「超小集電」の取り組みは面白いがソーラーパネルと比較してみると

テレビのニュース特集で、自然界にあるあらゆるものに金属製の二本の電極を差してそれをつなげると、多かれ少なかれ電気が発生してLEDライトを光らせることができるという夢のような話を実現にこぎつけた研究をされている方に取材されていました。

様々な素材を試すうち、いわゆる肥沃な「土」に電極を差すとかなり多くの電気を発生させることができるのだそう。電動自転車の電池のようなパッケージに土を入れたものを番組では4つぐらい使ってスマホの充電にチャレンジしていましたが、一般的なスマホの場合、だいたい2日間ぐらいで満充電にできるそうです。自然界にあるものを使い、天候の影響を受けず電気を使ったりためたりできるというのは、たとえその量が大変少なくても夢があるように私には思えます。

ただこれでも研究当初よりはより多くの電気を集めることができるようになっているということですが、それでもスマホの充電用としてはまだまだ難しいという感じですね。現在、私の自宅ではベランダに吊り下げるソーラーパネルを複数持っていて、複数のソーラーパネルを連結させれば、日が陰っているような天気でもわずかながら充電するので、恐らくこの「超小集電」よりも電気を集めてモバイルバッテリーやポータブル電源にためることはできると思います。ただ、今後の技術の進歩でさらに多くの電気をためられるようになれば状況はさらに変わってくるかも知れませんが。

現状では、主に土に電極を差すことで安定して集電できる特性を生かし、小さなLEDを部屋全体に散りばめた家を作っていることが紹介されていました。これだと太陽が出ていない日や夜でも安定して集電した電気を使ってLEDを点灯し続けられるというメリットがあり、世界中でまだ電気のない生活をしているところで、暗闇に光をもたらすのが目的の研究のようです(もちろんさらに研究が進めば家庭の電気として使うことも可能になっていくのでしょうが)。

そして、実用化にあたっては現在の世界で送電網と切り離された場所(地域)で設備を作っていくということです。これが実現すれば、送電線を伸ばす必要なく基本的な家の明かりが確保でき、恐らくは小型ラジオ用の電源であれば何とか取れるのではないかと思うので、それだけでも使えるようになれば、多くの人の生活が豊かになるのではないかと思います。今後の研究成果にも期待したいですね。

ただ、現在でもソーラーパネルとモバイルバッテリー・ポータブル電源を使用すれば、パネルの大きさやバッテリーの性能によるところもあるものの、かなりの電気を取り込んで蓄えることは可能になっています。以前は家の屋根に設置するようなソーラーパネルは高くて手が出ませんでしたが、今では個人的な趣味のような感じで機器を用意しても、スマホやタブレットの運用、ラジオ用の電池への充電などは十分に行なえるのではないかと思います。

最近は、ポータブル電源というと、エアコンや電子レンジなども停電時(災害の時など)でも普通に使えるような性能を要求しがちですが、「超小集電」の思想のように、まずは日が沈むと漆黒の闇になってしまいかねない災害時の夜に明かりを照らすことを第一の目的にすれば、手持ちのモバイルバッテリーを小さなソーラーパネルで充電するようなところから始められます。もちろんコストを掛けずに、日が出たら設置したソーラーパネルにモバイルバッテリーをつなぎっぱなしにすれば、常に晴れていなくても少ない電気をじわじわとためることはできます。複数の使い古しのモバイルバッテリーを気が付いた時にソーラーパネルに接続するようにするだけでも、いざという時には役立ちます。

私はと言えば、エアコンや電子レンジ、ドライヤーやIH調理器など1000W以上ないと使えない家電を災害時にも使うつもりはありませんが、室内の明かりや情報(ラジオだけでなくスマホが使えるように)に加えて、冷蔵庫の中味を食べ切るまで家の冷蔵庫を動かし続けたり、ガス湯沸かし器の電源くらいはポータブル電源の組み合わせで災害で停電している時でも使っていければと考えています。前回紹介した二度楽天市場からキャンセルされた買い物がそのためのグッズなので、実際に届きましたら改めて自分の使い方について紹介させていただければと思っています。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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「超小集電」の取り組みは面白いがソーラーパネルと比較してみると」への6件のフィードバック

  1. 超小集電バカ

    失礼します。茨城県の超小集電に関するブログを見かけたもので。
    結論から書くと、あれはインチキで、それを何も疑わないマスコミがさらに間違いを拡散して。
    インチキと書いてしまうからには証拠、根拠を出さないといけないわけですが。あの会社のユーチューブに、ミライへの扉という4話シリーズ、合計約2時間の番組があるので、視聴してください。
    ソーラー発電されているようなのであの電池や、やっていることの無茶苦茶、おかしさに気がつくことでしょう。とくにLEDが点滅するあたり、小細工しないと点滅しない部分が映像にしっかり残っていて。
    あえてマニアックなことを書けば、旭化成エレクトロニクスの半導体で、0.2ボルトの電圧があれば、これを約10倍に昇圧してくれ、さらに充電機能や外部の充電コントロール機能とか。
    TBSのNスタ、フランスパンの明るさ、明るくないでしょうか?もし、別のところで集めた充電機能を使っていたとしたら、オフグリッドの話はお笑いで。
    証拠はないのですが、3月のワークショップの写真、昇圧機能のついたLED基板は使ってないのですが、あれが本来の実力では。
    不思議なことに、4月以降はワークショップの開催はないようです。さらに、Nスタでは5月に新しい研究施設と紹介されたのに、こちらの話もあの番組以降は更新されておらず。
    超小集電、たぶん堆肥ではなく電極に使われているマグネシウムに原因があって、長くなりそうなので、マグネシウムやマグネシウム空気電池を調べてみてください。
    以上、参考になったかわかりませんが、マスコミまで巻き込んで、とんでもないことをやらかしてしまったようで。失礼します。

