マイナンバーカードの電子証明書が入ったスマホを失くした場合の手続きについて私の体験したこと

今回紛失したスマートフォンには、マイナポータルアプリから登録したマイナンバーカードの電子証明書を登録してありました。この証明書はスマホ自体をリセットしてもまだ本体に残るということが言われているので、この情報を悪用されないように少なくとも電子証明書を一時的に無効化させる必要があります。そうしないと新しい機種に同じようにマイナポータルから電子証明書を取得して使うことができなくなるのです。

こういった場合の対処方法については、ネットで調べると「マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話してガイダンスが流れたら『2』の『マイナンバーカード及び電子証明書を搭載したスマートフォンの紛失・盗難』を選ぶとオペレーターにつながり、電子証明書の一時停止の手続きができる、とあります。

ただ、その際にどんな情報や何が必要なのかということは一切わからないまま電話したのですが、ここで私が電子証明書の一時停止にまでこぎつけた経緯を紹介することで、他の方のお役にも立てるかなと思い、プライバシーに配慮しながらその内容について書いていこうと思います。

まず、最初に電話に出た人は「盗難・紛失」がマイナンバーカードそのものなのか、マイナンバーカードの電子証明書が入っただけのスマホなのかの確認をしてきます。こちらが、スマホの方ですと言うと、すぐに担当の人に変わってもらえました。その人とはかなり細かい話もできるので、最初から色々話すのではなく、向こうの聞きたいところ(この場合はマイナンバー本体かスマホか)をはっきり伝えましょう。

そうして新たに電話口に出てくれた担当者には、まずは電子証明書を一時停止するといったんマイナンバーカードも使えなくなるので、後日改めて自分の住む場所の役所に出向き、マイナンバーカードが使えるようにしてもらう必要があると言われました。そこまでするので安全だということもできますが、マイナポータルアプリを入れ、さらに電子証明書を入れたスマホは、それだけ取扱いが大変だということになります。

次に聞かれたのが、名前(漢字に旧字体が入っているかの確認を含めて)と性別、生年月日、住所を郵便番号からという、手元にマイナンバーカードがなくても大丈夫なものでした。その後、「警察への届出はしたか」ということも聞かれました。マイナンバーカードを紛失・盗難された場合は、警察に遺失届・盗難届を出し、受理番号を控えることが必要になります。また再発行のやり方もいったん失くしたマイナンバーカードを失効させ、再交付手続きを近くの役所にする必要があります。電子証明書だけの場合は、今回私は警察への届け出をしなかったので、素直にそう答えたら、それについて別のセクションへの確認が入りましたが、紛失した状況を話したからかも知れませんが、そのまま電子証明書の一時停電手続きはやってもらえました。

最後に手続きをした時間を告げられ担当者の名前を聞いて電話を切りましたが、私の場合は事情説明の時間があったため、10分くらいかかりましたが、スムーズに進めば5分くらいで終わるそうです。

その後、新しく用意したスマホに入れた「マイナポータル」アプリからログインし(マイナンバーをかざして)、その後電子証明書がうまく登録できました。マイナンバーカードが効力を失なう前にできたので、後日役所に出掛け、現状で自分のマイナンバーカードはどうなっているかを確認してこようと思います。

今回マイナンバーカード関連の盗難・紛失時の手続きについて強制的に学習したわけですが、今回はスマホとお財布を同時に持って出ていたので、事によるとお財布の方を落としてしまい、結果マイナンバーカードを紛失してしまう事も起こりそうで恐いです。様々な手間を考えると病院に行く時は持ち出さざるを得ない人が結構いるものの、今後は運転免許証もマイナンバーカードで代用できることになると当然のようにマイナンバーカードを常に持ち歩く人は増えると思われます。

ただ、運転免許証や保険証と違って利用停止から再発行までの手間が半端ないので、私的には運転免許証は今のものとマイナンバーカード両方を使えるようにして、常に持ち歩くのは従来の免許証にする方が何かトラブルに遭遇した場合には楽です。というのも、以前は運転免許証を紛失すると、自分で車を運転して運転免許試験場に行くことはできませんでしたが、新たな制度では従来の免許証を失くしても、その時だけマイナンバーカードを持ち出すような対応ができるので、スムーズに免許証の再発行がしやすくなると思うからです。

色々問題点があると言われていた健康保険証についても、手続きがめんどくさいなら、マイナンバーカードと健康保険証との紐付けを外し、作ってから5年は当面のところ使える資格確認書を使うという選択を考える人も出るはずです。

自分の住む土地で失くした場合はもよりの警察署もわかっていますし難しい事ではないかも知れませんが、最近話題になっている新幹線での置き引きの被害にあってマイナンバーカードの入ったバッグを盗まれた場合は移動中なのでどこの警察に届出するのか、マイナンバーカードが盗まれた場所まで戻る必要があるのかとか、旅行中のどこで盗まれたかわからない中で県境をまたいだらどうなるのかとか、書いていてもややこしいことこの上ないです。

ともあれ、私はそこまでスマホの盗難でマイナンバーカードに関するダメージを受ける産合は少なかったのでよりそう思うのかも知れませんが、日常的にマイナンバーカードを持ち歩いている方は十分に気を付けるとともに、もし失くした時の手続であたふたしないように、改めてどうすれば良いのか知っておくことが大事だと思います。

カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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マイナンバーカードの電子証明書が入ったスマホを失くした場合の手続きについて私の体験したこと」への2件のフィードバック

  1. ahiru

    てらさん、こんにちは。

    今回はスマホ紛失で色々とご苦労された様で、お疲れ様でした。
    電子証明書の失効手続きは、そのスマホがあればマイナポータルから出来ますが(自分は以前やった事があります)、スマホ自体を紛失すると出来ないので、今回の記事は参考になりました。

    しかし、最近はスマホと連携したサービス、銀行のアプリ、認証等でスマホが必須なだけに、紛失した時のダメージは大きいですね。
    余りスマホのバックアップを重視していなかったですが、重要ですね。

    では~                     ahiru

  2. てら 投稿作成者

    ahiruさん コメントありがとうございました。

    今日はようやく再発行を依頼した楽天モバイルの物理SIMが到着したので、メインの電話番号を使ってのSMS認証も利用できるようになるので、本格的に復帰が見えてきたという感じです。

    今回はeSIMを一回線持っていたことで、とりあえずLINEが復帰できたので、友人関連の連絡は滞りませんでした。すぐに乗り換えできるスペアスマホの用意の重要さも実感しましたので、今後は一連の使い勝手を引き継げるスマホの新購入も検討したいと思っています。今回の事は悲劇でしかないものの、一度関連の情報はまとめておきたいと思っています。引き続きこの種の話題が続きますが、どうぞよろしくお付き合い下さい。

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