デジカメ修理申込から代替機交換までの顛末

まず、最初にお断りさせていただきますが、今回報告する内容というのは正式にメーカーからアナウンスされたものではなく、あくまでメーカーのサポートセンターとの電話でのやり取りの中での話になります。ここでその内容を明らかにしても、実際の打ち合わせは電話で行なわれていてあくまでデジカメの修理を依頼し、その修理が完了したということで送り返されてきたものが、メーカーの方で「修理不可」と判断されたことから本体をメーカーにそのまま渡し、修理する代わりに一応新品の代替機を修理依頼の結果として送られてきたものであるということになります。

ですから、代替機は新品ではあるのですが、メーカー保証は修理に出して戻ってきた製品の保証期間である「6ヶ月まで」というのがメーカーの見解で、もし本当に不具合が出たとしても、代替機には保証書も付かず、今回送られてきた修理票を提示することで無償修理を行なうという特殊な形になるようです。
今回、オリンパスの修理担当にアクセスしたのはお店を通してではなくネット上から修理票を作成・印刷し、直接メーカーに送り連絡を待ちました。最初に連絡があったのはメールではなく直接に修理票に記入していた携帯電話の番号でした。ちなみに、電話番号は携帯電話の定額利用の範囲外の番号である「0570」から始まる番号でしたのでこちらからその番号には連絡せず、常に先方からの連絡を待つ形で交渉を行ないました。

最初に電話がかかってきた時は、まだ修理に出したオリンパスのコンパクトズーム「STYLUS1」の故障が自分の思い過ごしではなく、メーカー専門のセクションでも再現する不具合であることが認証され、この時点では代替機の話というのは全くなく、修理箇所の説明と修理する場合の金額(私の場合は送料・代引手数料込みで20,520円)の連絡と、この金額がかかっても修理を実行するか? という意志確認という意味で連絡が入りました。その時点では修理まで一週間くらいかかると言われていたのでこのまま何の問題もなく修理ができるのかと安堵したのですが、今回の結果を見るに、ここから改めて部品があるかどうかの確認が行なわれ、その結果部品がないと判定されると改めての連絡が入ることになるのではないかと思われます。最初の電話があって修理ができそうだと安心するのは禁物ということなのでしょう。

翌日に掛かってきた電話では部品が調達不能のため修理ができないということで、修理代金をそのまま払ってくれれば「代替機」として「OLYMPUS PEN E-PL8 ダブルズームキット」を送るので修理ができないことを納得してくれというものでした。ここまでは事前にネットで同じような提案をされている方のブログも参考にしながら修理に出していたので驚くことはなかったのですが、果たしてE-PL8を送ってもらってもすでに別のOLYMPUS PENシリーズを保有している人にしてはレンズの使い回しが利く分、あまりおいしい話ではないような気がします。全く何も持っていない状態でいきなりダブルズームキットが手に入るならそれなりにお得ではありますが、ファインダーを便利に使っていた方なら別売の外付電子ファインダーを買い足さないと「STYLUS1」と同じように使うことができないので正直微妙なところではあります。

私自身は過去にE-PL3を持っていたことがありますが、今後ミラーレスを購入するなら同じオリンパスでも電子ファインダーの付いたOM-Dシリーズにしたいですが、今回の提案であるE-PL8とは価格が違いますし、さすがにOM-Dシリーズを代替機として要求するというのは無理があるでしょう。人によってはレンズは持っているので、廉価版OM-Dシリーズのボディのみを代替機として欲しいという方はいるかも知れませんが、こうしたイレギュラーな依頼はメーカーがその申し出を受諾するかどうかによって変わってくるでしょう。

私の場合はオリンパスおよびパナソニックのフォーサーズ用レンズは全く持たなかったので、あえてオリンパスのコンパクトカメラで人気のある「Tough TG-5」を代替機として用意できないものか相談してみました。価格的には「STYLUS1」と比べても安価なもでるで、センサーサイズやズームの幅も小さくて実質的には大幅なダウングレードの機種ではあるのですが、旅行に持って行くカメラとして大切な「防水」「防塵」「ショック耐性」を備えた水中でも撮影できるコンパクトカメラを一台確保しようと思い立ったのです。

そうした希望をサポートの担当に伝えたところ、検討してみるということで電話を切ったのですが、翌日電話があり色は黒指定なら確保できるということでしたが箱なし・保証書なし(保証期間は修理品と同じ6ヶ月)・付属品有りという品を送ってくれることになりました。品物は代金引換で来るということで(クレジット不可)その分の現金を用意して待ち、修理完了(実際は代替品の手配完了)メールで出荷を確認し、無事に品物を受け取ることができました。

今回わかったことは、メーカーの方では細かい修理に関する相談・交渉は記録の残るメールでは行なわずに電話で行なうことを基本にしているような感じがしたということです。もし私がOM-Dシリーズのボディのみを要求したとしても断られればそれまでですし(^^;)、今回は金額的には断わられる可能性が低いと思った「Tough TG-5」を代替機として提案して、受け入れられたわけですが、こうした事例があるから常にこうした代替機をメーカーが用意できることではないかも知れません。あくまで修理に出したタイミングでメーカーが何が用意できて何が用意できないかは変わってくるところはあると思うので、同メーカーの商品に関する知識を仕入れ、ダメ元でも言ってみたり、複数の候補の中から(メーカー提案の品も含め)検討してもらうことで要求が通りやすくなることもあるかも知れません(写真は今回代替として送られてきたTG-5の一式です)。

今回、STYLUS1の機動性のある10倍ズームが使えなくなったのは残念ですが、今後はオリンパスOM-Dシリーズを含むレンズ交換式カメラと安価でも応用範囲の広い広角~望遠の便利ズームとのセットを中古で狙い、あらゆるシーンでお手軽に旅の写真が撮れる環境を作っていきたいと思っています。同じようにオリンパスのカメラを修理に出す方の参考になれば幸いです。


カテゴリー: 映像・画像関連 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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