  2. てら 投稿作成者

    コメントありがとうございます。

    今回の内容はそうしたテレビのニュース特集を見ての感想として書いておりますが、少なくとも現状では(報道されたくらいの能力が本当にあるとしても)市販されているソーラーパネルとポータブル電源(どちらも大規模なものではなくあくまで家庭用です)と比べてもお話にならないほどの発電量で、その後の進展を見なければそこまでの評価はできないと思っています。

    少なくとも今後、ソーラーパネルでの発電が期待できない季節や夜にも安定して多くの電気を貯められるくらいの研究成果が出せないと、こちらも現実的な家庭利用のビジョンは見えません。恐らく開発をされている方は、テレビで紹介されたということを前面に出しながら、新たな出資者を募っていくのでしょうが、私がもしそういう立場にいたら、もう少し現実的な発電量を上げるまでは金は出せないと言うでしょう。

    この辺は個人としては世の中に出ているものの中で判断するしかないので、もっと現実的なものをと願うばかりです。それは他の技術でも、例えば現在よりも大容量のキャパシタの開発であるとか、コストを下げ安全性の高いナトリウムイオン電池とか、気になる技術は多くあるのですが、現状では次世代のソーラーパネルとして話題のペロブスカイトソーラーパネルも個人レベルで使えそうな(自宅のベランダに展開できるような)製品はなかなか出て来ないのが気になります。ともあれ、早く新しい技術を商品化し私たちに使わせて欲しい、コメ主様にここまで書かれてしまう技術に自信があるなら、現実的な品として早く社会に出して欲しいですね。

  3. 大阪のジャンボタニシ

    茨城県の超小集電の話ではないのですが、最近、ネットを騒がせている?エネルギー問題を。
    大阪の泉大津市の公園で、合成燃料の実証実験を6月3日木曜日に行い、その様子を泉大津市の市長がSNSで発信。(今は消去?)
    ところが、そんな短時間で軽油は増えないとか、サギに騙されたとか。今は、だいぶ静かにはなってきたようですが、数字の矛盾をこれから検証することになると、99パーセントアウトでしょう。
    この実証実験の会社、大阪の万博にも関わっていて。
    参考までに、合成燃料、2年前に大阪市の公園で行った人工石油、ドリーム燃料とほぼ同じで。あのとき、大阪市がインチキとハッキリ言っていれば。

  4. てら 投稿作成者

    大阪のジャンボタニシさん コメントありがとうございました。

    かつて歴史の中に「錬金術」というものがありました。多くの人たちが、錬金術に夢を見て時間を無駄に使った(金の合成は無理)のですが、そうした実験の中から実験道具であったり、未知の物質が見つかったりしました。

    しかし、昔の錬金術とはそれ自体では富を産まず、実験が成功することで金が手に入ると夢を見たものであり、最初から投資家を騙す目的が疑われるようなものとは違います。今回挙げていただいたケースでも、個人で発明してそれを使って自分が儲けられるのなら、決してその方法を大々的に宣伝することはしないでしょう。

    インターネットの発達の中で、今は簡単にクラウドファンディングということができてしまいますが、何事も欲をかいて出資するのはやめたほうがよいということでしょうね。

  5. 超小集電、最新情報

    茨城県常陸太田市に実験施設を作り、実証実験している超小集電に関する最近の話をいくつか。
    まずは本日、9月21日の18時55 分からの5分間番組、「博士は今日も嫉妬する」という番組で、どうやら超小集電を取り上げるようで。先週の番組予告の中に、4つつながった電池らしき写真が。
    これと関連しますが、茨城新聞のネット版でも新しい実験施設、琉庵を取り上げていたのですが。ネットのニュースは8月の下旬、この記事をよく読むと関係者へのお披露目会は7月で、さらに100ワットの施設なのに、炊飯器でご飯が炊けるような不思議な話まで。新しい電池は、マイナス側の電極だけ5本にしたら、発電能力は100倍になった(テレビ東京のブレイクスルー)から炊飯器、さらに冷蔵庫までと不思議な話が。
    大切なことを書き忘れていました。今日の放送は日本テレビ、それも系列局も放送されるようなので静岡県でも。全国放送なので、また超小集電を素晴らしいと勘違いする、困った視聴者が増えそうで。視聴者で思い出したのですが、困った市長もお仲間のようで。
    まずは放送後の世の中の反応、ホンモノの技術だったら拡散すればいいのですが、もしニセモノだった場合には…

  6. てら 投稿作成者

    コメントありがとうございます。「博士は今日も嫉妬する」という番組は、日産自動車の一社提供番組ですね。

    テレビというのは視聴者の興味を引くネタを引っ張ってくることが何より大事で、スポンサーを意向に沿った形での番組作りになるのでしょうが、5分番組では全容を理解することは難しいでしょう。今の時代はそこまでテレビ番組で放送されることを信じる人も多くはないと思いますが、やはり大事なのは様々なプレゼンを受けた上で「自分で考える」事だと思います。

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