行くべきか行かざるべきか

私自身は今年のお正月は結局どこにも出掛けませんでしたが、明日から仕事始めの方も多い中、遠出した方もいらっしゃることでしょう。しかし、特に山陰方面に出掛けられた方については、大幅な計画の縮小か、旅行自体の中止という結果になってしまった方もおられるかも知れません。

まさかあれだけの大雪に見舞われるとは思わなかった人がほとんどだったでしょうが、雪の降りしきる中を脱出するためにはスタッドレスタイヤだけではなく、金属チェーンを用意し、さらに除雪用にスコップでも積んでおかないと自力での脱出は難しい状況もあったとのこと。私の住んでいる静岡市周辺は年末年始において全く雪は降らないという地域なので、普段の生活の中で車の雪対策をするということはないと断言してもいいほどで、そのため雪の降る場所へ車で行くことは躊躇してしまうのですが、当初は安くスタッドレスタイヤを入手できれば雪の降る地方へ出かけてみようかと思ったりもしていたのでした。

しかし、実際は次の車も決まらず、もちろんスタッドレスタイヤもありませんので早々にお正月のお出かけは諦めたのですが、さらに私自身雪の運転はほとんど経験のない、地元の方からしてみると危険な運転手であるとわかっているので、たとえ冬用タイヤを用意していたとしても年末からの天気予報を見た状況に至っては出発を諦めていたでしょう。

これが交通機関や宿泊を予約しての旅であれば無理にでも行ってしまおうということにもなるのですが、車中泊の旅は自分の気持ち次第でいつでもやめたり引き返したりできるというところがあり、気負わないで次の機会を待つことが自然とできます。

過酷な状況の中、あえてそうした状況の中に分け入っていくというのは個人的に憧れるところではあるのですが、家族と一緒だったり、今回のように休みが少なくて翌日に仕事や学校があるといった状況があるなら、あえて不確実な状況に身を委ねるような事はしないほうが無難ですね。車を使っての旅で遭難することはあったとしたら、登山ほどではないにしても多くの方の手を煩わせてしまうということもあります。昨年、紅葉狩りに出かけた方々の一団が大雨の中で道に迷い、細い林道に入ってしまい、バックで抜け出そうとしたところ車が道から落ちてしまい、その際車から降りていた高齢者の方が亡くなってしまうという事故が静岡県藤枝市でありました。現場近辺の道は私もしばしば行っていたところで、まさかこんな事故が起こるところではないようなところでしたが、その時はものすごいゲリラ豪雨が降ったことで運転をしていた方の判断力が鈍ってしまったのではないかと想像しました。

天気予報で事前に目的地の天候がわかっている時には旅行を中止すればいいですが、今回の山陰地方のように急な天候の悪化でどうしようもなくなってしまった時には、カーナビを過信してやみくもに動かないという判断も重要になるような気がします。お正月明けにも連休がありますので、旅の計画を立てている方も多いと思いますが、夜や天候の急変した状況では安全第一のしっかりとした判断の元に動くようにして、事故のないように旅行を楽しんでいただきたいものです。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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