やいづ黒潮温泉でここを外すと後悔する? 源泉かけ流しの「元湯なかむら館」訪問記

平日の午後が休みになったので、自宅のある静岡駅から12分で到着する焼津駅から行ける極上の温泉「やいづ黒潮温泉」の源泉を持つ「元湯なかむら館」へ行ってきました。

この「やいづ黒潮温泉」は、以前に焼津市が管理している源泉「高草1号井」のパイプに亀裂が入ったことで焼津市内の旅館・ホテル・入浴施設に温泉を供給できなくなり、一時は熱海から温泉を運んで凌いでいた時もありましたが、今回紹介する「元湯なかむら館」は敷地内に別の源泉を持っているので、このトラブルがあった時にも温泉を利用できていたという、由緒ある施設なのです。

インターネットで検索すると、この建物が「元湯なかむら館」として出てくるかも知れませんが、現在は全面リニューアルし、新しくきれいになっています。2021年から新しい建物で営業を始めましたが、下の写真右側の内湯と露天(といっても一部屋根のある屋外風呂といった趣)が源泉かけ流し(加水・ろ過・加熱ともなし)で供給されていて、階上には整体やイベントスペースがある建物と、写真左側の入口およびカフェ(モーニング・ランチタイムには食事提供あり、モーニングは2022年3月現在休止中)のある建物の二つに分かれています。

建物は、電車で静岡方面から山側の車窓を見ていると、焼津駅に到着する直前に住宅街の中でもかなり目立つようになっていて、詳しく場所を知らなくても焼津駅北口から出て線路沿いを静岡方面に戻るように歩いていけば、じきに着くぐらいの距離です。車の場合でも施設の裏にはかなり広い駐車場があるので(満車の場合は別の駐車場もあり)、ネットで場所を調べてカーナビに登録すれば簡単にたどり着けると思います。

温泉に入る前に建物の裏に回ってみると、確かにやいづ黒潮温泉の源泉「高草50号井」が浴槽の入る施設の隣にあることがわかります。1959年から営業を続けている、やいづ黒潮温泉ではいちばん古い施設です。この源泉は塩分が海水の半分ほど含まれているそうで、特に冬場には湯冷めしにくいと言われています。ただ、源泉の温度がそれなりに高く、私が入った時には内湯が約45℃、屋外の露天風呂は40℃といったところで、内湯に入り続けていると人によってはのぼせてしまう可能性もあります。そんな方は露天の方に出てまったりするのがおすすめです。

浴槽の中はカメラで撮影は無理だったのですが、私が入った男湯はそれほど人がいなかったので、内部の紹介だけは簡単にすることにします。入口から入って下駄箱に注目すると女湯用のスペースの方が多く、男湯は虐げられているような感じもします。女湯には当然入っていませんが、女性のみの人たちも入浴に結構やってきているようで、こうしたレイアウトになっているのかも知れません。実は一番左のスペースは共用というオチかも知れませんが、その点については聞きそびれてしまいました。入口から向かって右が男湯で写っていない左が女湯になります。この2階が整体やイベントスペースで、私が入る時に整体の方が声掛けをしていました。平日であれば飛び込みでお風呂の後にマッサージを受けることも可能なようです。

脱衣所はこんな感じで、鏡に写っていますが扇風機や体重計も置いてあります。ドライヤーも常備(無料)されていますが、これも女性と比べると男性はそんなに使っている感じではありませんでした。

ロッカーはカギがかかるもので、お金を入れるものではありません。ただ、大きな荷物を入れるには少し小さい感じだったので、大きなスーツケースなどを持っている場合は入口で預けた方がいいかも知れません。浴槽にある洗い場(シャワー付き)は男湯では四つでした。石鹸・シャンプーの類はありませんので、必要な場合は自分で用意して持って行くのが良いでしょう。

温泉の後には、入口のある隣の施設でカフェ営業をしていますので、コーヒーやビネガードリンク、アイスやプリンなどを湯上がりにいただくことができます。お昼利用なら食事のメニュー(丼もの・おそばなど)をいただけます。安いものは550円くらいからあるので、この施設の入館料450円と合わせてジャスト1,000円で入浴と食事を楽しむことができます。写真は2階のスペースですが、1階にもテーブルのスペースがあります。男女で来て待ち合わせの際にも利用は可能とのことです。

今回、リニューアルした施設を利用してみて、今までやいづ黒潮温泉の元湯を知らない人にも利用しやすくなっていることについては好感が持てました。特に走っている電車から場所がわかるというのは大きなポイントだと思います。
一つ個人的な希望があるとすれば、この温泉は長く入っているとかなりのぼせる可能性があり、その際にはどこかで横になることができるスペースがあればなお良かったのではないかと思います。また、私が男湯から出た時に女湯から出てきた人たちが、お茶ではなくても冷水ぐらいは湯上がりに飲めるようなものがあればいいのにと言いながら帰っていっていました。恐らくそういう人のためにカフェを出店しているのだとは思いつつも、脱水症状にならないように、湯上がりのお水一杯ぐらいは飲めるようになっているとなお嬉しいかなと個人的には思います。

ただどちらにしても、銭湯価格で源泉かけ流しの成分の濃いお湯が利用でき、しかも駅から歩いて行ける範囲にあるというのはかなりおすすめできる気がします。もうしばらくすると青春18きっぷのシーズンが始まりますが、駅チカの温泉ということで言うと全国でもトップクラスのお湯のクオリティを持っている施設ではないかと思いますので、時間が合うようでしたらぜひ体験してほしいです。

(2022.3月現在のデータ)
「元湯なかむら館」
静岡県焼津市駅北1丁目14-7 TEL: 054-628-4397

定休日  水曜日・年末年始
営業時間 10:00~20:00(最終受付 19:30)
料金   大人450円 小学生180円 幼児90円


カテゴリー: 旅日記 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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