私の地元、静岡県のローカルニュースでは、日本にやってくる豪華客船の清水港寄港に静岡市が呼び掛けを行ない、海外からやってくる豪華客船を清水港に寄港してもらい、そこでのイベントや、オプショナルツアーで静岡周辺の観光地を回ってもらうという活動に熱心なことがニュースで報道されています。
それはそれで良いのですが、地元民からしたら大きな豪華客船を港へ行って見て、お見送りをして終わりなわけで、何のための港なのか? ということも最近感じています。清水港から乗れるフェリーは、清水から西伊豆土肥を結ぶ「駿河湾フェリー」や清水港の遊覧船、さらに三保まで運行している水上バスといった感じになっています。
最近になって長距離フェリーの旅も良いなと思っているのですが、現在は長距離フェリーの旅をするためには県内から乗れる船はないので、東京・横須賀・大阪南港・神戸港あたりまでまずは移動する必要が出てきてしまいます。同じ東海地方でも名古屋であれば名古屋港から仙台経由苫小牧行きのフェリーがあるのですが、これだけ豪華客船が寄港してくれるのなら、地元の人たちも豪華客船とまで言わなくても、長距離フェリーが乗れるように名古屋港発のフェリーや横須賀港から門司港行きあたりのフェリーが清水港に寄港してくれればと思わざるを得ません。
もちろん、寄港するとなるとそれなりに人が乗ってくれないと困りますし、すでに日本各地を回る豪華客船の方が寄港地を増やすというのはそれだけ船の旅の魅力を増すことにもなりますし、街のにぎわいにも貢献するという面があるのでしょう。
ただ、それでも定期航路が清水港にあれば、もしフェリーのりば付近にサッカースタジアムができれば(これはあくまで希望で本当にできるかどうかはその土地を持つ企業と静岡市との話し合いがうまく行くことが条件)、清水エスパルスがJ1リーグにとどまれるかということも条件になってくるものの、スタジアムへ直行できる交通手段としてのニーズは出てくるだろうと思います。
静岡市ではもしスタジアムの建設ができることになったら、そこにはスタジアムだけでなく先日完成した長崎のスタジアムシティのように商業施設を併設するような構想はあるようです。まあ、このスタジアム予定地はJR清水駅から徒歩でも楽に行けるので、スタジアムへの集客は船の出入りを想定していないかも知れませんが、個人的にはそうしたプロジェクトの中に長距離フェリーターミナルを付けてくれないかなと密かに期待しています。