直売所の印象で土地の印象も変わる?

多くの方は「落花生」というと乾燥したものを想像すると思いますが、私のいる静岡県では生の落花生を塩を入れて茹で、枝豆のようにして食べる文化があり、それが落花生の収穫できる夏のこの時期に限られるので、この時期にはつい生落花生を買ってしまいます。

ただ、安くて新鮮なものを手に入れるには実際に栽培している産地近くの直売所に訪れて買って帰ってくるのがお得なので、例年私は静岡県富士宮市の農産物直売所に行って採れたての落花生を買ってくるのです。

そんな中、先日テレビを見ていたら、富士宮市のお隣の富士市でも落花生を栽培していて、その美味しさを伝えるためのPRをしている地方の番組がありました。その番組では丁寧に、富士の生落花生がどこに行けば買えるのかという紹介もしてくれていたので、番組のホームページに合った直売所の場所と営業時間を確認して昨日行ってきました。

しかし、せっかくやってきたのに、目的の直売所に落花生は全くありませんでした。ホームページにあった営業時間が午前9時から午後1時までと短いのも気になっていましたし、何より現地に着いたのが11時半とかなり遅くなってしまっていたのでどちらにしろ売れ残りのものしかないのでは? と思っていたのですが全くないというのは想定外でした。

ただ、お話ししたい事はここからです。このまま生落花生を買わずに帰るのも何なので、今まで生落花生を買いに行く際に必ず行っていた富士市の隣の富士宮市の農産物直売所にだいたい30分くらいかけて行きました。現地に到着したのが午後0時ちょうどぐらいだったのですが、直売所にはまだ多くの農産物があり、富士市では全く手に入らなかった生落花生もちゃんと置かれていました。

もちろん、粒の大きいいいものはなくなっていましたが、今までも何回か来た経験上、お昼くらいまでに到着できれば朝一番で入っているものだけでなく、開店してからも新しい生産者さんが落花生を納入しに来て、時間によっては落花生の数も増えることがあります。そうした売り方を富士宮の方ではすることを知っていたので、何とかこの時間でも購入できるとふんでいたのでした。改めて考えてみると、わざわざ富士市の直売所に寄らずに直接富士宮市の直売所に行った方が良かったということになってしまいました。ちなみに富士宮市の直売所は午後5時まで開いていて、さすがに昼過ぎから夕方に行っても落花生は売っていないかも知れませんが、名物の富士宮やきそばを売るお店や、落花生が入ったソフトクリームを売っているお店もあり、もしここでも生落花生が買えなかった場合でもいろいろ楽しめるような品揃えがされています。

こうした、お隣の地域で作っている作物はほとんど同じであっても、それら農産品をどのように売るかという力の入れ方一つで、人の流れというのが変わるという一例を今回はからずも紹介できたわけですが、特に富士市の場合二ヶ所ある道の駅でもあまり直売所には力を入れていないような感じで、最近では東名高速のサービスエリアと併設された「道の駅富士川楽座」にも行かないで帰ってくることも増えてきました。

最初に書いたように、今回はそもそも出る時間が遅かったことで、富士市で売っている生落花生を買うのに間に合わなかったので、甘く見ていた私がそもそも悪いと言われればそれまでなのですが(^^;)、私が富士市の直売所にやってきた時はまだ営業中にも関わらずお客さんは見付けることができず、駐車場もガラガラだったのは裏を返せば今の時期は生落花生以外に魅力を見付けられる人が少ないということでもあるでしょう。

実際のところ、富士市自体大きな市ですのできちんと考えて様々な品物を揃え、営業時間も拡大すれば自らPRをしなくても口コミで話題が広がって人が集まってくると思うのですが。今回はかなりローカルな話題ということで紹介しましたが、実はこれは限られた地域だけの話ではなく、全国のどこの場所でも当てはまる話ではないかと思います。最近は野菜も高いので、農家価格で市場より安く新鮮なものを購入できるだけでも人は直売所を目指して集まる傾向にあります。車での旅をする中で、あえてネットで検索をせずに気ままに走っている中でふと見付けた直売所が当たりか外れかというのは、旅を振り返ってみた時でも、結構心に残るものです。これからも魅力的な直売所を探しながら旅をしてみたいと思っています。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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