「大江戸温泉物語」は「伊東園グループ」と比べてどうなのか実際に泊まってみての感想

先日宿泊した熱海伊豆山温泉の「水葉亭」は大江戸温泉物語が現在運営を行なっています。その前に泊まったのが伊東園ホテルズが運営する松本浅間温泉の「浅間の湯」でした。二つのグループはどちらもかつての大型旅館を購入し回収した後で、朝と夕食は食堂でのバイキング形式の提供にすることで人件費を削減し、安い料金で利用できるようになっています。

今回はまだ一ヶ所ずつ泊まっただけではありますが、二つのグループの違いを上記ホテルに泊まった経験から比較してみようと思います。当然ながらサービスについても泊まる場所によって変わってくることはあると思いますので、今後経験値を増やすことによって、そうした細かなところのケアもできれば良いなと思っています。

まず、前回のポストでも書きましたが、部屋でのインターネット環境が二つのチェーン店では違います。伊東園は部屋で無料のWiFiスポットを用意しているのに対し、大江戸温泉物語の多くの旅整では基本的に部屋でのWiFi提供はなく、ロビーのみでの対応になっています(部屋でWiFiが使える場合もありますので要確認)。

次に、チェックインした後でキーをもらうのですが、どちらも古い旅館なので鍵は以前のものをそのまま使っています。伊東園では昔のホテルで良くあったキーホルダー(?)が付いた鍵を一つ渡されるだけでしたが、大江戸温泉物語の場合、鍵は写真のように2つあって、写真では一つのルームキーのようですが、実は磁石によってくっついているだけなので、簡単に一つずつ分けられるようになっています。これは個人的にはとても嬉しいことで、二人以上での利用の場合、どちらかが部屋の外に出ても、もう一人がその人の帰りを待つことなく鍵を掛けて部屋の外に出られます。どちらのチェーンも大浴場が男女とも整備されていますので、二人(二グループ)一緒にお風呂に行っても、お風呂の外で合流するとかしなくても、好きな時に出て部屋に戻ることができるようになります。

さらに、一方の鍵と一緒に小さなICチップが付いています。料金の支払いについては、伊東園ではチェックインと同時に支払うような形になっていましたが、大江戸温泉物語の場合は後払いで、しかも支払いは無人の精算機を使います。いつでも精算はできるのですが、精算機にICチップをタッチさせることで宿の利用料金が確認・支払いができるようになっています。館内には様々な有料のサービス(マッサージなど)がありますが、そうしたサービスを利用する場合にはその都度支払うのではなく、ICチップ付きのキーを使って部屋付けにして後から精算するようにできるようなので、お財布を持ち出すことによるトラブルは回避できるのではないでしょうか。

食事はどちらもバイキング形式ですが、多くの伊東園ホテルズの施設では、食べ放題だけでなく通常料金内にビールなどの飲み放題も付いています。よく飲まれる方にとっては伊東園の方がお得ですが、ほとんど飲まない方であれば、食事の内容は多少ではありますが、夕食にお寿司や釜飯が付いていたりと、大江戸温泉物語のレベルの方が高いのでは? と思えるところもあります。少しだけ飲みたいという場合には事前に自分の飲みたいお酒とおつまみを買って、夕食後にゆっくりとというのが良いと思いますが、翌日の朝食もバイキングなので、くれぐれも深夜に飲みすぎ、食べすぎは控えた方が良さそうです。

部屋に入るといきなり布団が敷いてあるのが伊東園で、布団の用意をした状態で脇にたたんで寄せてあるのが大江戸温泉物語でした。遅くチェックインする場合には伊東園が有難いかも知れませんが、早めのチェックインで部屋で過ごしつつ食事までお風呂に入りながら時間をつぶすような事をすると、どうしても布団が邪魔になるので大江戸温泉物語のように畳んで隅に寄せる必要が出てきます。これも宿の使い方や、部屋の大きさにもよるのでしょうが、部屋の中には布団を敷くと居住スペースが極端に狭くなってしまう事もありますので、宿を選ぶ際の一つのポイントとしてこの違いを覚えておいても良いかも知れません。

料金について、特別料理を追加すると料金がその分上がるのはどちらも変わりませんが、安さという点から言うと伊東園の方が全般的に安いです。さらに、部屋の大きさや、室内に露天風呂が付いた部屋であっても特別室とかでなければ、通常の料金と一緒の料金で売っているのも伊東園の方です。もちろん立地条件や元の旅館の格というのも宿を選ぶ際の要因となり得るので、安い方が良いというのも全てではありません。今回は、伊東園と比べると高値とは言いながらキャンペーンによって伊東園の基本料金よりもちょっと安く水葉亭を利用できるようになったのですが、閑散期や直前の時期とかで料金が変わってくることもあります。無料の会員登録の上で宿泊することで、宿泊代を引くクーポンを発行してくれるサービスも大江戸温泉物語にはありますので、色々と情報を入れながらその都度条件のいいところを選びながら両方のグループの旅館を利用するというのが賢い使い方ではないかと思います。

ちなみに、今回の水葉亭で用意してくれたお部屋は、ぎりぎり直前に予約したとは思えないほどの眺望の良さを誇り、なおかつ角部屋でした。予約する際、「眺望なし」と書かれた部屋だと道路側で海が見えない可能性大でしたが、同額でこれだけの眺望のある部屋を使えたというのも、料金以上の価値がありました。そういう意味では昔からあこがれた水葉亭での宿泊を十分に安く楽しめたことで大満足の旅となりました。今後も宿選びには成功も失敗も出てくるかと思いますが、失敗するにしてもできるだけコストを掛けずに利用できるような形でかつての名旅館を利用していきたいと思っています。

カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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