Panasonic デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL

 先日、ついに昔から使っているPHS電話機を子機として使えるコードレス電話機の継続利用を諦め、普通の安いデジタルコードレスホンにしたのですが、購入した矢先に、今度はPHS電話でなくiPhoneやアンドロイド搭載のスマートフォンを子機にできるコードレスホンの発売が発表されました。値段は1万5千円くらいと決して安くはありませんが、自宅に設置した無線LANが使える範囲にスマートフォンがあれば、どこでも自宅の固定電話を使うことができるようになる製品です。

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 製品写真は無線LANでルーターとつながる親機に、コードレスの子機が一台付くというような形になっています。右側に子機代わりのスマートフォンを置いてUSBケーブルで充電できるようになっています。スマートフォンは4台まで連携できるようになっていて、内線電話(登録したスマートフォン同士での通話はできません)も親機に付いた取り外し可能な子機とスマートフォンの間で可能です。ちなみに、スマートフォンを子機として使うためには、メーカーサイトによるとAndroid 4.0 以降を搭載し、Google Play に対応したスマートフォン/タブレット、またはiOS 5.0 以降を搭載したiPhone 4 、iPhone 4S 、iPhone 5で、専用アプリをスマートフォンにインストールすることにより利用可能になります。以前のPHSを子機にできるシリーズと比べると、同じパナソニックのスマートフォンに利用を限定していないのがいいですね。もっとも、すでにパナソニックは国内向けのスマートフォンの製造販売から撤退を表明していますので、そのせいかも知れませんが。

 今までPHS電話機を子機として利用するタイプのコードレスホンをだましだまし使ってきた人には待望のコードレスホンで、iPhoneやAndroidスマートフォン一台で自宅では両面待ちをしたり、固定電話をIP電話にしている場合は格安な料金で掛けられる場合や、同じIP電話同士で無料になる場合もありますから、今まで使っていなかった固定電話の良さを見直すことができるようになるかも知れません。

 ただ、このスペックを見て残念に思ったのは、このタイプのコードレス電話はダイヤルのない親機部分にコードレスの子機が付いているタイプなので、メタル回線を使っていても、停電時には使えなくなってしまうことです。もちろん無線ルータも停電で止まってしまいますからスマートフォンを子機として使えなくなります。できれば、それ自身にトラブルの恐れがある子機を付けるタイプにするのではなく、親機にはそれ自身でダイヤルできるボタンを付けて、受話器も有線でつなぐ普通のタイプにしてくれればよかったのですが。また、私が今使っているコードレスホンを選ぶ際に考慮した子機の予備電池入手についても、メーカーが生産を終了した後も安定して供給してくれるのかという点も気になります。増設子機として使うスマートフォンの方は機種変更により新しいものに変えていっても大丈夫だとは思いますが、今売れているiPhoneやAndroidですら、今やもう見る影もなくなったブラックベリーのように廃れてしまう可能性だってあります。

 コードレス電話機という製品の寿命はかなり長く、もはやメーカーが電話機自体の生産をやめてしまっていても、互換電池が作り続けられる限り使えるものです。今回紹介したデジタルコードレスホンはまだ発売前のものですが、ついこんな心配をしてしまうのです(^^;)。でも、このシリーズが注目されることで、固定電話のスマートフォン連携が当たり前になっていき、いろんな選択肢の中から選べるようになると嬉しいので、しばらくは新しい固定電話機の動向には注目していきたいと思っています。


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