NEC モバイルルータ Aterm MR03LN その5 月額千円以内で通信カードを選ぶ

まずお断りしておきますが、もしこのモバイルルータで家庭のネット関連の代替にしたいと思われている方は、モバイルルータ購入の時点から考え直した方が無難です。本家ドコモでも月間7GB以上データ通信を行なうとスピードの制限を受けますし、今後イー・モバイルのSIMカードが本体のファームアップで使えるようになったとしても格安で使えるデータ量は5GB程度となります。さらに、今回紹介する月額1,000円前後でインターネットが使える各社のスタンダードブランはある程度高速通信が使えるものの、基本は128kbps~200kbpsといったドコモの規制中の速度くらいでの運用が基本になると思います。私が想定している使い方としては、スマートフォンやタブレット端末でWebページを見たりメールやツイッターを使ったりするような場合です。大量のデータ通信のやり取りをする場合は自宅に用意した有線の回線か、公衆無線スポットを優先的に使えるような選択ができるような格安カードにしたいと思われる人のために、2014年2月現在で私のおすすめに何があるかまず紹介しましょう(カードの大きさはmicroSIMカードです。お間違えなく)。

・BIGLOBE LTE・3G エントリープラン 月額980円

イオンの携帯電話を扱うショップで私はモバイルルータを購入したのですが、これを書いている現在イオンの一部店舗のキャンペーンでセットで販売されているのがこのBIGLOBEのSIMカードです。キャンペーンを利用できれば初期導入費用がかからないのはいいですね。モバイルルータの設定の中にもこのBIGLOBEのものが入っているので、簡単に使い始めることができるでしょう。エントリープランの内容は、月に1GBまで高速でネットが使えるようになっていますが、容量を超えると最大128kbpsに制限されます。この料金の中には公衆無線スポットの使用料が込みになっていまして、モバイルルータの方にMACアドレスを登録すれば、「Wi2 300」のエリアの他、2014年2月から「BBモバイルポイント」「UQ Wi-Fi」のアクセスポイントも使えるようになりました。まさにMR03LNのために整備されたかのようですが、すでにプロバイダーとしてのBIGLOBEはNECとは別になってしまったので、今後の動向が不透明なのが気になるところです。

・BIC SIM ミニマムスタートプラン 月額945円

上記のBIGLOBE LTE・3G エントリープランは、このBICカメラが提供するサービスを参考に作られた感があるので、公衆無線スポットの内容について、使えるサービスは同じ「Wi2 300」「BBモバイルポイント」「UQ Wi-Fi」が使えます。LTE・3GについてはIIJmioのサービスを使っているので、BIGLOBEとの違いとしては制限時のスピードが200kbpsと少し早いことと、高速通信の使い方の仕組みにあると言えます。こちらのサービスは月間500MBまで高速ネットが使えるようになっていますが、専用のアプリから高速通信をON OFFできるようになっているので、あえて高速通信を使わないという選択ができます。高速クーポンは1ヶ月分繰り越しが可能なので、全く高速ネットを使わないでいれば、合計で1GBの高速通信を貯めこむことができます。1GB貯まればその翌月から月500MBまでに高速通信を自分で制限できれば、月初めには常に1GBの高速通信が使える状態になるというわけです。今はまだビックカメラでのモバイルルータとのセット販売はないようですが、今後の展開でSIMカードとのセット販売が行なわれれば、高速と低速を自分で切り替えて使い分けたいと思われる方にはおすすめです。ちなみに、BIC SIMが使っているIIJmioの接続設定は最初からルータに入っています。

今のところ公衆無線スポットのサービスが無料で使えるのは以上のサービスだけですが、高速通信を制限された後や、BIC SIMの高速クーポンを切って使っていても直近3日間の通信量の合計が360MB以上になると、さらに速度を制限されることがありますので注意が必要です。具体的には、延々とRadikoやNHK らじる らじるを聞き続けるような事をやっていると一台だけでもこの制限にひっかかるのではないかと思いますし、モバイルルータ独自の問題も出てきます。というのも、同時に5台まで同時接続がBluetooth接続でも可能なので、複数の端末でそれぞれアプリのアップデートをやりすぎてしまったりすると、もしかしたらこの制限にひっかかる可能性がなくもありません。この制限について現状で行なっていないようなのが「OCN モバイル ONE」の「30MB/1日」プラン(月額980円)です。こちらは1日30MBまで高速通信ができますが、容量を超えると自動的に最大200kbpsに下げられるものの、それ以下には今のところならないようです。200kbpsというのが一体どれくらいのスピードなのかということは、以下のリンクにあるAndroid用アプリ「速度制限ブラウザ:ノロマー」をお使いのスマートフォンやタブレット端末にインストールしてみて、自分の使い方で耐えられるものなのか試してみるのもいいでしょう。

ちなみに、「OCN モバイル ONE」のモバイルルータの設定については、発行されたID番号を使って設定を行なうようになっているので、モバイルルータの設定画面の空欄に自分で設定内容を打ち込む必要がありますので、そちらの点でも注意が必要です。個人的なおすすめとしては、あまり考えたくない方は公衆無線スポットを追加料金なしで利用できる上記2つのサービスの中から店頭で購入できるものを同時購入が楽でいいですが、「OCN モバイル ONE」に魅力を感じる方は、別に公衆無線スポットの「Wi2 300」のサービスは月額380円に入って併用するという方法もあります(この場合は毎月の支払い額が千円を超えます)。SIMカードのパッケージ販売の場合、スマートフォンで使うことを前提にしたSMSオプション付きのものも混ざって売られていますが、モバイルルータではショートメールは使えないので、スマートフォンと併用せずモバイルルータ専用で使うならSMSオプションが付かないスタンダードのパッケージの方を間違えないで購入するようにしましょう。

今回はできるだけ毎月の負担が少ない千円以下のものの中で選んでみました。これにWi-Fi通信のみしかできないNexus 7やiPod touchなど、Bluetooth がPANに対応している機器とセットにして使えば格安でどこでもネットが出来る環境が作れます。しかも通信サービスの内容に不満があってもいつでも違約金なしで解約できますので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね(^^)。


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