天気予報を確認して大雪には無理せずに

福井県内で立ち往生していた車列も何とか動いたというニュースがありましたが、そんな中、福井県坂井市の国道364号で雪に埋まって身動きできなくなった車の中から倒れている男性が発見されました。この男性はJAFや警察に何度も連絡を入れていたそうですがなかなか救出されず、沿線の住民による避難誘導にもかからず、さらにようやく除雪に来た人が車の窓を叩いて呼んだものの、その時には中に人がいるかわからずにそのままにされていたという不運が続き、エンジンを掛けたままで排気ガスが車内に充満してしまったものと思われます。

被害に遭った男性は富山県の方だったそうで、雪の恐さというのは十分にわかっていて被害に遭ってしまうのですから、いかに短時間で多くの雪が降ったかということがわかります。さらに、エンジンを止めた車の中というのはそのままでは寒くていられない場所になってしまいますので、毛布やカイロのようなエンジンを切った車内で猛烈な寒さに対応できるものを持っていないと、車の中体調を崩す可能性もあり、エンジンを掛けて寒さをしのごうとするので最悪の場合に一酸化炭素中毒になってしまうのです。

最近の大雪に関する情報というのはかなりピンポイントに危ない地域を示してくれますので、普段車を使って通っているような場合でも、大雪が予想される場合は車でない交通機関を利用できるものなら利用するようにするのが一つの方法であると思います。ただ私自身が今のところ雪の心配はほとんどないような所で生活しているので、実際にこのような状況に陥るケースというのは、車で旅行をしていて途中で雪に降られてしまうような場合として考えることになるでしょう。

まず、普通に多くの人が考えることでしょうが雪の影響で幹線道路が立ち往生になっていることがわかれば、何とかして通ることのできる迂回路を探したいところです。今回の被害者がそうだったかはわかりませんし、目的地に向かうためにどうしても必要なルートだったのかもわかりませんが、国道8号と平行して山の方を走る3ケタの国道で立ち往生してしまっているというのは、もしかしたら多くの車が集まる国道8号を避けたのかとも思えます。これは一般的な話ですが、車が少ないということは多くの車はあえてその道を選んでいないということも言えます。さらに沿線に民家がないような道だと、助けを求めることも難しくなります。大渋滞を引き起こす幹線道路で立ち往生した場合は大変ではありますが、前後に同じように動けない車がいれば、一人で電話して救助を待つのではなく、前後のドライバーとともに対応策を考えていれば最悪の状況にはなっていない可能性もあります。

このブログでは過去に色々書いていて、寝袋やカイロ食料などを常備してなんてことも一部書いていますが、それを全ての人に要求するというのは無理なこともわかっています。もし幸いにして周辺住民から炊き出しを受けられたり、トイレを借りたり、さらには避難所として公民館を開放してもらうことができれば、早めにそういった方へ避難する方がいいに決まっています。ただ、そうした救いの手は多くの車がたまって困っているような所に先にやってくるわけですから、渋滞を避けようとしてあえて車が通らない道に入って身動きが取れなくなった時に困るわけです。もしそういうルートを取るならそれこそ万全の体勢を取って出発すべきでしょう。使い古しの毛布(本来は寒冷地仕様の寝袋があるといい)や使い捨てカイロ、そして濡れた足元をそのままにしないように就寝用の厚手の靴下を車の中に入れておき、さらに急に雪が降ってきた時のためにスコップはスタッドレスタイヤに履き替えるのと同じタイミングで積んでおくのがいいのかなと思ったりもします。

ただ、そうして万全の用意をしていても、1時間単位で降る雪の量が今回はとんでもなく多かったようなので、場合によっては雪の降り方を見て一時間以内毎に外に出て除雪するようにしないと、雪で車の外に出られなくなってしまう可能性もあり、そうなるとちょっと寝入ってしまっていざ車のドアを開けようとして全く雪の重みで開かなくなることも考えられます。そう考えると常に外を気にしながら自分が外に出られる程度に除雪をしながら待つことも孤立した中では必要になってきます。当然ぐっすりとは寝られなくなることは覚悟して、「仮眠」→「除雪」→「仮眠」というような感じでないと、一人で回りに誰もいないところでの救援待ちは厳しいということになるでしょう。

そして、旅行であちこち回っていて雪に閉ざされても大丈夫なように、例えば地域限定のスナック菓子のようなものなど、食べられるお土産を買っておいたり、水については全国にチェーンがあるスーパーがあれば、手持ちのカードで無料給水できるようなら出先でも水を汲んでおくなど、普段用意していなくても出掛けてからでも余分なお金を掛けずに用意することができますので、そんな事も心掛けておくといいでしょう。個人的におすすめな食材としては、登山をなさる方に人気の「行動食」として定評のある「柿の種パック」です。これは全国どこへ行っても売っていますし、ご当地でちょっと違った味が売っていたりするので、おみやげとしても喜ばれるかも知れませんし、小分けパックとして売られているものなら、一気に食べないで少しずつ食べることで避難が長期間に及んでも持ちこたえられるという点でもおすすめです。

しかし、大事なことは大雪になるという予報が出たら、できれば大雪が予想される場所は避けて必要ならばその場に留まることです。この連休でも北日本で大雪の予報が出ています。出掛ける方が大雪で進めなくなった場合についても、無理に連休明けに学校や会社に出るために大雪の恐れのある道を進むよりも、その場に留まるか大回りをして遅れてしまうことへの了承が電話連絡をして取れるなら安全に確実に進める方を選ぶことも考えるか、旅の計画を余裕を持って立てるなど、くれぐれも無理はせず楽しい旅行にして欲しいです。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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