この文章をアップするのが選挙の投票日なのですが、もしかしたら当日は台風が上陸した状況ということも考えられます。実際に台風の影響がある中で投票に行かれる方は、足元や突風による飛来物に十分気を付けて出掛けるようにしてください。個人的には新聞でも台風を理由にして期日前投票をするという方がいるという話を読んだので、一昨日の夜に期日前投票をしに役所に出掛けたのですが、同じ事を考えた人が相当多かったようで、投票を待つ人が役所の外にまで溢れていました。
役所に着いたのが午後7時頃で、役所には歩いて出掛けたのでそのまま入れたのですが、車で来た人は駐車場に入って車を停めるまでにも結構な時間がかかるだろうなと思うくらい車が並んでいました。役所入口にいた担当の方の話では投票ができるまでには40分から50分かかるとのこと。その話を聞いてそのまま帰っていく人もいましたが、明日改めて出掛けるのも面倒くさい気がしましたので、そのまま並ぶことにしました。
建物の中はかなり長い行列が連なっているものの、徐々に進んで行きます。時間がかかってしまう要因として、まずは投票の前に宣誓書の記入をする必要があるということがあります。この宣誓書には自筆で住所、氏名および生年月日を記入し、期日前投票を行なう理由を複数の選択肢から選ぶのですが、この一連の作業を職員との一対一の対面で行なうので、単に時間がかかるということもありますが、次から次へと人が入ってくる状況なのでトイレにも立てない職員の方も休めずに大変です。
投票のための入場券にはバーコードが印刷されていますが、これは宣誓書を書いた後に確認をするためのものです。もしこの入場券にQRコードを別に付けて、期日前投票にも使える情報を入れておいてくれれば、かなり時間と職員の方の業務が楽になるような気がするのですが。投票直前にバーコードを読み取るのは専用のリーダーで読み取っていましたが、今の世の中はそうした専用品がなくてもタブレットに付属のカメラで内容を読み込方法が使えます。タブレットでペーパーレス化をはかることができますし、どうしても本人の署名が必要であるなら、直接タブレットに電子ペンで署名するという手もあるでしょう。当然期日前投票をする理由についても、タブレットをタッチパネルで有権者自身に選ばせればそれで済んでしまうところもあるのではないでしょうか。
もちろん、期日前投票事務のシステムを大幅に変えることになればお金も手間もかかりますが、今の世の中は手書きからタブレットによるペーパーレス契約への方向へと変わってきていることも事実です。携帯電話やクレジットカードの契約では最後に印刷したものを渡されるだけで、途中の内容は全てタブレット上で完結するようなものも普通に使われています。今回の選挙は急に決まったため仕方ない部分があったわけですが、今回列に並んでいる人達はかなりの年配の方や、乳飲み子を連れたお父さんお母さんもいて、長く立ちながら並ぶだけでも大変だと思います。今回は台風の影響で当日に投票所にたどり着けないケースを想定してこれだけの人が集まっているということもあるので、近いうちに受付の事務手続きを機械化して待ち時間の短縮を図ってほしいものです。
私が並び始めてから、大体35分と入口での予想と比べると若干早く宣誓書の記入を終え、投票所入口にたどり着きました。ここまで来たらあとは前の人の投票の状況に応じて進むだけです。実際には40分くらいで終了しました。
今回は投票日を前に台風が日本を直撃する恐れがあったということで、テレビや新聞でも台風の影響で期日前投票を選んだ人が多いという報道の中で出掛けたのですが、既に期日前投票を行なった方ならご存知の通り、期日前投票をする理由の中に「当日の天候に不安があるから」という理由はありません。あるのは、「仕事・学業に従事」「外出や旅行で不在」「健康でないため歩行困難」「住所移転で他地域に居住」というような選択肢のみで、実際に面談した際に台風だからと言ってもその理由では回答にならないような事務での対応を行なわれまして、これは実際の理由と違う理由で投票を行なっていいのか? という疑問は拭えませんでした。
これについても、もう少し柔軟に対応していただかないと、恐らく私と同じように期日前投票をした人達の中でも多くの人が実際とは違う理由を宣誓書に書いてしまうようなことになってしまいます。もしかしたらうちの自治体だけなのかも知れませんが、今回期日前投票に出掛けたのは、テレビや新聞で台風が来るから期日前投票に行く人が増えているという報道を見たからということもあったので、例えば「歩行困難」という理由の中に当日の天候についての項目も入れてもらうというような方向で柔軟に誘導していただければと思います。