フリマサイトで発注していた、本来はWiMAX用(SIMカードとの併用も可)のホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」が届きました。実物は外観も問題なく、説明書類などはありませんでしたが、設定も簡単ですぐに今まで使っていたモバイルルーターとの置き換えが完了しました。
実物はこんな感じで、アマゾンのechoスピーカーと比べても結構な大きさではありますが、逆に自宅に据え置きにして使うので安心感があります。写真だとルーターのランプが全く点灯していませんが、これは実はルーターの設定から時間によってLEDランプを消灯する設定が可能なのです。夜間など、置き場所によってはチカチカとLEDランプが点灯する事が気になる方もいると思いますが、このルーターは物理的にテープなどで目隠しをしなくても、設定で消せるというのは便利ですね。
楽天モバイルでのAPN設定やBand3に固定する方法(月5GB使い切ると最大1Mbpsに制限されるパートナーエリアをつかまないので常に高速通信が可)については、すでに先人の方々が紹介してくれていますので、詳しい説明については省きますが、個人的に嬉しかったのは底面から差し込むようになっているSIMカードがスマホで使っているnanoSIMサイズであったことです。今まではmicroSIM対応のルーターにアダプターを付けて使っていました。アダプターを付けてもルーターは使えるのですが、SIMの使い回しをするために何回も抜き差しをする場合、うまくはまらなくなってしまう不具合が出ることもあるので、ホームルーターでも「標準SIM」「microSIM」対応のものでなくnanoSIM対応の製品があれば、そちらを選んだ方がいざという時にSIMの差し替えを安心してできるのいうのは良い点でしょう。
そして、気になる速度ですが、今までのモバイルルーターではだいたい40Mbpsくらいがせいぜいだったのですが、窓際に本体を設置した鉄筋コンクリート造の建物でもスピードテストでは60Mbpsという数値が出たことで、通信品質という点でもルーターを変えた効果は出ているなと思います。
ちなみに、この製品はドコモ・ソフトバンクのSIMでの利用については対応バンドの関係で回線の能力を十分に発揮できない場合はありますが、auのSIMであれば普通に使えます。現在、予備の回線としてpovo2.0のSIMがあるので、楽天の回線に不具合が出たり、災害時に楽天回線がつながらず、au回線が生きている時には差し替えることで使い続けることができます。また、旅行中などでも、いわゆるポータブルバッテリーがあれば動かすことは可能です。そうでなくても、登録した場所でしか使えないドコモのhome 5Gと比べると滞在先のホテルや里帰りした実家で使うことも可能になります。
今後、5Gが本格的に整備されれば、楽天が将来的に出してくると思いたい専用のルーターの方が良い結果になるかとは思いますが、自宅が楽天LTEのエリアであれば一人ないし二人での生活であれば最安の自宅Wi-Fi環境を楽天モバイル回線とともに使えば実現できる組み合わせだと思います。このルーターが安く買えるようだったらあえて楽天モバイルは物理SIMと格安で購入できるスマートフォンの組み合わせで回線を契約すれば、スマートフォンは基本SIMフリーのものなので、今使っているスマホの乗り換えを安くできるというようなメリットも出てくるかも知れません。