ネットに偏らない知識を得るために図書館の利用を

最近になって「断捨離」という考えのもと生活することを考えています。後で処理に困るものはできるだけ自宅に置きたくないと思い、可能な限り用事はパソコン内で済まそうとし、余分なものは買ったりもらって来ないという考えで行動しているのですが、最近になってネットで全てがまかなえるわけではないということもわかってきました。

そんな中で、自宅に物を増やさないで既存のデータを参照する方法として、改めて本格的に利用しはじめたものに図書館があります。調べものでささっとネットで出てくるものはいいのですが、最近は出てきたとしてもあまり正確な情報でなかったり、個人的には既にわかっている内容で新たな知識の導入には参考にならないページも多く、やはり過去の遺産である本をひもといて発見する知識というものも大切だと思い、図書館へ行く回数が増えています。

最近になって、こうしたアナログ的な情報収集の良さというものもわかってきました。というのも、図書館で調べたい項目についての本を探す時、図書館に置いてある端末からキーワードによる検索をすることが多いのですが、その中で調べたいものでないものでも、検索の一覧を見ている中で興味のある本が出てくることがあります。これは、インターネットの検索ではなかなか出てこない情報なので、図書館にどのくらいの本があるかにもよりますが、入力するのは単純なキーワードだけということもあって、なかなか検索端末で調べた一覧というのは思わぬ発見をさせてくれるものがあります。

端末のところを離れると、そこから実際に本がある書庫に行って目的の本を見付け出すことがあるのですが、私が使っている図書館では返す時には自分で棚に戻すのが決まりなので、本当に目的の場所にあるかどうかは返した人次第というところがあります。ですから、端末のデータでは館内にあるはずの本が見付からない場合には、館内で読まれている可能性もありますが、もしかしたら正確な位置に戻っていないだけかも知れませんので周辺の本棚も見ながら見付けるようになります。

これは面倒くさいようですが、そこにも実にアナログ的な発見というものがあります。たまたま調べていた本を探そうと書庫をうろうろしていたところ、ちょっと前に気になって一回読みたいと思っていた作家さんの随筆集を偶然見付けました。調べ物とは関係ない本ではありましたが、せっかくの機会だと思ってその本も借りてきました。その本は買ってでも読もうかなと考えたこともあったので、正直ラッキーでした。

また、図書館によっては新着図書を分けて出してくれているところもあるので、それこそ新聞広告に出ていたような本を偶然借りられるようなこともあり、久し振りに本をじっくり読んでみようかなという気持ちになってきたのだから不思議です。こうなってみると、マニアック過ぎて図書館では読めないような本は別にして、普通の調べ物にプラスアルファして知識を広げられるという点で図書館にいる時間は無駄にならないように思います。

過去のブログで、旅先で地元の図書館に行くことで、観光にも役立つという話を書いたことがありますが、そうした事を含めて身の回りにある図書館を有効に活用することができれば、ネットに必ずしも載っていない情報を手に入れることも可能かも知れません。

特に旅行先で図書館に入る場合は「郷土資料」のコーナーに行くと、地元でしか出ていない歴史の本が多数見付かると思うので、特に歴史と観光を結び付けて回ろうと思っている人には、現地に入ったらまず地元の図書館を訪れて、マニアックな歴史散歩を考えてみるのも面白いでしょう。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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