古いパソコンを再生するのはなかなか難しいものの使えるハードが増えるたびに便利さは増す

今まではOSが対応しなくなったら粗大ごみまっしぐらの道しかなかったパソコンについて、新たなOSを入れることで再生できることを知り、このブログで紹介しているように、多くのパソコン(ほとんどがノートパソコン)をLinux化してきました。一時はChromebookを主に使ってきたのですが、インターネットが接続されていない時に使いにくいことと、私が主に使っている日本語入力をセットできるのが、Chormebookの日本語入力では無理ということがわかり、Mac、Windowsに加えてLinuxなら何とか日本語入力をセットできるということがわかり、最悪日本語入力ワープロとしてだけでも使えればと思って始めたOSの入れかえは、私が持っている普通のノートパソコンでは全く問題なく完了し、現在は便利に使っています。

ただ、いまだその作業が終わらないまま放置してあるノートパソコンがあったのですが、最近になってそうしたいわゆる「特殊」なハードへのインストールを試すようになってきました。まず、ややこしいのがいわゆる2in1というキーボード脱着式のノートパソコンです。基本的にはこういったものはWindowsタブレットに分類されるので、基本画面表示が縦での表示になるので、画面表示がうまくいかなかったり、マウス操作をしてもうまく狙ったところにポインタが動かないというような事が起こります。色々調べていると、コマンド入力で表示を横にしたり、OSが立ち上がってから画面の設定で表示を横にすることで普通に使えるようになりました。

また、私の入れたLinux Mintでは何もしないと、一定時間操作をしないと画面が落ちて、何かキーボードを押すとパスワード入力画面が出てパスワード入力で復帰するのですが、同じくWindowsタブレットの端末は、いったん画面が落ちてしまうとパスワード入力画面が出て来なくなるので強制再起動をするしかないのが悩みの種でしたが、これもOSの設定画面で電源管理のところをいじることで、画面を時間経過によって落とさないようにする設定に変えたことで、ようやく普通に使えるようになりました。その分、席を離れている間に勝手に使われるリスクや、一回の充電での稼働時間は少なくなるかも知れませんが、それでも普通に使えるようにはなったので、今後も使い道は出てくるでしょう。

私のところには、まだそうしたOSを入れ替えていないWindows10の入った特殊なノートパソコンがあるのですが、特殊なためになかなかインターネットにも情報がなかったり、あっても自分がうまく理解できなかったりとすぐに何とかするのは難しい感じになっています。ただ、時間がかかってもハードは捨てないで、今使っている他のパソコンのように再生させたい気持ちは残っていますので、暇を見てインターネット上から情報を仕入れ、色々と試行錯誤しています。

考えてみると、昔のモバイル環境を作る中でも最初から完成されたハードを買うのではなく、一般に売られているハードに様々な工夫をして便利に使えるような「改造」をした人がその便利さを獲得できたというところがありました。これから書くのは古すぎてわかる人も少ないかも知れませんが、その昔、MSDOSベースで作られたワープロや電子手帳類において、それをDOS化するキットが出回ることで、まだWindowsCEになる前のNECモバイルギアをDOSパソコン化し、NECのハードで富士通の日本語入力方法である「親指シフト」を実現するソフトを作った人もいて、単に日本語入力マシンとして考えると、当時富士通から出ていた「オアシスポケット」より購入しやすく、普通に使えたので私も中古でモバイルギアを購入して改造にふけったものでした。

電子手帳関連だとMac系のCPUを使ったUSロボティック社の「Pilot(後にPalm Pirotに改名)」がありました。このハードは当初海外からの輸入品で日本語化すらされていなかったのですが、有志による日本語化が行なわれ、日本語化キットを自分で入れることで当時のシャープが出していた同じ電子手帳のザウルスよりも小さく、便利に使うことができました。当時はまだ電気製品やパソコン販売が中心だった東京・秋葉原までPalm Pilotを買いに行ったことも良い思い出です。

また、スマートフォン以前のモバイル機器において、NTTドコモが契約者用に出していたWindowsCEを使ったキーボード付きモバイル機器「シグマシオン」を他の通信環境でも使えるようにしたり、USBハブを接続して他の周辺機器を使えるようにしたりと、多くの自己責任による改造方法が出回ったことで、それまでは大きくて重い当時のノートパソコンを外出時や旅行に持って行かなくて済むようになりました。

現在は、そうした特殊なハードというものはあらかた姿を消し、スマホはSIMフリーになっているので回線を乗り換えてもそれ一台で使えるようになり、便利は便利になったとは思います。ただ、スマホに関しては仕方ないとは思いますが、軽いOSを入れれば古いものでも動きそうなパソコンの世界であれば、私が今まで集めた個性的なハードに軽めのOSを入れることで、モバイル環境にも対応できるようになるのではないかと思っています。

今ではなかなかメジャーな世界ではないのですが、先日紹介した電子辞書のBrainあたりでもOSを変えて使うことはできますし、インターネットには様々な情報が転がっています。その中から自分に合った情報を引っぱり出し、今まで使いものにならなかったハードを使えるものに変えていく試みというのはお金のかからない趣味としても面白いと思います。私自身、そこまでパソコンの知識はありませんが、実際に改造する時には色々と勉強して必要な知識を得て改造するということを繰り返していますので、未だ乗り換えられていないハードについても自力で何とかして改めてここでその様子などを紹介させていただければと思っています。

カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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古いパソコンを再生するのはなかなか難しいものの使えるハードが増えるたびに便利さは増す」への2件のフィードバック

  1. ahiru

    てらさん、こんにちは。

    自分も大昔ですが、モバイルギアをMS-DOS化して通信出来る端末化したり、シャープの小型通信端末コミニュケーション・パルとかau web palletを携帯に繋いでメールのやり取りをしたりしていました。あと、pomeraはテキスト作成用に今でも活用しています。

    今はスマホはほぼ必須の道具となり、趣味の領域から離れつつあると感じますが、先日紹介されていた電子辞書を活用する等々は、安く手に入れば趣味として、費用も掛からず良いかもしれないですね(^^;

    では~

  2. てら 投稿作成者

    ahiruさん コメントありがとうございました。

    今はスマホで何でもできてしまうので、改造してまで古いものを使おうとするのは本当に趣味の領域になってしまいましたね。ただ、簡単に使えずに色々と資料をあさりながら使えるものにしていく過程も面白いので、私はこういった趣味のために今後はジャンク漁りなどもしたいと思ってます。

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