ソフトバンクの動向から今後の通信業界を展望する

ここのところ、ソフトバンク関連のニュースが多く出てきています。他のキャリアやMVNOの動きがない時期だけに、より一層目立つということもあります。先日紹介したLINEモバイルの買収や、ソフトバンク自体の株式上場、そして今回明らかになった「スポナビライブ」の「DAZN」への吸収(実際はサービス終了なので今までのユーザーがコンテンツを継続して楽しみたい場合には改めてDAZNへの加入が必要になります)があります。

スポナビライブで中継しているサッカーの放送権料が高騰していて、とてもこのままサービスを維持することができないという理由があるようですが、ソフトバンクはプロ野球の「ソフトバンクホークス」のオーナー会社であり、プロ野球中継が一つの売りになっているだけに、プロ野球を含めて全てをDAZNに丸投げすることでの影響は少なからずある中での決断ということがわかります。

とりあえずは、今後のソフトバンクは何でもかんでも手当り次第に事業を広げるのではなく、今後もし楽天モバイルが第四の通信メジャーとして攻勢を掛けてくることも睨みながら、先発するドコモとauに比べても選んでもらえる個性を際立たせようと考えているように思えます。

DAZNはドコモと提携し、ドコモの回線を持っていれば格安料金で加入できるので、今後出先でも多くのスポーツを楽しみたい方はドコモに流れるというのは折り込み済みで、それとは違った方向性を出していくという決意表明のようにも思えます。

スポーツ中継の生配信というのは放映権料が高騰する今の時代、商売としてはなかなか成り立つことは難しいものの、子会社化したLINEモバイルのノウハウを使っての新サービスや他キャリアのLINEユーザー(特にドコモ・auのMVNO利用者)には使えないサービスを作ることで、ソフトバンクに入るメリットを際立たせる腹積もりなのでしょうか。

ただ、ユーザー的には必ず一人一回線というわけでもないので、もし今後ソフトバンクやその系列のY!mobile、LINEモバイルに入っていないとどうしてもできない事があるなら、毎月の利用料金のバランスを保ちながら平行して加入することで両方のサービスを便利に使うことを考えるでしょう。私自身のことでは現在、ドコモは24時間通話定額のみという形で加入しています。現在の楽天モバイルが通話無制限のオプションを止めることを発表したことで、しばらくはドコモでの契約を維持することになりそうなので、DAZNの方もとりあえずJリーグとの大型契約が終わるまでは加入を続けることになるでしょう。

その上で今後のauおよびソフトバンク、さらに回線を借りてサービスするMVNOがどういう形でのサービスを始めるのかによって、現在ドコモ回線で契約しているLINEモバイルをソフトバンク回線に変更する必要があるのか、さらにauの格安回線を使った方が幸せになれるのかの判断をすることになりそうです。

希望としては、500kbps上限くらいでもいいので1日制限や3日間制限を考えないでも使えるようなプランが安く出てきてくれれば、今住んでいたり移動するところがエリア内であるならば回線の種類にはこだわらずにメインのモバイル回線にしたいと思っています。恐らく次世代通信の5Gの時代になれば今の低速回線を無制限で提供しているMVNOの中で最低速度を200kbpsから多少なりとも上げてくれると信じていますが、それまで約2年です。大手キャリアに切り替えると最低2年継続しないと解約料が発生しますので、この夏くらいまでに大手キャリアの中でも魅力的なモバイル通信プランが今回のソフトバンクが動いたことにより出てきてくれることを期待しています。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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