radiko 有料の全国エリアサービスに思うこと

 以前からこのブログで書かせていただいていたインターネット経由でCM入りのラジオ放送をクリアな音で聞けるサービス「radiko」について、2014年4月1日から有料ではありますが、地元局のみという限定から、全国ほとんどの放送をスマートフォンだけでなくパソコンからでも聞くことができるようになるそうです。遠距離受信が難しい昼間や遠方局でもクリアに聞くことができるようになることで、Androidスマートフォン限定アプリの「raziko」はお役御免になりそうですが、まだ諸手を挙げて喜ぶわけにもいかない事情も残っているように思います。

 正式なサービスの名称は『radiko.jpプレミアム』で、料金は月額350円(税別)となります。地元局の数が少なかったり、お気に入りの番組が地元局でネットされていない方にはこの月額は高くはないでしょうが、たまに聞きたいという場合や、旅行中だけ利用したいという人のための料金体系(1日コースや7日コースなど)を作ってくれると個人的には嬉しいです。

 また、プレスリリースを見ると浮かれてすぐに飛びつくには不安な要素もあります。それは、

「一部の放送局と特定のタレント出演番組やスポーツ中継など一部の番組を除く」

 という配信条件です。説明では全国66局のうち60局が参加とありますが、大変残念なことに私の地元である静岡放送は当初参加しない局に入ってしまっています。旅先で継続して聴取したい番組があっても、リアルタイムに聞くことは現状では無理ということです。また、「特定のタレント」や、「スポーツ中継など一部の番組」とは何なのかということも、実際にサービスが始まってみないとわかりませんので、ネットから情報を入手し、今後自分が聞きたい番組が問題なく利用できるかどうかを確認してから入会するようにした方がいいでしょう。今後の関係者の努力によって、お金を払えば一般のラジオ放送と同じ内容を全国で利用できるようになってほしいものです。

 あと細かいことですが、料金の決済についてはクレジットカードを持っているか、ドコモ・auの携帯電話を契約しているか、フレッツシリーズの支払いがあるかの条件のうち、どれかを満たしていなければならないようです。銀行振込やコンビニ払いは無理ということです。

 あと、海外旅行先で利用できないというのも、人によってはネックになるかも知れません。ただこれは、国によっては自国以外のラジオ放送を聞いているだけで逮捕されてしまうところもありますので(^^;)、パソコンやラジオにつないで予約録音のできる機器を使って録音したものを後で聞くようにするのが現状ではいいようです。

 個人的には常にラジオで遠距離受信をしているわけではないので、旅先では高感度のラジオを使って全国のラジオ放送を聞くような感じで今後のradikoの状況を見ていきたいと思います。というのも、年間4千円を5年続けても2万円になり、それだけ出せばかなり高性能なラジオが買えるわけですし(^^;)。それでも、今まである意味公式には認められていなかった日本全国のエリア放送が利用できるようになったのは大いなる進歩であると言えます。有料化が成功するかということも含めまして、今後もこの関連の動きにはチェックをしていきたいと思っています。


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