フィリップス HQ904

先日、知り合いが暮れも押し詰まった時期に入院しました。だいたい1週間ぐらいの入院だったのですが、退院後に会ったところ、面影が少々変わっていました。毎日の病院食でかなり体重が減ったということはありましたが、入院時に髭剃りを持っていかなかったらしく、相当髭が伸びていたのがその原因のように思いました。自分は髭が薄いので髭剃りは持っていかなくてもいいと思ったというのですが、髭の薄い人でも一週間も手入れをしなければやはり変わってしまうということなのですね。

車中泊の旅も長期にわたると、最低限の身だしなみを整えていかないと、車中泊の旅というよりも放浪者に近い風体に見られてしまうかも知れません。朝起きたらすぐに出発できるとは言っても、鏡で自分の顔を見てから出発したいものですね。

髭剃りというと、電気カミソリと安全カミソリがありますが、洗面所を占拠しないためにも電気カミソリを持っていくようにしています。一般的には普段使いの電気カミソリで十分かとは思いますが、今売られている電気カミソリはそのほとんどが充電式のものなので、長期間使い続けるためにはどこかで充電する必要があります。

ただ、ホテルなどに宿泊し、家庭用電源が確保されている旅と違い、電源が限られ、携帯電話など他にも充電すべきものが多くある中、旅行用に乾電池式の電気カミソリを用意しておけば、電池切れの際にも対応でき便利です。

私の場合は大量に買い込んでいる充電式のニッケル水素電池、商品名で言うとエネループやエボルタの使い道として、髭剃りメーカーは推奨してはいないものの、充電池で乾電池式シェーバーを動かしています。さまざまなメーカーの乾電池式シェーバーを比較検討してきた点から言うと、充電式シェーバーのような切れ味であったり能力を望めるものはほとんどないと言ってもいいでしょう。極めて原始的な構造のシェーバーが安く売っているものの、往復式の二枚刃というのがせいぜいで、旅行用としては我慢するにしても、日常使いではとても耐えられるようなものはないというのが問題でした。

そんな中、独特の回転刃を2つ持つ、フィリップスのシェーバーHQ904を入手しました。本体を回転するようにして剃るというやり方でないとうまく剃れないものの、音も往復式と比べると静かで、肌にはかなり優しいのに深剃りが利くというのがとても気に入り、今では毎日使っています。エネループでの動作は自己責任となりますが、私の環境では全く問題なく使えています。水洗いもでき、本体も全てのパーツが取り外せるので、いつでも本体をきれいに保っておくことができます。

乾電池式ということなのか値段もそれほど高くないので、普段は別のものを使われている方でも、旅行用として車に常備しておいてもいいかも知れません。女性で車中泊の旅をされる方は身だしなみを整えるのは大変だなと思いますが、男性の方々も、全く無頓着で旅をされるよりも、日々の生活と同じように気を配れるものを用意しておくことをおすすめします。

(追記)
この記事を書いた時には普通に売られていたHQ904ですが、2018年現在乾電池式のシェーバーとしては防水機能のないPQ209のみがラインナップされているので、お風呂での利用を諦められる方は、こちらの製品を選ばれるのがいいでしょう。旅行に持っていくにはPQ209の方が収まりがいいように感じます。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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