私のネット環境は普段は自宅の光回線からWiFiを使って利用するのが主で、スマホでは普通にネットを使うものの、外で使うことがあまりないタブレット(AndroidやWindows)・パソコンでSIMカードが入るものを持っていても常に使うわけではありません。そうしたハードを持っている方にとっては実に興味深いデータ専用のプランが日本通信から出てきました。
その名はズバリ「ネットだけ!プラン」というもので、通話・SMSの利用はできなくなっていることにまずは注意が必要でしょう。ネットサービスの二段階承認が必要な場合には、こうしたデータ専用回線はSMSが使える別の回線とセットで使うのが良いと思います。ちなみに、回線種別はドコモ回線となるので、別のネットワーク(au・ソフトバンク・楽天)を使いたいという方は注意しましょう。
スピードはドコモから回線を借りている関係上、例えばドコモのahamoと比べても速度の制限がされる可能性もありますが、何といっても使っても使わなくても「安い」のが最大のポイントです。料金プランは3種類あり、20GB1,200円、40GB2,400円、60GB3,600円となっています。最大の60GBで契約していても月の使用量が20GB未満だった場合には請求金額は1,200円となります。ですから、60GBの内容で契約しておいて、毎月の細かな設定変更なしに最大60GB/月まで使えることになります。ちなみに、設定した量以上にデータ通信を使った場合は一般的な低速(128kbpsくらいと言われています)になるので、月20GBで契約していて月半ばで使い切ってしまったような場合には、もちろんその時にアプリから追加して高速でもう20GBを月末まで使うような形も可能です。
では、契約したもののほとんど使う機会がなかった場合はどうでしょう。このプランには普段家のWiFiで使うことがほとんどで、外ではあまり使わないような場合も考えられています。月の使用量が20GBどころか1GB未満しか使われなかった場合、その月の請求金額は何と119円と、同じ日本通信の「合理的290プラン」よりも安く回線を維持することができるようになっています。
普段はほとんど使わないがたまに多く使いたいというような場合には、今まではauのpovo2.0を維持しながら、必要な時に24時間使い放題のトッピングをするというパターンがありました。povo2.0の場合、データ通信だけでなく通話・SMSもできる音声通話可能な回線であるので内容は少々違うものの、単純に安さで言えばpovo2.0の方が安く回線を維持できます。問題は、使わない月と使う月がどのくらいの頻度であるかということも関係ありそうです。
povo2.0の24時間使い放題のトッピングは一回330円です。セール時などは安くなる場合もありますが、4回使うと1,290円になります。あと、月にどのくらいの量のパケットを消費するかにも関わってきます。月20GBが自分にとって多いのか少ないのか、そんなところもどちらを選ぶかの判断基準になるでしょう。
「ネットだけ!プラン」を選んだ場合、現在はeSIMの申込みになります。契約の際の本人確認方法については、多くの通信会社が本人確認の方法としている写真付き証明書の画象送付ではなく、マイナンバーカードを専用アプリから読み込んで申し込む形になっていますので、マイナンバーカードを持っていないと契約ができないという点にも注意です。ちなみに、物理SIMでの提供は後日とのことです。
さて、私はこのニュースを受けてどうするかということですと、実は非常に魅力的なものとしてこのプランを見ています。というのも、過去に中古で購入したノートパソコンのうち一台がドコモSIMによるLTE通信が可能なのです。タブレットと違ってノートパソコンの場合、常に外に持ち出すような事が無く、旅行の時に本格的に使う可能性があるくらいです。そうなると、できればpovo2.0のSIMカードを入れて使えれば良いのですが、今のところドコモSIMでしか通信が成功していないので、その点が問題でした。
これなら常にノートパソコンに入れておいて、テザリングを必要とせず最少限の通信で済むメールや、画面をモノクロにして画象も読み込まない設定にしてのウェブブラウザ使用、さらにはブログの更新のために使うだけなら余裕で月1GB以内の月119円を超えることはないので、もしもの時の保険としてSIMカードでの契約ができるようになったら加入しても懐は傷みません。将来的にタブレットやスペア用のスマホにSIMカードを入れ替えて使うようにすれば、今入っている回線の一つを解約して月々の負担を軽減できる状況も見えてきます。
メインのデータ通信用として使っても20GBあたり1,200円と安いので、今のスマホに入れている回線と入れ替えを実行する可能性も出てきます。で、状況が変化して使わなくなっても休眠回線として持ち続けることもできます。何より、そう深く考えなくても最低料金で維持しながら考えられるというのは、気楽に使おうと思っている身としては有難いです。
ということで、今後物理SIMの提供が始まりましたら実際にノートパソコンに入れて使ってみたいと今回は思っています。
auユーザー(楽天モバイルユーザー?)以外にはPOVO2.0は非常時用のサブ回線として適していると思いますが、この「ネットだけ!プラン」はauユーザー(楽天モバイルユーザー?)にとって非常時用のサブ回線として適していると感じました。
ただ音声はまだしもSMSも使えないのは残念ですが、考えてみればauのiメッセージは使えるのかとは思いました。メールやLINEは使えるので連絡は取れる様になると思います。前回auで不通状態が2日ですか生じたときにはauユーザーは困惑したと思いますのでそのような状況には対応出来る様になると思います。
eSIMでの機種交換手数料も年3回までは無料なのも魅力だとは思います。
POVO2.0との比較は難しいですね。一応キャリアのブランドであるPOVO2.0とMVNOの日本通信とどちらの方が速度を確保できるか。
ケータイオタクさん コメントありがとうございます。
時代はついに人口カバー率100%を実現する衛星通信によるインターネットがスマホで使える一歩手前までやってきましたが、そうした事が普通にできるようになっても、先日のNEXCO中日本のETCトラブルのように天災ではないシステムの不具合で通信が利用できなくなる可能性は残ります。そんな中、楽天を含めて4つのキャリアが日本に存在する中で、常にネットに接続する手段を確保したい場合には、格安で維持したまま塩漬けにしておける回線プランは一部の人にとっては魅力があるでしょう。個人的にはpovo2.0と一緒に契約して使っても良いだろうと思います。
日本通信はドコモ回線を使っていますが、平日昼間や夜から深夜にかけてのゴールデンタイムに普通に動画などが見られるのであれば、私はそこまでスピードは気にしません。今タブレットに入れて使っているmineoの最大1.5Mbpsでも動画は十分楽しめますので、私はいざという時の保険(メインのキャリアがトラブルで使えなくなった時に使うことを想定)として、複数の対策の一つとして物理SIMで申し込めるようになったら申し込んでみます。