「計画的陳腐化」された製品を掴まされた人たちは

先日、以前格安SIM導入について相談を受けた方からのぼやきを聞かされました。その方は仕事でタブレットを導入し、システムはその方の関係する会社から提供を受けていたそうなのですが、最近になってWindowsパソコンの他、AndroidとiOSの両方で提供されていたアプリがAndroidのアプリの方だけ提供が中止になったというのです。

恐らく、AndroidのタブレットはOSの種類が多岐にわたり、とても全てのバージョンで動画確認ができないための措置だと思うのですが、そうなるとその方としては会社が動作確認をしているiPadに買い替えるしかなくなるのですが、そうなるとAndroidタブレットより高額の出費を覚悟しなければならないでしょう。

そこで問題となるのは、iPadを購入する場合そのほとんどを定価で購入しなければならず、保証のある製品を安く買うためにはアップルストアの整備済み再生品を購入するか、中古に手を出すしかなくなるのですが、そこで問題になるのが表題の「計画的陳腐化」というAppleの新製品販売戦略があるのかどうかです。

この話題はフランスの検察当局がAppleに対して調査を開始したことがにゅーすになったことでご存知の方もいるかも知れません。「計画的陳腐化」とは、消費者に新製品を購入させるため、すぐ旧式になる製品を意図的に製造する行為のことで、「iPhone SE」「iPhone7」「iPhone8」「iPhone X」のような形でどんどん新製品を投入させると、かなり金銭的な余裕を持っている人でないと新製品を追っていくことはできなくなります。

また、今回相談を受けたようなケースでどうしても仕事のためにiPadを手に入れなくてはならない状況があれば、Appleが安い価格で売っている古いCPUを採用したモデルを手に入れる方も出るかも知れませんが、その端末が「計画的陳腐化」の意図のもと出されたものだったとしたら、通常の製品より早くアプリがバージョンアップしたOSに対応しなくなったらまた改めて端末の導入を迫られる可能性も出てきます。それが発売からある程度時間の経った在庫限りのような状態で手に入れたとしたら、実際に使える期間が減り、短い期間の中で再度買い替えを考えなければならなくなるかも知れません。

そんな状況も読めるため、同じタブレットでも安いWindowsタブレットにしてOSのバージョンアップとは関係なく使った方がいいのではないかと、第三のプランをアドバイスしておきましたが(^^;)、さらにわけがわからなくなってしまう可能性も無きにしもあらずで、そもそもWindowsタブレットをちゃんと使いこなせるのかという問題もあるのですが、少なくともAndroidやiOSタブレットと比べればWindowsタブレットの方が陳腐化はしにくいことは確かです。

自分の遊びのみで使っている分については古くなったタブレットにも使い道を見付けてあげることはできますが、仕事でどうしても使いたいアプリや機能があるような場合、もしWindowsでも用を成すならば、Windowsタブレットの購入も検討されてみてはどうかと正直なところ思います。

ちなみに、私のところではWindows8.1時代に購入した8インチタブレットLenovo Miix2 8がOSを無料でWindows10にアップグレードできる期間にアップグレードしたので、発売された2013年12月から丸4年経ってもまだまだ問題なく使える状態を保っています。さらに当時はMicrosoft Officeのフルバージョンが付いてきたので、仕事用のタブレットとしては申し分なく、唯一ネックになる画面の小ささについては、Chromebookからリモートデスクトップアプリを使って大きな画面で使っていることでWindows10が仕事で使えなくなるまでは本体さえ壊れなければ使い続けられるのではないかと思っています。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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