ASUS chromebook C200MA その3 メインマシンとして使えるか?

 ここまでchromebookを紹介してきましたが、今のところ日本でchromebookと言っても詳しい人でなければどんなものかわからない人も少なくないのではないでしょうか。WindowsでもMacOSでもないとなると一体何だということになるわけですが、基本的にはGoogleが提供し、WindowsでもMacでも使えるインターネットブラウザ、chormeを使って様々なことができるというパソコンです。最初の設定にはGmailのアドレスを取ることが必要ですが、すでにAndroidのスマートフォンを使っている方、すでにパソコンと共用でGmailを使っている方はメールアドレスとパスワードでログインするとブックマークなどの設定が読み込まれるようになっています。ですから、chromebookに興味があるもののまだ買う決心が付かない方は、chrome自体を使いやすいようにブックマークを整理したり機能拡張を付けたりしておくと、改めてのchromebookのカスタマイズがかなり省略できます。

 専用のアプリを使ってできることも増えますが、それでも基本はインターネットブラウザーを立ち上げるだけなので、ログインすれば10秒以内にブラウザが立ち上がり使える状態になるのはいいですね。さらに、セキュリティ的にも専用ソフトを入れなくても良く、安全にインターネットを使えるというのは、単にインターネットを見たりネットショッピングをしたり、YouTubeをはじめとした動画配信サービスを見たり音楽を聴くぐらいならほんとうに十分という感じがします。

 ファイルは基本的にGoogleドライブをはじめとするクラウドで管理するようになっていますが、私はDropboxとOneDriveも扱えるようにセットしてあります。ただ、全てのアプリはオンラインで使うことが前提なので書類を更新したりする場合はすんなりとは行かないことが多いので、そうした作業を行なう場合は、別にWindowsやMacを使った方がいいような気がします。さらに、テキストファイルを扱う場合、文字コードの違いにより、Windowsで作ったファイルをchrombookで編集しようとテキストエディタで開くと、私の環境では文字化けになってしまうのが残念です。デフォルトのアプリでは閲覧は正しくできるものの編集ができないので、その点も何とかならないかなと思っています。機能拡張で強引にやる方法はあるようですが、クラウド上のファイルをいったんダウンロードしてから編集し、改めて元の場所にアップロードするというのは、やはりめんどくさいです。非常用としてそうしたやり方を覚えておくことはいいかも知れませんが、テキストデータや画像のやり取りをするなら、やはり作業用のWindowsなりMacのパソコンを用意することが一番楽かなと思いますね(^^;)。私の使いかたでは、単体で簡単にデータ移動をするには、ここは素直にGmail経由で行なうのがいいと思います。そうなるとメール画面での作業が主になりますが、あくまでこれをセカンドマシンと思い、他の作業をあえて行なわないと割り切るのもいいかと。

 あと、ハード的な事を言えば、この夏は自宅で使っているノートパソコン(Windows7搭載)はファンが付いていても部屋の温度を上げてしまうのではないかと思える程本体が熱くなり、もし布団の上で使っていて寝てしまったら本体自体がダウンしてしまうのではないかと思える程熱を持つ可能性があります。その点、このC200MAは同じように使っていてもほんのり暖かくなる程度で、ファンも付いていませんし、持ち出して夜間に車の中で寝る前に使用するのには申し分ないと思います。動画が見られる程度の通信環境があれば、車中泊の旅に出て、長い夜を過ごさなくてはいけなくなったような場合でも周りを気にせず使えます。ちなみに、電池の持ちはカタログ値で満充電から約11時間とうっかり動画を見ながら寝てしまっても翌日に電池がすっからかんにはならない可能性が高いです。充電にはコンセントにつなぐインバーターが必要ではありますが、小型のものを用意し、走行中の数時間で充電は完了しますので、メインマシン以外のネットを見たり動画を楽しむためだけに使うというのもありかなと思います。

 で、実際問題このマシンを買って良かったかと言われれば、用途が限定されるからこそ買って良かったと思えます。私が今使っているタブレットはiPadmini2ですが、このC200MAは11.6インチありキーボードも付いています。スタンドを使わずに立ち、ステレオのスピーカーも付いています。iPadmini2よりもう少し大きな画面で動画を見たり、音楽を単体で聞きたいような場合、きびきび動き、作業はほとんどしないこうしたマシンがあると重宝します。スタンドがないと自立しないタブレットよりも、それ自身で自立し、なおかつキーボードが使えるというのはやはり便利です。もっとも、定価に近い価格で買うのは抵抗がある方もあると思いますが、大き目のタブレットを持つよりも、chromebookの方がいいというパターンは結構あると思います。また、このchromebookはまだ発展途上のものでもありますし、OSのバージョンアップとともに新たな使い方が提案されることもあるかも知れません。ただし、満足度には個人差がありますので(^^;)、購入に迷った場合はじっくり考えることをおすすめします。


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