用するかによって変わってくるように思います。タブレット端末にも青空文庫を読ことのできるリーダーアプリがありますので、一通りのネット接続によるメールの送受信が必要な場合は、ideosやLight Tab、また中古のタブレット端末にイオンで契約したb-mobile SIMを差した方がいいと思われる方も当然多いでしょう。それでも、電子書籍サービスを満喫しつつ、一応ネットから各種情報を簡単に得られるということもあります。普段はWimaxやイーモバイルなどで不自由はないものの、高速インターネットが繋がらない場合で補助的に閲覧できればいいと思われるなら、毎月の支払を抑える意味でもこちらのブックリーダーも考慮する価値はあるでしょう。

 ただ問題は、ハードを長く電子端末リーダーとして使い続るならいいものの、他の用途を考えれば、ある意味つぶしの利かない端末であるということがありますね。ideosの場合は海外でも使えますし、日本国内で使う場合でもb-mobileの通信カードを抜いたまま、Wi-Fiで繋げてskype用の端末として使えるなど今後も長く使って行けるように思います。端末の値段としてはideosとじくらいの設定になっていますので、主にネット閲覧のために購入しようと思われている方は購入前にじっくりと自分の使用パターンを検証した方がいいかなと私は思います。


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