2022年3月に終了したセブンイレブンやイトーヨーカドーなどで使えた無料Wi-Fiの7スポットのニュースはかなりインパクトが有りましたが、今回は2022年7月一杯で、国内コンビニエンスストアの一大勢力ファミリーマートにおける「Famima_Wi-Fi」のサービスが終了となることが発表されました。
こうした無料Wi-Fiの終了の背景には、コンビニ各社のコストダウンということももちろんあるのだと思いますが、Wi-Fiでないモバイル通信でほとんど用が足り、高速通信を使い切っても最大1Mbpsとネットから情報を取るくらいの用途なら使い続けられるようなプランも大手キャリアやサブブランドから安く提供されてきている事も理由の一つになるのではないかと思われます。
さらに、無料Wi-Fiを使ってネットにつなげていると、そのセキュリティの甘さを突かれて、スマホやパソコンが攻撃を受ける可能性も起こってきてしまいます。そう考えると、あえて外出先でもWi-Fiを使わなくても済むプランに変えるのが良さそうですが、先日の事件でちょっとそういう風な事だけでは困る状況が発生しました。
最近は、ユーザーへの賠償問題が話題になっているKDDI(au)回線を使っていたユーザーが、データ通信利用だけでなく電話の発着信ができず、それがかなり長く続いたような事が起こってしまったため、一つのスマホで一つの回線しか使っていない方は、もし利用している回線が先日のauのような大トラブルを起こした場合、自分から発信することも情報をその場で得ることも難しくなります。
ただ、スマホ自体はモバイル回線だけでなくWi-Fiと接続してもネット利用が可能なので、いよいよという場合にはデータ回線だけで音声通話が可能なLINEやLINEの中でも電話番号に発信できる「LINE OUT(最大5分間まで通話可能なサービス)」を使うなどすれば、モバイルデータ通信のアンテナが立っていないところでも何とか情報を得たり発信することも可能です。
普通、国内でモバイル回線によらないインターネットがスマホで利用できるサービスを探す場合、やはり公衆Wi-Fiを探すということになると思います。そんな中、今までは大きなコンビニに入れば必ずWi-Fiを利用することができたのですが、今後はお店独自のWi-Fiサービスを利用できるのは、ローソンだけということになるのですが、今回の発表の中に、ファミリーマートではNTTdocomoが自社契約者以外にも無料で提供している(IDの登録が必要)「d Wi-Fi」の利用を促しています。キャリア別ではソフトバンクやauもWi-Fiを提供しているところがありますが、セブンイレブンはセブン&アイが提供している店舗に限り「d Wi-Fi」が使えるという発表があるので、全くWi-Fiが使えない事もあります。
ということで、今後大きなモバイル通信サービスのトラブルに備え、auやソフトバンクのWi-Fiが使える方はその設定をした上で、ドコモのIDを無料で取得し「d Wi-Fi」を使えるようにしておくことで、セブンイレブン以外のコンビニに飛び込めば、現状でもまだ何とかなる可能性はあるということを覚えておきましょう。以下にその詳細が書かれたドコモのページをリンクしておきますので、もしもの時の備えということで、事前に設定をしておくことを個人的にはおすすめします。