南極砕氷船「しらせ」一般公開に出掛けてきました

地元紙による情報から、8月25日と26日に18年振りに清水港に南極砕氷船「しらせ」がやってくるというので出掛けてきました。台風の影響で風がかなり強く吹いていましたが、それがかえって気持ち良く、楽しんで見学してきました。

ちなみに、一般の人が「しらせ」を見学したい場合には、特別な予約などは必要ありません。一部に予約が必要な見学コースがあったようですが、一般の見学でも十分に楽しめました。

見学ルートは甲板の方を回って船の後方に出て、そこから内部に入っていくのですが、当然船らしい場所は見たかったものの、この船は乗員が179名でさらに南極へ人員と物資を運ぶために南極観測隊員80名となっていたので、中の様子は一体どうなっているのだろうかと思い、すでに午前9時から公開が始まっている中、現場に着いたのはお昼前という時間になってしまっていました。

ちなみに、港の周辺は路上駐車をすると駐車違反になりますので、コインパーキングの利用が推奨されます。できれば屋根のある「マリンパーキング」を利用した方が、夏なら特に車内温度を上げずに済みます。ちなみに、今回のような港でのイベント(多くは豪華客船の寄港など)の場合は駐車場への入場について、右折入場が規制されている場合が多いです。運悪く右折でしか入ることのできないルートで現地まで来てしまった場合は、回り道の案内も出ていますので、現地の案内に従いましょう。

・清水マリンパーキング
http://www.hinode-dream.jp/information/parking.html

そうして港に着いたところ、予想に反してかなり大きな船が停泊していました。さすがにテレビや写真で見るのと違ってかなりの迫力があります。人はそこそこ来ているようでしたが、10分ぐらい待てば入船できるくらいで、そこまで混んでいなかったのはラッキーでした。

過去には護衛艦を見学したことはありましたが、この「しらせ」は同じ海上自衛隊の船とは言っても南極へ行くための船ですので、特に船内の設備が面白いなと感じました。まずあったのが「理容室」で、ちゃんと床屋さんの前に飾ってある「サインポール」が回転しています。南極観測隊では料理人をはじめとして様々な生活に関する仕事をしている人も南極で生活をともにするということでしたが、乗組員および南極観測隊員の方々の理容を全て任され、利用する方もサインポールが回っていて営業中なのを見て入って行くのだろうなと見ていて思いました。ちなみに、席は1つしかないので、うまく時間を合わせて行くことが大変かなとも思います。

その理容室の正面にあったのが、日本の船らしいと言えばそう思えた「神棚」でした。やはり、南極へ行くというのは普通の旅ではなく季節にもよりますが大きく船が揺れたりすることもあるでしょうから、下手をすると大怪我をしたり命を落とすということも考えられなくもありません。船に乗り合わせた方々も毎日神棚にお参りするのでしょうか。

また、乗組員用の船室は見られませんでしたが、南極観測隊員の船室は見ることができました。上の地位の方はわかりませんが、普通の隊員の場合は2人部屋で、奥に二段ベッドがあって手前にソファーがあり、それなりに居住空間としては良さそうです。水道も併設されているので、寝たい人はベッドに入って寝るし、まだ寝られなかったりやる仕事があるような場合はソファーの方でいろんなことができそうです。個人的にはこのくらいのスペースが有る2人くらいの部屋ということで考えると、活動できるスペースとは別にそこからすぐに寝られる就寝スペースがあるくらいが望ましい気がします。

今のところ、私の行なう車中泊は、寝る前に車の中のスペースを整理しながら就寝スペースを作ることで始めて寝られるのですが、車を運転していて猛烈な睡魔に襲われた時にはそんな寝床の準備をする余裕がない時には、最悪運転席のシートを倒しただけで寝に入ってしまうという甚だ就寝時のエコノミークラス症候群が心配されることになってしまいます。外から見られるのを承知で、最初から助手席側にコットをセットした状態で出掛ける時もありますが、やはり普通の車で昼間から助手席もつぶしてしまうというのは不便なこともあります。改めて後部だけで就寝スペースが作れるバンタイプの方がいいのかなと、船室を見てまで考えてしまいました(^^;)。

ちなみに、今回の一般見学は無料で行なわれ、普段はなかなかこんな大きな船に乗ることもない多くの人が実際にこれから南極へ行く船を見られるという事はないので、かなり貴重な経験をさせていただきました。帰りは自宅へと向かう中、先日のブログに書いた静岡大学の学生が遭難したのではないかと思われる海岸道路を通ったのですが、そこではまだ警察・消防の方々が現地周辺を捜索していました。このような事にならないように、「しらせ」の艦内に掲示してありました「総員離艦安全守則」の内容を画像アップします。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す