個人的な「夢」に近いものかも知れませんが、もし自分に十分な時間ができたら、本格的に日本一周の旅へ出るのもいいなと思っています。ただその場合、かなり長い期間において家を空けるということになります。
旅先での買い物について、日本全国どこでも買えるものがある一方で、そうではないものも存在します。車で移動する先に大きな都市を通る場合でも、手に入りにくいものはあるものです。
そんな場合に頼りになるのがネット通販の存在です。例えばこのブログで紹介しているモバイル関連のグッズなどは大手家電量販店でも売っていない、ネット通販専売のような品物もあったりします。もし旅先でそうしたものを入手したいと思った場合、販売側の都合によるところもありますが、大手ネット通販の場合は注文画面で自宅でない受け取り場所を指定できることがあります。
具体的に言うとアマゾンで購入した商品の場合、全国チェーンのコンビニエンスストアであったり、アマゾンが通販が契約するヤマト運輸の営業所であったりするわけですが、もしこうした店舗受取ができる商品を注文できた場合、今までは全国どこであっても店舗受取が可能でした。車での移動の場合、移動距離を考えた上で受取場所を指定すれば、旅の移動をしながら商品も受け取り、商品のレビューまでしながら旅を続けられる可能性さえありました。
しかし、ヤマト運輸は今までかなり無理をしてアマゾンからの仕事を受け、現場のセールスドライバーが過剰な労働を強いられ、それが社会問題化したことで一部アマゾンは配送については別会社に委託していることもあるので、今後も同じように旅先のコンビニやヤマトの営業所で荷物がスムーズに受け取れるようになるのかはわからなかったのですが、先日のニュースでアマゾンとヤマト運輸が荷物の扱いについて交渉しているというニュースが入ってきました。ここではその内容を報じたニュースの中でユーザーに影響がありそうな点について考えてみたいと思います。
まず、荷物の運賃についてはヤマト側が今までより1.7倍の値上げを要請していて、現状ではアマゾンはその申し出を飲まざるを得ないだろうという見通しをニュースでは伝えています。そうなると具体的には今までのようにプライム会員であっても全ての商品の送料が無料にならなくなったり、プライム会費自体の値上げをアマゾンが行なうことが予想されますが、個人的にはそうした事については値上げも止むなしと思っていますのでいいと思うのですが、問題となるのがもう一つの点です。
というのも、先日アマゾンではプライムデーのセールが行なわれましたが、このセールで売れる商品は年々増加をし、当然荷物の個数も増えていき、将来的にも増えていくことが予想されます。今回のヤマト運輸のセールスドライバーのオーバーワークの問題も、爆発的にアマゾンから発送される荷物が増えてしまったことで、とても回らなくなってしまったということになったわけです。
アマゾンとヤマト運輸の話し合いの中でも、この増えすぎた荷物をどうするのかという点について話し合ってはいるようですが、お金の問題と違って簡単に人員を補充するということは難しいため、ヤマト運輸では現状でアマゾンから受けている2億2000万~3000万個の宅配便のうち、4000万~5000万個は受けられないことを主張しているそうです。そうなるとこの4000万~5000万個の荷物を日本郵便がやるのか、他の運送会社に任せるのかという話になっていくと思われます。
話し合いは今後も続けられるということなので、すぐにどうにかなるということにはなりませんが、ヤマト運輸の営業所止めとした荷物については優先してヤマトで扱ってくれるようになれば、利用者としても多少は安心はできるのですが。私としては最悪のシナリオは、話し合いがこじれることでコンビニ店舗およびヤマト営業所での店頭受取ができなくなってしまうということです。
店頭での受け取りについては、少なくとも不在持ち帰りが発生しない受け取り方法なので、現状のまま残して欲しいと思います。常に送料無料でないと駄目とは主張する気は毛頭ありませんので、現状の「便利さ」というものはそのまま引き継いだ形でのサービス継続を望みます。