アルミ真空パックの防災用「ビスコ」が出てきた背景

 防災用の食品というのは様々な種類がありますが、グリコが出している「防災用ビスコ」は、このブログでも紹介したように5年間の賞味期限があるスチール缶(中フタはアルミ)入りのものです。それが、一般販売ではなく地方公共団体や企業向けの製品として、アルミ真空パックのものが出るそうです。

 以前も缶入りとアルミ真空パックのものとの比較をやったことがありましたが、外装に傷が付いても中味が無事である可能性が高い事から、私は缶入りのものを中心に選んでいますが、場合によっては不都合な場合もあります。それが、アルミ真空パック入りビスコがターゲットにしている大量に備蓄が必要なところです。

 企業や地方公共団体が防災についての備蓄を行なう場合、用意した場所の制約から、できるだけ小さいスペースで多くのものを収納したいと考えるでしょう。そうした観点からすると缶入りの非常食は耐久性を考えて作られているので、備蓄用としてはどうしても同じスペースでは少ない量しか入れられないという事で改善の要望が多かったといいます。今回出たアルミ真空パックのものはほとんど製品そのものの大きさのため、より多くの量を備蓄できます。水没や破損が心配な場合はコンテナボックスに入れておけばよく、移動も簡単です。

 今回は大口からの注文生産ということで一般への販売はないようですが、アルミという素材の特徴に納得して使えば、缶入りのものよりもかさばらず軽いので、非常用持出袋に入れておくにはいいかも知れませんね。ちなみに、価格は1ケース(60パック入り、1パックはビスコ15枚)で1万2600円とのことです。


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