私は様々なモバイル回線を契約しているのですが、その中では楽天モバイルのように無制限で最初から使えるものもあるのですが、少ないギガ数で運営するような回線も含まれています。そんな中、唯一今回の台風に関するデータ通信の支援をするということでメールが来たのがmineoでした。今回はその内容について紹介するとともに、改めて災害時のモバイル通信利用について考えてみます。
まず、数あるmineoのプランの中でも月間の高速通信容量を決めることができる「マイピタ」という契約で利用が可能であるということで、その中でも利用対象は、「契約者の住所が災害救助法適用または特別警報発令市町村内に該当する方」か、「災害救助法または特別警報が発令された市町村でGPSを利用された方」とあるので、旅行中に罹災した場合も大丈夫ということです。
高速通信のギガはmineoで多く利用されている、災害用の「フリータンク」から契約者が引き出すことができます。ただ、上の条件に当てはまっても全ての人が利用できるわけではないことに注意しましょう。基本的には持っているギガを使い切って翌月の支給まで低速でしか接続できない人を対象にしています。具体的に言うと、残容量が1,000MB以下になったら利用できるという条件が付いています。一日引き出せるギガ数は2GBまでで(回数も1日1回のみ)、2周間の間合計10GBまでということになっています。
また、mineoユーザー同志のやり取りの場として、「災害支援シェアスペース」というものが用意されていて、災害の被害を受けていないユーザーが保持している「プレミアム1Dayパス」を必要としている罹災者の契約者にゆずることができるようになっています。もらえるのは2週間のうち一回1枚までということになりますが、高速通信を使い切ってどうにもならない場合にはまずこうした相互扶助のサービスから高速通信を利用しつつ、足りなければ有料で購入するような事を考えるということになります。
私の場合は、再加入してからあえて高速通信を使わないで「パスケット」にいつでも自分で引き出せるギガを持っているので、特別警報が出た地域に住んでいるのですが、今回の災害対策の恩恵は受けられません。逆に言うと、元からmineoにある「パスケット」の仕組みを災害対策に利用させていただいているので、自分で何とかするという感じです。
mineoの「マイピタ」契約の場合は、平日の昼休みに利用しないと宣言してそれを実行する(「ゆずるね。」)ことによって高速クーポンがもらえたり、深夜に高速通信を使ってもギガが減らない「深夜フリー」の権利を獲得できます。「深夜フリー」を利用するためには月10回のゆずるね。の宣言実行が必要になりますが、大体月の半分くらい昼間mineoを使わなければ、毎日当り前のように午後1時から翌朝7時までは高速通信の利用が可能なので、高速クーポンを使い切っている状態であっても、何とか深夜フリーの時間にネット配信の動画で情報を入手することはできるようになります。その中でどうしてもそれ以外の時間に高速のインターネットを使いたい場合には、mineoが用意してくれている対策を利用することになるのかも知れませんが、私は自分で溜め込んだ高速通信容量をそのまま使うことになるかと思います。
このように、普段は使わなくてもいざという時に自分だけの力でも何とかなる方法を用意してくれているmineoは、災害対策という点においても優れていると個人的には思います。現在、「マイピタ」では中速の最大1.5Mbpsで使える「パケット放題Plus」というオプションも付けているので、昼間でも高速クーポンを使わなくても大丈夫だと思います。私が現在契約しているのは月1GBの「マイピタ」に「パケット放題Plus」と「パスケット」を付けて月額約1,800円といったところです。
ただ、この金額は災害対策だけで使っているわけではなく、今はmineoのSIMは8インチタブレットに入れて十分活用させていただいていますので、日常便利に使いながらいざという時も安心ということになるでしょうか。もちろん、一回線だけで楽天モバイルやahamoを持っていれば、月約3千円で日常でも災害時でも、さらに海外でも便利に使えるわけですから、手段は違っても災害時ということにこだわらず、いつでも快適に使える上にギガの残りを気にする必要のないプランにするというのも一つの災害対策ではあります。今回は楽天を除く大手3キャリアでの契約が可能なmineoの災害時の利用について考えてみました。