楽天モバイル回線のMVNOを提供するロケットモバイルのデータ専用「Rプラン」の内容について詳しく見てみる

楽天モバイルのプランは、0円での維持はできなくなりましたが、3GB未満(1,078円/月)から3GB以上20GB未満(2,178円/月)、それ以上(3,278円/月)で料金が固定されているので、自分で使い過ぎを控える運用ができれば、本家で契約しても全く問題ないレベルだと思います。

そんな中、MVNOのロケットモバイルから楽天回線を使ったデータ通信プランが、まだ法人限定ではありますが新たに発表されました。今後同様のプランが個人向けにでるかどうかは不透明ではありますが、その内容について今回紹介します。契約はデータ通信専用なので、当然ながらRakuten Linkを使った通話はできないので、まずはその点にご注意下さい。

ロケットモバイルでは低速無制限の「神プラン」が有名ですが、楽天回線の「Rプラン」でも神プランの設定があります。常時下り最大200kbps(上りのみ1GBまで高速アップロード可)は変わらず月額は298円になりますが、低速でのバースト機能は付きません。果たして最大200kbpsで何がどこまでできるかということになりますし、このプラン全般について言えることですが、本家では使えるauローミングは使えず、純粋な楽天回線の通信エリアでの利用に限られるので、単に安いからと言って契約すると後からしまったと思う人もいるかも知れません。

ただ、先日東京で隅田川花火大会が行なわれた際、人があまりにも集まったため、混雑でネット接続ができなくなったケースがあるということですので、メインではなくサブ回線として楽天回線を安くキープしておいて、メイン回線が使えなくなった場合に、いざという時のSNS通信用に使うかもというような場合には有りかも知れません。

個人的には、高速データ通信が容量ごとに細かく設定されていて、月に一回は変更が可能なため、非常の際の通信用にと思っている方(当然楽天回線のエリアでの使用が前提)にとっては、高速クーポン付き下りプランの方が良いのではないかと思います。こちらであれば本家のように知らない間につい料金の切り替わる容量を超えてしまって翌月の請求額が上がってしまうリスクがなくなりますし(ただし高速容量を使い切ると最大200kbpsに制限)、必要に応じて月単位ですが容量を増やすこともできます。

上下とも高速通信が使える容量別の「下りプラン」の月料金は以下の通りです(翌月への繰越はありません)。ちなみに、ロケットモバイルには下りは一律最大200kbpsの低速で、上りの容量で料金が違う法人需要では使うこともありそうな「上りプラン」もありますが、個人での利用についてはあまり使う人はいないだろうということで、そちらの紹介は割愛します。

(下りプラン)
1GBプラン 398円
2GBプラン 480円
3GBプラン 540円
5GBプラン 690円
7GBプラン 760円
10GBプラン 950円
20GBプラン 1,450円
30GBプラン 2,160円
50GBプラン 3,230円

神プランよりも1GBプランの方が、通常時でも高速通信が可能で、旅行など高速通信を増やしたい場合には必要に応じたプラン変更を当月対応したい場合には25日までに月一回は行なうことができるので(26日以更は次月での対応)、ちょっと高くても使い方によっては1GBプランの方が良い場合もあるでしょう。また、本家で通話は使わず、データ通信がいつも微妙に20GBを超えてしまうような場合には30GBプランを選ぶ意味はあるかも知れません。本家のように無制限ではありませんし、楽天エリアから出ると通信自体ができませんので、事前に利用するエリアを十分確認して契約する必要はあると思いますが。

また、自宅で安定して使うことを前提とし、ホームルーターにSIMカードを入れて固定回線として活用する場合、高速容量とは別にロケットモバイルではオプションとして固定IPアドレスを提供するオプションが月額632円で提供されています。本家には固定IPサービスは無いと思ったので、月の上下通信利用量が50GB以下に収まるのであれば、オプションと併用して使うことも十分有りなのではと思います。

私自身は、現在契約している楽天モバイル回線はeSIMで手持ちのホームルーターでは使えないので、自宅の光回線がしばらく使えないような状況になったら、本家よりもロケットモバイルの下りプランで契約し、自宅の固定回線代替として使うケースも考えられなくはないという感じでしょうか。あとは、楽天モバイルの無料通話「Rakuten Link」アプリを使っての通話をするかどうかによっても変わってくるところはあります。

始めの方にも書きましたが、大手3社でのデータ通信では、災害ではない大きなイベントにおいてネット混雑で何も通信できないということを避けるため、メインではないものの安い価格で維持できる回線導入の候補として、安いプランについては楽天本家でなくMVNOを利用することで維持費を安く抑える方向で考えても良いような気がします。特にドコモ・ソフトバンクをメインで使っている方であれば、au系についてはPovo2.0で問題ないと思いますが、それでもなお不安な場合、通話はできませんがSNSでの連絡に使うには最安の神プランでも十分利用可能です。もしこのRプランが個人向けにも提供されることがありましたら、高速で利用したい場合には下りプランの1GBプランでまずは契約しておき、必要に応じて容量を変えるような使い方も可能ですので、楽天の回線に興味がある方にとっては、今後のロケットモバイルの動向に注目してみましょう。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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