中速で十分ならTONEモバイルという選択も有りですが‥‥

私が今データ通信用のSIMとして使っているのは、高速クーポンの1GBを使い切っても最大700kbpsのスピードが出ると言われるWonderlinkの「F-使い放題700」なのですが、いわゆる高速でない中速でのサービスを提供するMVNOです。高速でないと使えないと思われる方もいるかも知れませんが、中速であっても画質さえ我慢すれば出先からでも動画を見られますし、それほど使っていてのストレスを感じることはありません。

ただ、最大700kbpsとは言いながらそこまでのスピードは出ないこともあるのですが、それでもネットラジオや音楽ストリーミング、そして低画質の動画あたりまで使えるなら、ある意味5Gが出てくるまでのつなぎという意味ではわかって使うならそれでも十分だと思えます。

ただし、このWonderlinkの「F-使い放題700」はLTE専用のデータ通信専用のSIMで3G用の端末は使えません。また音声通話が使えるSIMやSMSオプションもありません。料金も税抜きで1,580円と、データ専用であっても確実に安いと言えるものでもないのですが、中速であることを理解してデータ専用として使うならそこそこ有りな感じもするサービスですが、同じ中速でも500kbpsから600kbpsと事業者がうたうスピードがさらに安く、データ通信用のSIMだったら月額1,000円(税抜価格)で使えるサービスがあるのをご存知でしょうか。それが今回メインに紹介しようと思っているTONEモバイルなのですが、今までは他のMVNOと違ってちょっと癖があるというか独特なルールがあるので、なかなか思い切って使おうと思ったり、他の方に紹介しようとは今まで思っていませんでした。

なぜそんな風に思っていたかというと、TONEモバイルは他のMVNOの場合と違い、SIMカードのみの契約というものができず、TONEモバイルのサービスに特化した専用のスマホを同時購入しなければなりません。さらに090などの携帯通話の番号の付いた契約でないデータ通信専用の契約であっても、24ヶ月以内に解約した場合には所定の解約料金がかかるというのも今まで勧めにくいところでした。Y!mobileやUQmobileのような大手キャリアの下請けのような準キャリアでもないのに、スマホ購入必須、契約も2年間縛りということになると、当然腰が引けてしまう人も少なくないかも知れませんが、基本サービスはお子さんやシニア利用に特化しており、使い方によっては十分ありとも思えるところがあります。ただ、個人的に契約しようと思わなかった点について、要は2年間使い続けられるだけのそこまで魅力的な端末がなかったということはあったのかも知れません。

しかし、今回新たに販売が開始される「m17」というスマホはその多くの機能が先日出たばかりのSIMフリースマホ「arrows M04」を彷彿とさせる富士通製の端末となっています。防水・防塵・耐衝撃・ハンドソープ使用可・おサイフケータイ・ワンセグというように、国内メーカーが大手キャリアに卸していた端末とほとんど同じことができる機種がラインアップされたことにより、元々MVNOで格安スマホとして「arrows M04」を狙っていた方もTONEモバイルが選択肢に入ってきたとも言えるのではないでしょうか。ただ「arrows M04」自体は前機種から比べてCPU性能とROM RAMの容量が据え置きということで、前機種の「arrows M03」と比べるとお得感はそれほどないことは覚悟しておいてください。

さらに「m17」の方はTONEモバイルの独自機能(小さなお子さんやシニア世代に優しい機能が主です)のアプリがプリインストールされていることもあり、定価の34,800円(税抜価格)のまま売られると思いますので、購入時期をずらして多少安くなったスマホを狙いたいという場合には素直に「arrows M04」というよりも、安くなった「arrows M03」の方と別のMVNOの組合せを狙う方がいいと思います。しかし、ワンセグ・防水・おサイフケータイが使えるスマホを月額千円で中速も使えるというのは、他のMVNOではなかなかないサービスですし、お子さんやシニア世代であればこの機種でも十分2年間は使えると思います。

単純にスマホの価格を比較だけすると、その性能との価格とのマッチングが必ずしも適正ではないような気がするかも知れません。TONEモバイルの場合、新端末が出るまでは最新機種だった前機種の「m15」でも定価が29,800円もしますし、同じくらいのお金をスマホに出せるのならもっと性能のいいSIMフリースマホを購入することができます。

しかし、TONEモバイルを選んで使う人たちというのは必ずしも最高の性能を持つスマホを使うのではなく、家族で安心して使える機能を長く使い、端末の使い方も不慣れなのでカスタマーセンターや一部のTSUTAYAの店舗で使い方を聞けることにメリットを感じるビギナーが多く加入しているという特徴があります。そんな風にハード的には選択肢が限られる中で2年間は同じスマホで我慢するかという風に腹をくくる事ができれば「m17」でTONEモバイルにデビューするのも、ゲームをがんがん入れて遊ぶのでなければ選択肢としては無いわけではないと思えます。

ちなみに、基本料金は月額1,000円で050から始まるIP電話が付き、2017年8月1日から月額500円プラスすることでIP電話を無制限で使えるようになりますが、家族同士の通話ならLINE通話を家族で使えるようにしておけば基本料金だけで済みますので、普通の電話に電話しなければ基本の1,000円だけで十分かと思います。LINEの使い方がわからない場合、TONEモバイルはサポートが充実していますので、積極的にサポートに電話したり、TONEモバイルを直接販売しているTSUTAYAの店舗へ実際に出掛けることができるなら初心者にもおすすめしやすいとは思います。

ただし、繰り返しになりますが問題なのは選べる端末の種類が少ないことと2年間の継続利用が基本だということです。そんな中、紹介したように必ずしも最新機種としての評価は高くないものの、恐らく2年間はそんなに無理をしてアプリを詰め込まなければ十分に使えるだろうと思われる「m17」と一緒に使うことで、中速で動画も実用的にモバイル環境で見られるなら、それなりの使うメリットは出てくるのではないかと思います。使っていない私がここまで書くのも大丈夫かと思いますが(^^;)、中速で安いというメリットを感じる方なら今回の新機種「m17」の発売を機に検討して見る価値はあると思うのですが。

(2017年7月29日追記)

今回の「m17」発表と一緒に、月額1,000円で提供される「標準モード」についての発表も同時に行なわれました。発表によると、約500kbpsという実効速度は変わらないものの、8月1日からは帯域に余裕がある場合にはそれ以上のスピードでの通信も可能になるということです。

しかし、同時に説明されたのが、「標準モード」を全てのユーザーに平等に提供するために、動画視聴やアプリのダウンロードができないようにチューンされるのはそのままなのだそうで、動画を見たい場合は有料で高速クーポンを購入する必要があるため、中速で何もかも楽しみたいという場合には、まだTONEモバイルでは難しいという状況があります。今後TONEモバイルでは自社で提供するコンテンツを中心にカウントフリーのサービスも提供するような事も発表していますが、YouTubeのような動画を見る目的ではTONEモバイルは利用ることは難しいと思いますので、その点には十分注意してご利用下さい。


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