私の住む静岡市は、移住を考えている人にとって魅力的に映るというデータがあるとネットの記事で読みました。一時間に一本ある新幹線「ひかり号」を使うと静岡~東京までは約1時間で行けますので、通勤通学でやれないことはありませんし、毎日出社でなくある程度リモートワークで勤務することが可能なら、長距離通勤でも良いとする方も少なくないのかも知れません。
同じような理由で、東京からもっと離れた場所へ移住するような方もいらっしゃるかと思いますが、飛行機の料金は状況によりかなり激しく変わっていくことが予想されますし、悪天候だとそもそも飛ばないこともありますので、いざという時には自家用車を飛ばしてでも東京に行ける範囲ということになると、東京から170kmという距離はぎりぎりなのかも知れません。
本来は、そうした県外からの移住者を受け入れるために、住みやすい街を計画的に作るというのが、今後も多くの人が来てくれるための命題なのだと思うのですが、なかなか人の少ない地方都市の場合には難しいことも多いのではないかと思います。
これは昨日、静岡の新都心とも言うべき東静岡駅の近くにある大型ショッピングセンター「マークイズ静岡」の入口すぐ(1F)の状況なのですが、無駄に白い壁がずっと入口の方に伸びているのがおわかりでしょうか。実はこの壁の向こうにはかなり広いスペースが有って、2023年1月17日まではそこにマックスバリュというスーパーマーケットがテナントとして入っていたのですが、いきなり閉店になっただけでなく、そこにあった張り紙には、次にこのスペースがどうなるのかという説明もありませんでした。
東静岡駅付近には多くの高層マンションが建っていて、その場所を生活の拠点とする場合、やはり必要なのは日常的な食品の買い出しであるのですが、東静岡駅に一番近く、多くのテナントやフードコートのあるショッピングモールがあれば、そこで夕食の買い物などもするのが当り前だと思っていた東静岡駅が最寄り駅の住人からすると、かなりショッキングな出来事だと思います。
当然、マークイズの方でも水面下で県内外のスーパーと交渉しているとは思うのですが、食料品の買い出しは毎日なので、現在のようにタイムラグが起こってしまうと、新たに近くで買い物のできるスーパーを探さなければならなくなってしまいます。
ただ、出店する側としても単にお客さんが減って売上が上がらないということだけではなく、今の状況では電気・ガスというエネルギー価格の高騰があるので、そうした経費と売上のバランスが急に変わったということでの閉店なのかも知れません。ただ、そうなってくるとテナント料を下げるとかしないと、なかなかこうした場所であっても新たなテナントが入ってくるのは難しいのかなと思ってしまうこともあります。なにせ、一般家庭の中にあっても、オール電化の家については電気代の値上げの影響はすごいということを聞き及んでいるので、今回紹介した大型テナントだけでなく、身近にあるスーパーも閉店の危機になっているのでは? という気もするのですね。
淘汰されるのは時代の流れとして仕方ないという考え方もあるものの、そうなると私たちが車で旅をしていて有難かった地方にあるスーパーやコンビニもその数を相当減らしてしまうことになり、食料の現地調達ということすら難しい旅に今後なっていくのではないかという気もします。それはそれで、旅の中で何とかなることではあるのですが、その地方で生活している人からすると、当然生活の利便性は失なわれていきます。それが今後地域社会の空洞化につながってしまうと、風光明媚な山河はあってもインフラはない中で地方の人はどうしていくのか? ということにもなってしまいます。
個人的にはとりあえず、昨日紹介したホームルーターを活かすことで自宅内からの情報についてはコストを下げつつもストレスなく収集できる環境を作ろうと思っているのですが、エネルギー関連の支出がどうなるか全く想像できないので、とりあえず無駄遣いをしないようにしないとどうにもならない気がしてきます。来週は全国的に寒くなるということですが、光熱費を節約しすぎると健康に影響が出るかも知れませんので、その点は十分考慮の上でお過ごしいたただければと思います。