車中泊をするための車選び その1 車中泊専用に仕立やすい車

 車中泊をしたいと思ってこれから準備したいと思っている方も、すでにある車で何とか車中泊ができるようにしたいと思う方も、車がなければ車中泊は始まりません。ここでは、まずは車を選ぶところから考えていこうと思います。

個人や家庭の事情でなかなか車中泊に適した車を選べない場合もあるかも知れませんが、もし車中泊専用に車を持てるとしたら何がいいのでしょう。

簡単に考えると、最初からキャンピングカーとして売られている車を手に入れれば、ほとんど他には用意するものがなく車中泊の旅が始められます。キャンピングカーと言っても見るからに大きくて家族で使えそうなものばかりではありません。軽自動車のトラックやワンボックスカーをベースにして、ベッドや調理スペース、ヒーターやサブバッテリーを入れたキャンピング仕様の軽自動車も今では多く手に入ります。ご予算に余裕があるのなら、車中泊専用にそうした作られたキャンピングカーを手に入れるのが一番簡単です。

安いものなら200万円代(新車)で入手できる軽のキャンピングカーですが、何せエンジンが小さいですし、いわゆるエコカーの軽トラックやワンボックスもそうそうありませんから、運転していての乗り心地の悪さは我慢するしかありません。ただ、軽ワンボックスカーをベースにしたキャンピングカーなら周辺の人に週末レジャー感をふりまきながら走ることもなく、あくまで普通の自家用車だと主張するような形にできるかも知れないので、一台で済ますことができるかも知れません。

すでにメインの車が家族であり、自分の車中泊のためだけに車を買い足したい、しかも安く(^^;)というケースについてこれからは考えてみます。できるだけ安くということになると、車中泊用のキャンピングカーもどきを安く作る場合、5ナンバーではなく4ナンバーの、荷室がフラットになるタイプのバンが一番楽です。ただしそうした車は仕事に使う人が壊れるまで乗りつぶすような乗り方をするので、安く買うには新車より中古車ということになるかも知れませんが、これがなかなか程度のいいものを見付けるのに難しいものがあります。特に軽自動車の場合は10万キロを超えるような走行距離の車はいつ調子が悪くなっても不思議ではありませんので、遠距離の旅をこれからしようと思っている方はご注意下さい。

具体的な車種で言うと、軽自動車ならスズキ「エブリィ」、ダイハツ「ハイゼット」のようなワンボックスカー、普通車ならトヨタ「ライトエース」、「ハイエース」ニッサン「バネット」「キャラバン」、のような車です。商用車は荷物を運ぶため、運転席以外の空間がフラットになるように座席が折りたため、かなり広大な空間が出現します。その空間にそのままキャンプ用のマットを敷き、カーテンを付けるだけでも立派な車中泊車になります。

こうした車は家族が多ければ例えば自転車を乗せて子供さんを迎えに行くとか、車中泊の用途の他にも使えるケースがあるため、家族の反対も受けずに車中泊車を手に入れられる可能性は高まります。具体的な車中泊専用車に仕上げるためのノウハウは私にはないので、他の方が実践されているようなページを参照いただきたいと思います。

ただ、自分が車中泊旅行をする際の内装にあまりに凝り過ぎると、車の本来の用途で使えなくなったり、車を手放す時に大変になります。その辺は1年にどのくらいの期間、車を使うのかという事に比例させて中味を考えていくのがいいでしょう。

また、このような自由に空間が作れる車というのは大きな災害に遭遇した際に寝る場所としてだけでなく、窓に目隠しをすれば着替えや非常用トイレの設置場所としての活用も可能です。私もお金と場所の余裕があれば、車中泊用に商用の車を増車したいところですが、車を買うお金だけでなく駐車場の確保も問題になるので、全ての人におすすめの方法ではありませんが、こういったことが可能なら自分で車中泊専用車を作ってみてはいかがでしょうか。

※「車中泊をするための車選び」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 車中泊専用に仕立やすい車
その2 そのままで車中泊が可能な車
その3 今の車で強引に車中泊をする場合の条件


カテゴリー: 車中泊に適した車種 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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